会員メニュー
ログイン 新規ユーザー登録
カテゴリ一覧
2024年4月9日 更新
0 614,515 view

ついに2026年に完成の「サグラダ・ファミリア」がすごすぎる!驚異的な工期短縮はなぜ?

完成までには300年以上を要すると言われていたスペイン随一の絶景スポット「サグラダ・ファミリア」。そんなサグラダ・ファミリアが、驚異的な工期短縮を見込めているのは一体なぜなのか、ついに2026年に完成する世界遺産の謎に迫ります。

この度2024年1月1日に発生した能登半島地震により、被害状況によっては営業されていない場合がございます。

未完の世界遺産「サグラダ・ファミリア」

着工から100年以上が経過しても今なお建設途中という、珍しい世界遺産「サグラダ・ファミリア」。
2005年にユネスコの世界遺産に登録されましたが、当然その当時サグラダ・ファミリアはまだまだ未完成。かろうじて完成している建物のみという、部分的な世界遺産登録は世界でも異例と話題になりました。

なぜそんなに建設に時間がかかるのか、誰もが不思議に思うところですが、そもそもサグラダ・ファミリアの全貌は設計者であるガウディの頭の中にしかなかったとも言われており、頼りにできるのはたった1枚のスケッチのみ。

ガウディ亡き後弟子たちがこしらえた数々の資料もスペイン内戦で焼失してしまうというアクシデントに見舞われ、常に手探り状態で建設を進めていくしかなかったようです。

「サグラダ・ファミリア」ついに2026年完成へ!

※サグラダ・ファミリア聖堂は2025年に聖母被昇天の礼拝堂が完成し、ガウディの没後100年にあたる2026年には、高さ172.5mあるメインタワー「イエス・キリストの塔」が完成すると発表しました。
その後、3つのファサードのうち最後となる「栄光のファサード」などの建設にとりかかり、全体が完成するのは10年後の2034年ごろと見込まれています。

思うように建設が進まないことにより、着工からすでに長い年月が経過しているサグラダ・ファミリアは、新しい部分を作ると同時に完成部分の補修もしなければならない始末で、完成には実に300年以上を要するとも言われていました。
自分が生きている間にサグラダ・ファミリアの完成を見ることはないのだろうなぁと、漠然と思っていた人も多いかもしれません。

それがなんと着工からおよそ150年、つまり当初の半分の工期で完成する予定であることが発表されたのですから、当然世間はどよめきます。さらに、2026年完成予定と発表された完成予想図の動画は我々の想像をはるかに上回るもので、世界中から二度どよめきの声が上がりました。

「サグラダ・ファミリア」工期短縮の理由

まず、一体どうしてそんなに早く完成を見込めるようになったのか。
その理由には大きく二つあり、一つ目はさきほどサグラダ・ファミリアの工事がなかなか進まない理由としても挙げた建設方針の手探り状態が、近年のIT技術を駆使することでだいぶクリアになったことがあります。
コンピュータのない時代には模造実験のための模型も手作業で作らなくてはなりませんでしたが、今は3Dプリンターやコンピュータによる設計技術も進んでいるため、進捗はかなりスムーズになっています。

二つ目は、サグラダ・ファミリアを建設する予算が観光客増加によって潤沢になったから、というのもサグラダ・ファミリアを語る上で欠かせないポイントです。サグラダ・ファミリアは贖罪教会という特性から、その建設予算は人々の寄附によってまかなわれてきました。
かつては工事費の不足により建設が遅れてしまっていた側面も大きかったのです。

完成予想図がすごい「サグラダ・ファミリア」

2026年堂々完成が発表されたサグラダ・ファミリア。
2026年というのは、ガウディの没後100年にあたる記念の年でもあります。スペインが世界に誇る建築家、アントニ・ガウディの最高傑作であると同時に遺産としても知られているサグラダ・ファミリアは、なんといってもその壮大なたたずまいが魅力の一つです。

現在でも十分すぎるくらい大きくて荘厳な雰囲気をかもし出しているのですが、完成予想図として発表されたその姿はざっくり言って現在の1.5倍の高さを誇り、新たに追加される塔の数も一つや二つではありません。

「サグラダ・ファミリア」周辺の見どころ

サグラダ・ファミリアは、今やスペインで最も注目を集めているスポットです。訪れる人の数も、同じくスペイン内で人気のあるアルハンブラ宮殿やプラド美術館をとっくに追い抜かし、堂々の一位となっています。

サグラダ・ファミリアは、設計者であるガウディが生前携わったグエル公園やグエル邸、カサ・ミラなどと合わせて、「アントニオ・ガウディの作品群」として世界遺産に登録されています。バルセロナを訪れた際には、これらの作品群にも足を伸ばすとより深くカタロニア・モダニズム建築の世界観を楽しむことができるでしょう。

一生に一度は見たい世界遺産!スペインバルセロナのアントニオ・ガウディ建築6選

スペイン観光に欠かせないのがガウディの建築群ですよね。世界的にも有名なサグラダファミリアだけでなく、個人の邸宅なども手掛けており、独特の世界観や素敵なデザインが盛り込まれた建築が揃っています!おすすめのスポットと見どころをご紹介しますので旅のご参考にどうぞ♪

訪れる際には事前にチケット予約を

サグラダ・ファミリアは中に入ると荘厳な大聖堂に足を踏み入れることができるのはもちろん、外からも存在感抜群のあの高い塔にエレベーターで上ることになります。
そのため、サグラダ・ファミリアを訪れることが決まったら、チケットの事前予約をしなければなりません。

チケットはインターネットから購入可能

サグラダ・ファミリアのチケット購入は、公式サイトから行うことができます。

ページから購入できるチケットには4種類あります。
①アプリオーディオガイド付きチケット(タワー含まない)
②アプリオーディオガイド+ガイドツアー(タワー含まない)
※日本語の記載はありません(カタルニア語、スペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語)
③アプリオーディオガイド+ガイドツアー+タワー1つ
※上るときはエレベーター、降りるときは階段になります
※6歳未満はタワーに登れません、6歳~16歳は保護者引率が必要です
※天候によったり、メンテナンスの際は登れません
④アプリオーディオガイド+タワー1つ
※上るときはエレベーター、降りるときは階段になります
※6歳未満はタワーに登れません、6歳~16歳は保護者引率が必要です
※天候によったり、メンテナンスの際は登れません

日本人彫刻家が手掛けた「生誕の門」は必見!

入口である「生誕の門」は、その一部を日本人彫刻家である外尾悦郎さんが手がけたことでもよく知られています。息をのむほど緻密で精巧な彫刻には、イエスの幼少期が描かれており、海と山に囲まれたバルセロナを表す海ガメと陸ガメの彫刻が施された門の柱にも注目です。
一方、キリストの死から復活までの物語を描いた「受難の門」も、「生誕の門」とあわせて見どころスポットのひとつです。
門は「生誕の門」、「栄光の門」、「受難の門」があり、「栄光の門」は今も建設中です。
完成が楽しみですね!

塔からはバルセロナの街並みを一望できる

下りは階段となっており、途中の小窓からもバルセロナの街並みをゆっくり堪能することができます。
この階段はアンモナイトをイメージして作られたと言われている螺旋階段で、遠くから眺めているだけでは見ることができなかった塔の造形を間近に観察することができるところも人気のポイントです。

未完の「サグラダ・ファミリア」を見られるのは今だけ!?

スケールも新たに生まれ変わるサグラダ・ファミリア。一体いつ完成するのか分からなかったこれまでとは違って、ついに2026年と示されたことも、世界中の人々の期待を高めています。

完成してしまえばある意味貴重な体験となる、未完のサグラダ・ファミリアを今のうちに拝みに行ってみるも良し、完成をワクワクしながら待ってみるも良し。

急ピッチで建設が進むサグラダ・ファミリアを、あなたもぜひ見守っていてください。

この記事のキーワード