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「春の花」の撮り方

キットレンズでチューリップと菜の花を撮る

ミラーレスも一眼レフカメラも、最初はカメラボディとレンズのセット販売であるレンズキットを購入される方が多いと思います。
レンズキットについているレンズはよくあるダブルズームキット(標準ズームレンズ、望遠ズームレンズの2本セット)か、高倍率ズームレンズ(1本でワイド側から望遠側まで網羅するレンズ)が定番です。
今回はそういったキットレンズで、チューリップに菜の花といった、春の色を伝えてくれる花々の撮り方について書いていきます。花の色やかたちといった特徴、レンズの焦点距離による描写の違いを覚えて撮影に活かしていきましょう。

1.  色、かたちが明確なチューリップはワイド側、望遠側でそれぞれ撮る

花びらの色はだいたいが一色で、花はまっすぐ上に向かって咲くチューリップは素直な花と言えます。レンズのワイド側でも望遠側でも絵にしやすい花ですので、レンズをどれだけズームするかによって変わる写り方、見え方をしっかりと自分のものにしましょう。

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レンズのワイド側で撮影したものです。花がたくさん咲いている花畑ではきれいに撮ることができます。

レンズのワイド側で写すと、たくさんの花を写せますが、その分ひとつひとつの花は写真の中では小さくなります。せっかくのズーム機能ですので、レンズの望遠側でも撮ってみましょう。望遠側で撮るとひとつひとつの花が大きくなります。また、「圧縮効果」といって、遠近感がなくなり、花がびっしりと咲いているような写真を撮ることができます。
下の写真は1本だけある赤のチューリップをターゲットにして撮ったものですが、手前の花から奥の花まで、遠近感がなくなっているのがわかります。また、望遠側では一歩横に移動するだけで見え方が大きく変わります。どれだけの花を画面の中に入れるか、考えて撮るようにしましょう。

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一歩動くだけで見え方が大きく変わります。

2.  花の咲く向きがそれぞればらばらな菜の花は、「色の群」として捉える

菜の花についても考えてみましょう。
菜の花は基本的には黄色一色。そして花畑でびっしりと群れで咲いていることが多いです。その一方で、チューリップのように全ての花がピンと上に向かって咲くわけではなく、それぞれが自由な方向に咲いています。
チューリップと同じ春の花ですが、こういった特徴からひとつの花を大きく撮るよりは、ワイド側での撮影に向いている花と言えます。下の2枚の写真は菜の花をそれぞれレンズの望遠側とワイド側で撮ったものです。こちらを見ていただくとわかっていただけるかと思います。

イメージ望遠側でひとつの花に寄ってみた写真

イメージワイド側で「黄色の群」として撮った写真

桜のピンク。チューリップの赤白。菜の花の黄色。
春が来ると風景は途端に色を持つようになります。それぞれの花の色、かたちに着目して
季節感のある風景写真を撮ることができるようになれば写真がより楽しくなりますね!

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渡邊 翔一 わたなべ しょういち
写真家。広角レンズでの描写を主に世界の風景を撮っている。
(公社)日本写真協会会員。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター。
「広い風景フォトコンテスト」審査員。
ホームページはこちら:http://www.show1photo.net/

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