秦の始皇帝陵の副葬坑として、陵の東1.5キロ離れたところにあります。1974年に地元の農民が井戸を掘った時に偶然に発見されました。陶俑は8000体の大規模なもので、世界を驚かせました。現在1,2,3号坑が発見され、また陵の西側に銅車馬も出土し、現在兵馬俑博物館に陳列されています。
1号坑:1974年に偶然に発見された坑。東西の長さ230m、南北の幅62m、深さ5m。この坑は兵馬俑の主力部隊であり、陶俑、陶馬およそ6000体、戦車50台で構成されています。全部で11の通路があり、主体は東向きとなっていますが、西、南、北側に向いて立っている兵士も見られます。陶俑の上半身は空洞で、腰から下は土が詰まっています。
2号坑:1976に科学方法によって、探測されました。その後、一時的に埋め戻した後、1994年に再び発掘し、公開されました。騎兵、車兵、射兵などから構成されている総合部隊です。1998年には彩色の陶俑が8体発見され話題を呼びました。
3号坑:2号坑と同時に発見されました。1,2号坑部隊の司令部と言われ、会議や占いの場所であることも明らかになりました。陶俑、陶馬など70体以上、戦車1台残されています。
4号坑:2号坑と3号坑の間に、4号坑と疑われた坑がありましたが、斜面通路(入口)もなく、兵馬俑も1体もなかったので、埋め戻されています。
銅車馬:秦陵の西側20mに発見された、絢爛豪華な青銅馬車が2台。実物の二分の一の大きさで、1号車は先導車、2号車は皇帝専用の馬車となっています。合計7000以上のパーツでつくられ、金銀の飾り、彩色の絵画などが施されています。
それ以外に、文吏俑坑(K0006)、石鎧甲坑(9801)、百戯俑坑(K9901)、青銅水禽坑、なども発見されています。
K0006:文吏俑坑。秦陵の西南に発見された、"中"字型の坑です。秦代の刑務所と司法を管理する階層だと推測されています。
K9801:石鎧甲坑。1997年発見。秦陵の東南、長さ129m、幅100m、面積13000㎡で、鎧6000枚、冑2000枚ぐらいがあると推測されています。
K9901:百戯俑坑。秦陵の東南。舞踊、格闘、雑技など宮廷娯楽の様子が描かれています。