元和(げんな)3年(1617)徳川初代将軍徳川家康公を御祭神におまつりした神社で、世界遺産日光の社寺の中心的な存在として、その名を知られる日光東照宮。国宝である陽明門は、日本で最も美しい門と言われ、いつまでも見ていて見飽きないところから「日暮の門」とも呼ばれている。そのどっしりとした風格と500以上の彫刻が施された美しい姿に圧倒される。
誰でも知っているであろう有名な五重塔。細かな装飾が特に美しい。
日本三大鳥居の一つ石鳥居(他の二つは京都の八坂神社、鎌倉の鶴岡八幡宮)を潜ると左手に五重塔があり、高さ35mと少し小振りな感じがするが、周りの杉の木立に溶け込んで、絢爛、華麗な塔だ。
左甚五郎の作と伝えられる東照宮の数ある彫刻のなかで、最も有名な彫刻が東回廊の奥社参道入り口にある眠り猫だ。猫のすやすや眠っている何とも言えない表情に癒される。神厩舎の長押上には猿の彫刻が8面あり、中でも「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿は有名である。