684年高宗の息子・中宗が建てた『献福寺』を、後の則天武后が亡き夫・高宗のために690年に改修し、『薦福寺』と改称しました。
景龍年間(707~710)に塔を建立し、慈恩寺の大雁塔より小さいため、小雁塔と命名されました。大雁塔が偉丈夫なのに比べ、小雁塔は女性的な優美さをもって親しまれています。塔は方形の密櫓式磚塔で、初めは15層ありましたが、何度か地震により上部が崩れ落ち、現在は13層となっています。基壇は11.83m四方の方形。高さ43m。
形・風格ともに中国でも貴重な文化遺産で、一級の重要文化財に指定されています。