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[哲学の道・銀閣寺周辺めぐり]-京都の人気エリア・洛東のご紹介!国内旅行/国内ツアーなら日本旅行!

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良き京都 洛東

南禅寺から鹿ヶ谷(ししがたに)通りを北へ歩いていくと、永観堂に辿り着きます。 その先を右に折れ、歩いていくと、数多くの哲学者や文人が好んで歩いた散策道「哲学の道」が始まります。

今回は哲学の道〜銀閣寺に迫ります。

哲学の道

▲最高のおさんぽ道「哲学の道」

哲学の道

哲学の道とは、南の若王子神社から北の銀閣寺までを結ぶ、約1.5kmの散策道。
南禅寺境内の水路閣から送られてきた疎水(そすい)の流れに沿って続く道。道沿いには桜が植えられ、春になると桜のトンネルを散策できる絶好の観光スポット。四季を通じて訪れたい散歩道となっています。

ポイント
春は桜のトンネル、初夏はホタル、夏は涼みに、秋は紅葉、冬は観光客が少なめなのでゆっくり、雪が降れば白いじゅうたんが広がる。。四季を感じられる道です。

哲学の道の歴史

京都の哲学者西田幾多郎(にしだきたろう)氏がよく散歩をし、「思索の小径(しさくのこみち)」と呼ばれていたのが、その後西田氏の弟子らも好んで散策したこともあり、いつしか「哲学の道」となり、1972年正式に銘々されました。
「日本の道100選」にも選ばれています。

■アクセス(JR京都駅から)
南から歩く:市バス5系統「南禅寺永観堂道」下車徒歩約3分
北から歩く:市バス100系統「銀閣寺道」下車徒歩5分

ポイント
よく人工で育てたホタルを放虫している場所がありますが、哲学の道にはゲンジボタルが自然生息しています。きれいな水が流れている証拠です。
ホタルたちの恋模様を、大切な人と見守る素敵な時間を過ごしてみては☆

 

哲学の道(左・右上)途中で出会った人懐っこいネコ(右下)

▲哲学の道(左・右上)途中で出会った人懐っこいネコ(右下)

哲学の道沿いのカフェ&食事処

哲学の道沿いには、ついつい足が向いてしまうくらいに素敵なカフェや食事処がたくさんあります。
ゆったり散歩ついでにカフェ歩きをしてはいかがでしょう?

叶匠壽庵(かのうちょうじゅあん)

★叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)

若王子神社から北側のほど近くにあります。
お茶席では靴を脱ぐこともないテーブルとなっており、作法も厳しくありませんので気軽にお茶席体験ができます。季節の生菓子とお抹茶をいただけます。お土産の販売もしています。

営業時間:10:00〜17:00  定休日:水曜日(不定休)
お茶席:お一人様1,050円(税込)
※10名以上の場合は前日までに要予約
喫茶席:コーヒー・紅茶・抹茶セット
お食事:美山つづら弁当(要予約)
よーじやカフェ

★よーじやカフェ
あぶらとり紙で全国的に有名な「よーじや」のカフェ。
哲学の道の中間くらいに位置し、ちょっと一休みしたくなる距離にあります。
旧家屋をそのまま利用した座敷スタイルで、京都庭園を眺めながらカフェタイムを堪能できます。
「よーじや」のあのマークが抹茶カプチーノに!さてさてどうやって飲もうか崩すのがもったいない!抹茶の苦味をミルクでまろやかにしているので、とても飲みやすくて美味です。

営業時間:10:00〜17:30(ラストオーダー) 
定休日:火曜日
湯豆腐喜さ起(きさき)

★湯豆腐喜さ起(きさき)
法然院の近くにある、哲学の道沿い唯一の湯豆腐屋さん。ひっそりと佇む民家のような雰囲気。お値段もお手頃価格です。
煮崩れしないしっかりした豆腐なのに、口に入れるとふわふわとろけてまろやかに広がります。店内の雰囲気は一軒家のようにくつろぐことができます。

営業時間:11:00〜19:30
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
昼食:湯豆腐・野菜の天ぷらセット 1,890円〜
カフェテラッツァ

★カフェテラッツァ
法然院の近くにある、ジャズの流れるカフェ。
テラスではペットのワンちゃんとくつろげるので、ワンちゃんの散歩途中でも寄ることができます。
パスタなどのランチメニューもディナーコースもあります。
木々に囲まれてゆったり休憩できます。


営業時間:9:00〜22:00(季節により変更あり)
定休日:なし
ランチ予算:1,500円 ディナー予算:3,500円
恋のかなう電話ボックス

★恋のかなう電話ボックス

「よーじやカフェ」の玄関先に電話ボックスがあります。
この電話ボックスから電話をすると恋が実るとか。
屋根瓦には翁(おきな)と媼(おうな)の像があります。
「桜橋で出会った二人が幸せになれるようにとの思いが込められています」とのこと。
携帯電話もいいけれど、恋の電話ボックスからの電話もたまにはいいんじゃない?

哲学の道沿いの神社・お寺

哲学の道沿いは数々の神社やお寺があります。神社・お寺めぐりも京都旅行の楽しみのひとつです。

若王子神社(にゃくおうじじんじゃ)
★若王子神社(にゃくおうじじんじゃ)
哲学の道の南端にあります。正式名称は「熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)」。こちらの御神木は樹齢400年の梛(ナギ)の木で、京都府で最も古い。全ての苦難をなぎ倒すという意味を込めたお守りがあります。
■市バス32、100系統「東天王町」下車徒歩10分
大豊神社(おおとよじんじゃ)
★大豊神社(おおとよじんじゃ)
観光客の多い哲学の道沿いにありながら、観光ガイドにあまり紹介されていない小さな神社。ですが、この神社は椿、しだれ紅梅が有名なんです。
神社といえば、社の両脇に狛犬ですが、ここには狛犬ならぬ、狛ネズミが鎮座しています。なぜネズミ?「古事記」の中のある神話より、この社の祀神(まつりがみ)が山火事で危機にさらされているときに、ネズミが逃げ道を案内して助けてくれたとのこと。
この狛ネズミの愛らしいこと!そして、ネズミさんだけじゃありません。もうひとつの社には狛猿、狛トビが。このユニークな狛犬たちに会いにいきませんか?
■市バス32、100系統「宮ノ前」下車徒歩3分

★霊鑑寺(れいがんじ)
通常非公開。30本以上の椿が植えられ、椿が咲く春と、紅葉の秋の年2回に特別拝観が行われます。
■市バス32、100系統「宮ノ前」下車徒歩約8分

★安楽寺(あんらくじ)
通常非公開。毎年7月25日に煮炊きしたかぼちゃをふるまい、中風にならないように祈願する行事「かぼちゃ供養」が行われます。
また、春の桜、つつじ、さつきの時期と紅葉の秋に特別拝観が行われます。
■市バス32、100系統「錦林車庫前」・「法然院町」下車徒歩約5分

★法然院(ほうねんいん)
谷崎潤一郎や河上肇といった著名な学者や文人が眠るお墓が多いので有名。
茅葺き屋根の門から入ると、左右に砂盛りがあり、季節ごとに模様が変わります。
境内拝観は無料ですが、本堂などの建物内は通常非公開です。春と秋の年2回、一般公開されます。
■市バス32、100系統「南田町」下車、徒歩約5分

銀閣寺の入り口

▲銀閣寺の入り口

銀閣寺(慈照寺)

正式名称は東山慈照寺(とうざんじしょうじ)。
年中観光客が絶えない代表的名所のひとつ。
八代将軍足利義政が、祖父である義満が造った金閣寺(正式名称「北山鹿苑寺(ほくざんろくおんじ)」)を見本に、構想20年により山荘を造営したのが始まり。その後完成を待たずにこの世を去った義政を弔う為、寺に改められ、「慈照寺」となりました。

ポイント
銀閣寺は世界文化遺産に登録されています。
また、銀閣寺境内で有名な「観音殿(かんのんでん)」と「東求堂(とうぐうどう)」は国宝です。


観音殿(かんのんでん) 修復工事中 ★観音殿(かんのんでん)修復工事中
国宝・観音殿は、平成20年2月より約2年間の期間予定で屋根葺き替えと、修復工事により、幕がかかっています。
ちょっと寂しいけれど、庭園内は通常通り鑑賞できます。

なぜ銀箔ではないのか?

銀閣寺といえば!の象徴「観音殿」は、金閣寺にある金ピカ「金閣(舎利殿※)」に比べて一見地味。金閣寺は華やか、銀閣寺は渋く「わび・さび」の趣。銀閣と呼ばれているのに、なぜ銀色ではないの?という疑問に、応仁の乱などでの財政難で銀箔が貼れなかったとか、実は昔は銀箔が貼られていた、という説がありました。
しかし科学調査の結果、銀が検出されなかった為初めから銀箔は貼られていなかったと2007年に発表されました。ではやはり財政難で?

 

現在有力な説は
(1)金閣寺に対しての呼び方
(2)池の反射光が外壁に映って銀色に輝いてみえたから

 

(1)「銀閣寺」と言われ始めたのは江戸時代。義政の祖父が建てた北山文化の代表的建造物「金閣(舎利殿)」に対して「観音殿」は東山文化の代表的建造物、しかも2つとも足利家の別荘・隠居所であったことから、2つを比較して"金閣"の名に対して"銀閣"と言われはじめました。
名前からしても最初から銀箔を貼る予定はなかったことが分かります。そもそも「金閣寺」、「銀閣寺」とは正式名称ではないですしね。

 

(2)錦鏡池(きんきょうち)と言われる庭の池が月の光を反射して、黒漆塗りの外壁を銀色に輝かしたからというもの。また、江戸時代に銀沙灘と向月台が作られ、これもまた月光によって白く光り輝いたから銀閣寺と言われるようになったとか。

 

財政難の説については、確かに当時は応仁の乱後で世間は貧しかったのですが、義政は重税を科してでも完成させようとしていたのだから、お金に困っていたわけではないんです。

※舎利殿(しゃりでん)・・・お釈迦様の骨を祀った建物のこと

■アクセス(JR京都駅から)
市バス100系統「銀閣寺道」下車

 

銀沙灘と向月台
★銀沙灘と向月台
庭には、段々の波型に盛り上げられた銀沙灘(ぎんしゃだん)と、一見プリン形白砂盛りの向月台(こうげつだい)があります。
砂の成分には石英(セキエイ)という水晶と同じ成分が含まれており、銀沙灘は月光を反射させるためのものと言われています。向月台はその上に座って月を待ったという俗説がありますが、個人的にはそんなとこで待たなくても・・・と思ってしまいます。不思議な砂盛りです。
銀閣寺の苔たち
★銀閣寺の苔たち
「銀閣寺の大切な苔」「ちょっと邪魔な苔」「とても邪魔な苔」が展示してあります。苔にもたくさんの種類があって、こんなわけ方されちゃってます。庭園の苔にもこだわりを感じますね。
前回 第1回 良き京都・洛東編
南禅寺周辺を歩く
次回の京都散歩(きょうとさんぽ)は・・・ 第3回 鞍馬・貴船編
京の奥座敷 ほっこり温泉
文:おがわ

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