春の花を撮ってみよう!キレイに撮るテクニック

春は様々な草花が開花を迎える時期。そんな春の花々【チューリップ・菜の花・桜】をキレイに写真に残すテクニックをプロのテクニックでご紹介!

2017年1月12日 更新 3,450 view

キットレンズでチューリップと菜の花を撮る

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ミラーレスも一眼レフカメラも、最初はカメラボディとレンズのセット販売であるレンズキットを購入される方が多いと思います。
レンズキットについているレンズはよくあるダブルズームキット(標準ズームレンズ、望遠ズームレンズの2本セット)か、高倍率ズームレンズ(1本でワイド側から望遠側まで網羅するレンズ)が定番です。
今回はそういったキットレンズで、チューリップに菜の花といった、春の色を伝えてくれる花々の撮り方について書いていきます。花の色やかたちといった特徴、レンズの焦点距離による描写の違いを覚えて撮影に活かしていきましょう。

1.  色、かたちが明確なチューリップはワイド側、望遠側でそれぞれ撮る

花びらの色はだいたいが一色で、花はまっすぐ上に向かって咲くチューリップは素直な花と言えます。レンズのワイド側でも望遠側でも絵にしやすい花ですので、レンズをどれだけズームするかによって変わる写り方、見え方をしっかりと自分のものにしましょう。
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レンズのワイド側で撮影したものです。花がたくさん咲いている花畑ではきれいに撮ることができます。
レンズのワイド側で写すと、たくさんの花を写せますが、その分ひとつひとつの花は写真の中では小さくなります。せっかくのズーム機能ですので、レンズの望遠側でも撮ってみましょう。望遠側で撮るとひとつひとつの花が大きくなります。また、「圧縮効果」といって、遠近感がなくなり、花がびっしりと咲いているような写真を撮ることができます。

下の写真は1本だけある赤のチューリップをターゲットにして撮ったものですが、手前の花から奥の花まで、遠近感がなくなっているのがわかります。また、望遠側では一歩横に移動するだけで見え方が大きく変わります。どれだけの花を画面の中に入れるか、考えて撮るようにしましょう。
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一歩動くだけで見え方が大きく変わります。

2.  花の咲く向きがそれぞればらばらな菜の花は、「色の群」として捉える

菜の花についても考えてみましょう。

菜の花は基本的には黄色一色。そして花畑でびっしりと群れで咲いていることが多いです。その一方で、チューリップのように全ての花がピンと上に向かって咲くわけではなく、それぞれが自由な方向に咲いています。
チューリップと同じ春の花ですが、こういった特徴からひとつの花を大きく撮るよりは、ワイド側での撮影に向いている花と言えます。下の2枚の写真は菜の花をそれぞれレンズの望遠側とワイド側で撮ったものです。こちらを見ていただくとわかっていただけるかと思います。
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望遠側でひとつの花に寄ってみた写真
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ワイド側で「黄色の群」として撮った写真
桜のピンク。チューリップの赤白。菜の花の黄色。
春が来ると風景は途端に色を持つようになります。それぞれの花の色、かたちに着目して
季節感のある風景写真を撮ることができるようになれば写真がより楽しくなりますね!

「桜」の撮り方

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今年はどこの桜を見に行こうか、春になる前に計画を立てたいものです。今年は想像以上の暖冬で、もしかしたら春ももう近くまで来ているかもしれません。今のうちから、桜を撮るのに重要な、色味を調整する「ホワイトバランス」と、明るさを調整する「露出補正」についてマスターしましょう。

1.  ホワイトバランスを意識する

八重桜を中心とした桜にはピンク色の強いものもありますが、日本の桜はソメイヨシノを中心にピンクというよりも白色に近い花が多くあります。白色に近くなればなるほど、ホワイトバランスの設定によって色の変化が出てきます。特別な意図を入れない限りは「花の色はあくまでも自然に」がセオリーです。その方が、写真を見た人が違和感を感じないからです。

屋外での撮影では基本的にホワイトバランスは「晴天」が基本設定で、「曇天」や「日陰」を使うことはあまりないと考えてください。
「曇天」や「日陰」を使うと、オレンジや赤の色味がかなり乗ってくるので、見た目に違和感が出てくることが多くなります。

撮っているホワイトバランスと、写した写真の色とをご自身で把握できている方は、一歩踏み込んでホワイトバランスの詳細設定をしてみてもいいでしょう。「もう少し青みを加えたい」、「ほんのり赤みが出るように」などといった微調整ができます。
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ホワイトバランス:曇天
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ホワイトバランス:晴天
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ホワイトバランスの詳細設定の画面。(ニコン)
基準点は真ん中ですがBLUE(青色)側にカーソルを動かすと、よりすっきりした色味で撮れます。

2.  露出補正は少しプラスめに

桜の撮影をする際に、ホワイトバランスと同様に大切になってくるのが露出です。前述のとおり、桜は淡いピンク、それも白に近い色のものが多いので、満開の桜を画面一杯に撮ろうとすると、「光の量が多い」とカメラが判断し、センサーに当てる光を減少させます。その結果、実際の見た目よりも暗く写ることが多くなるのです。こうなると桜の色が濁ったように写ります。桜を撮るときには、カメラの「+/-」マークのボタンとダイヤルを使って、露出補正をプラスにして、撮影してみましょう。撮った写真を確認して、明るすぎるようであれば、少しマイナスに調整します。
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露出補正 ±0
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露出補正 +1
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花を画面の中にどれだけ入れるかで露出補正の度合いが変わってきます。
適正と思える露出を見つけるまで根気よく桜と向き合いましょう。

profile 写真家 渡邊 翔一 (わたなべ しょういち)

写真家。広角レンズでの描写を主に世界の風景を撮っている。
(公社)日本写真協会会員。日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター。

Instagramはこちら-Shoichi Watanabe (@show1photo)

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