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もりょう
茂陵

茂陵は漢の5代皇帝、武帝劉徹の陵墓です。前漢皇帝の陵墓の中で規模が大きく、陝西省の咸陽と興平の間の五陵原に位置し、西安から40km離れた国家4A級観光地です。
茂陵は陵墓自体が壮大で、方錐の形をしています。周囲には衛青、霍去病、霍光、金日単、李夫人などの陪塚が20基余りあります。霍去病墓の前の石刻は中国で現在までに発見されたもののうち最も早期のもので、よく保存されており、芸術価値が高い石刻です。彫刻手法は簡潔で、石の原形を利用して形を整え、まるで自然に出来上がったものの様で、人類の芸術の貴重な宝物と見なされています。
この大型の石刻を保護するため、霍去病墓の前に前漢時代の断代史博物館・茂陵博物館が建てられました。敷地面積が154836㎡で、館内に収蔵している文物が4100件余りあり、国宝級の文物が14件、咸陽市の国宝数の70%を占めています。その中で、石刻「伏虎」、出土文物「金メッキの馬」、「青玉彫鋪首」、「四神空心口」などは度々アメリカ、イギリス、フランス、韓国、モナコなどで展示され、センセーションを巻き起こしました。
茂陵博物館は庭園の景色が心地よく、漢代を模した建築が並び、亭や楼閣もあり、松と柏の香りが芳しく、三季に花があり、四季を通して常緑で、文物、古代建築と園林が融合し、有名な観光地となっています。