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りざん
驪山

西安市から東に25kmの地点に存在し、東西長は25km、南北長は14kmで高さは1302m。「関中八景」の一つに「驪山返照」とあり、また、驪山の名称はここから見える景色が黒色の駿馬である事からとも、殷や周の時代に驪戎国が存在したからとも言われています。
頂上には西周時代の烽火台の遺跡があります。これは古代の通信施設で、敵の来襲を告げていました。周王朝の最後の国王 幽王は、妃をとても愛していましたが、この妃が笑ったことがなかったため、彼女を笑わせるために、狼煙を上げるように命じました。付近の諸侯は狼煙を見るとすぐに兵隊を率いて、助けにきましたが、驪山の麓に来て、やっと幽王が面白半分にやったことを知り、大変不満に思いました。しかし、この妃はそれを見て、楽しそうに笑ったということです。ある日、敵が本当に侵入してきたため、守備兵は高く狼煙を上げましたが、誰一人として助けにきませんでした。敵は易々と西周を滅ぼしたということです。中国の有名なことばで「烽火は諸侯をからかう」とありますが、それはこの伝説から来たものです。