スペインを満喫するならこの時期！シーズン別楽しみ方ガイド

夏は気温は高いもののカラッとさわやか、冬でも比較的温暖な地中海性気候のスペイン。

気候からみたベストシーズンは、3月から9月頃です。ただし8月は北部以外は日中かなり気温があがるので、長い時間屋外で過ごすプランは避けましょう。

秋から冬は夏と比べるとお天気が崩れがちですが、梅雨や台風に慣れている私たち日本人にとっては気にならない程度です。

また、スペインが盛り上がるシーズンは3つ。夏のバカンスシーズン、クリスマスのある年末年始、毎年変動するイースター週間です。それぞれの時期は、世界中からの観光客も訪れます。

それではシーズン別の楽しみ方、日本のゴールデンウイーク時期の情報をご紹介します。

スペインのバカンスシーズンは、学校が休みになる6月下旬から9月上旬まで。この時期は国内ばかりではなく欧州を中心に世界中から観光客がやってきます。

夏におすすめの地域は、地中海沿岸や、カナリア諸島、バレアレス諸島でのビーチリゾート。毎日本を読むぐらいで、何もせずビーチでひたすらリラックスするのがヨーロッパスタイルです。

アクティブ派には、涼しい気候が快適な北部の山々で過ごすバケーションも人気があります。

一方、8月にマドリッドやバルセロナなどの都市へ出かける場合は、目当てのお店が営業しているか必ず確認を。個人営業の店舗や飲食店舗はバケーションに出かけていて、閉まっているケースが多いです。

街の雰囲気も変わるので、土曜の午後や日祝日、早朝深夜、午後のシエスタの時間は人通りのない場所を歩くのは避けましょう。

スペイン人にとってのクリスマスは日本のお正月のようなもの。1年で一番盛大にお祝いする行事で、街もクリスマス一色になります。

毎年11月の下旬頃から、街はイルミネーションで飾られ夜はとってもロマンチック。また、スペインでは伝統的にはツリーではなく、ベレンと呼ばれるキリスト生誕の場面の人形を飾ります。役所や教会、店舗や個人宅までベレンが飾られているので、この時期に旅行するなら必見です。

大晦日は夜0：00の鐘の音とともに12粒のぶどうを食べるのがスペインの定番。鐘の音と一緒に全部食べられたら幸運な一年になるそうなので、ぜひチャレンジしてみてください。

また、1月5日の夜はキリストの誕生を祝いにきた東方三賢人にちなみ、各都市や町で盛大なパレードが開かれます。

スペインのクリスマスは1月6日の三賢人の日まで。年末年始を利用して出かけてみてはいかがでしょうか？

スペインではイースターの日曜日までの一週間を「セマナ・サンタ」と読んでいます。

このセマナ・サンタに連日行われているのが、「プロセシオン」という宗教行事。「パソ」と呼ばれるマリア像やキリスト像などをのせた山車を人々が運びます。スペイン全土で行われていますが、特にアンダルシア地方のものが有名です。

1度間近でみると、いつもの陽気なスペイン人たちとは違った真摯な姿に心打たれるでしょう。

プロセシオンは地元の人々の宗教行事なので、見学するときは謙虚な気持ちで。おしゃべりをしたり、フラッシュを使って写真を撮ることは避けましょう。

なお、イースターは毎年3月下旬から4月中旬の間で変動します。

夏休み、年末年始とともに、まとまった休暇が取りやすいのがゴールデンウイーク。ゴールデンウイーク時期のスペインは、5月1日がメーデー祝日である以外は平日です。

このゴールデンウイーク時期ですが、ずばりスペイン旅行にはベストシーズン。まず気候的には暑くも寒くもなくまさにぴったりで、お天気も安定しています。街歩きはもちろん、ハイキングやサイクリングにもおすすめの季節です。

また、イースター休暇と夏休みの狭間の時期であることもポイント。メインの欧州他国からの観光客がそれほど多くなく、スペインの日常の雰囲気が味わえます。

リゾート地では秋冬はクローズするホテルや飲食店も多いですが、イースターにはほぼすべてがオープンしているので活気のある街を楽しむことができますよ。

スペイン旅行におすすめのシーズンをご紹介しましたが、気をつけたいのが日祝日。スペインでは祝日はもちろん、日曜日も基本的にはお店はお休みです。

旅行の最終日が日祝日の場合は、お土産の購入は前日までに済ませておきましょう。

計画を立てるときは、旅行前にスペイン政府観光局のサイトで祝日をチェックしておくと安心。ただしこれ以外にも、スペインは州、市や町ごとの祝日もあるので注意が必要です。