【※世界遺産指定都市】 トレド歴史地区(スペイン)
マドリッドから南へ約70キロ、タホ川に抱かれるように中世の町「トレド」があります。歴史的には、ローマ人の支配の後、6世紀頃には西ゴート族により西ゴート王国の首都として栄え、やがて8世紀になると西ゴートは駆逐されアラブの支配が始まります。キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が長い間共存し、それぞれの文化は独自性を保ちながらもこのトレドの街でひとつに溶け合って独特の雰囲気を作り上げてゆきました。
画家エル・グレコは16世紀にこの街に魅せられトレドに暮らし始めましたが、彼の傑作のひとつである『トレド景観』に描かれた街の姿は今日のトレドの景観と比べてみても大きく変わらないと言われています。現在のトレド市の人口は約8万2千人(2010年1月現在)と今もたくさんの人々がこの街に暮らしていますが、町の美観を保護する政策がとられているため町全体が中世そのままの姿で保存されています。さらに新しい建物でも周囲の環境に調和するよう工夫がなされているのです。そんな古郁トレドを訪れると、しっとりと落ち着いた雰囲気が旅人の疲れを癒してくれます。
トレドはマドリッド滞在の折に訪れるのがおすすめです。日程に余裕があれば、離宮の町アランフエスや趣のある小さな町チンチョン、さらに陶器の町タラベラへ足をのばしてみてはいかがでしょうか。
〈情報提供:スペイン政府観光局 http://www.spain.info〉
※多くの世界遺産を有するスペインの中でも、特に旧市街全体が世界遺産
に指定され、その歴史と建造物の重要性が高く評価されているのがスペインの「世界遺産指定都市」です。現在、アビラ、カセレス、コルドバ、クエンカ、サラマンカ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、セゴビア、トレド、アルカラ・デ・エナーレス、イビサ、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ、メリダ、タラゴナの13都市が加盟しています。まさに、スペインの世界遺産の中の世界遺産とも言うべき存在として、そのお墨付きを受けた都市なのです。スペインを訪れたならば見逃すことのできない世界遺産です。
【世界遺産】トレド歴史地区の見どころ
地図上の数字と写真は対応しています。地図と写真でめぐるトレド歴史地区をお楽しみ下さい。
- (1)タホ川とトレドの街
- トレド市はカスティーヤーラ・マンチャ自治州の州都であり、トレド県の県庁所在地でもある大きな街です。タホ川が街を取り囲むように流れており、その豊かな水のおかげで乾燥した大陸性気候が幾分和らいでいると言われます。
- (2)世界遺産の街「トレド」
- トレドではイスラムの影響を受けた建築からゴシック様式、西ゴートやローマ時代の建物にルネッサンス様式に至るまで、実に多様で美しい建築や街並みを目にすることができます。
- (3)大聖堂
- 街の中心、市庁舎の前に佇むのが有名な大聖堂です。建築としての価値はもちろん、スペインで最も権威あるカトリック大聖堂としてスペインの人々の信仰において重要な役割を果たしてきました。
- (4)大聖堂の尖塔
- 正面入り口の横には2本の塔が立っています。一方はドーム型(ゴシック・ルネッサンス様式)で、写真はもう一方のより高く鋭くそびえるフランボワイン・ゴシック様式の塔です。300年近い建設期間とその後の増改築のため様々な様式が混在しています。
- (5)大聖堂のファザード
- 大聖堂のファザード(正面)には3つの入り口があり、それぞれ「地獄の門」「免罪の門」「裁きの門」と名づけられています。また、その上部には最後の晩餐を描いた彫刻が刻まれていますのでお見逃しなく。
- (6)大聖堂内部
- 中央礼拝堂には後期ゴシック様式の見事な装飾の祭壇があります。また、祭壇裏の周歩廊は後の教会建築の手本にもされました。この他にも、大聖堂内には小さな礼拝堂がいくつもあり厳かな雰囲気が広がっています。
- (6)大聖堂内部
- 大聖堂のみどころはその建物だけではありません。聖器室やサン・フアン礼拝堂からなる併設の博物館も必見です。ラファエルやルーベンス、ベラスケス、ゴヤなどの傑作を観賞することができます。そして、もちろんトレドに暮らした天才画家グレコの作品の数々も収蔵しています。
- (7) エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」
- クレタ島出身のエル・グレコはベネチアで画家としての修行をし、やがてこのトレドに移り住みます。グレコの作品の多くがトレド時代に作成されました。そして彼の最高傑作のひとつである「オルガス伯の埋葬」もトレドで見ることができます。
- (9)グレコの家
- 現在、グレコが住んでいたとされる家は改装され小さな美術館となっています。グレコやムリーヨと言った画家たちの作品が展示され、内装はグレコが生きた時代を再現しており、人気の観光地となっています。
- (10)トレドの街角
- トレドは旧市街全体が世界遺産です。街には歴史的な建造物から美術館や博物館、古い街並み、中世の迷路のような路地など1日では回りきれないほどの名所を有しています。
- (11)トレドの街角から見えた大聖堂の尖塔
- トレドは地図を片手に街を散策するだけでも何時間も楽しむことができます。また、3方を川に囲まれているため、初めてトレドを訪れた人にも歩きやすい街です。
- (12)トレドの街角の花
- トレドの人々と花は切っても切れません。毎年、聖週間の9週間後の日曜日にはトレド市の聖体祭が盛大に行われ、大司教を先頭に宗教行列が行われます。道には花やハーブが敷き詰められ、トレドの街を鮮やかに彩るのです。
トレド歴史地区を訪れるツアー人気ランキング
イギリス
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>レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
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