フランスの庭と例えられるのどかで美しいロワール地方は、中世の頃からフランス王侯貴族たちに愛され華麗なたたずまいを残しています。シュノンソー城は、ロワール川の支流であるシェール川を城内に取り入れ、水面にその白く優美な姿を映しています。流麗な城と広大な庭園は、ため息が出る美しさ。別名「6人の奥方の城」と呼ばれ、歴史に名を残す女性達がこの城の主だったことでも有名です。

シャンボール城はフランソワ1世が狩猟用の邸宅として建てた、華麗なフランス・ルネッサンスを象徴する白亜のお城です。見事な左右同形美をなし、レオナルド・ダ・ヴィンチも設計に参加したといわれています。ひときわ華麗で壮大なこの城館は、ロワール川流域に建ち並ぶ古城のなかで一番の規模を誇る440室の部屋数を持ちます。

アンボワーズは、はるか昔ケルト人トゥロネス族の主要都市として栄えていました。この頃に築かれた要塞が後にアンボワーズ城となります。フランス歴代の国王が居住したアンボワーズ城。フランス・ルネッサンスはこの城より花開いたと言われています。そして、このお城を一層有名にしているのが敷地内にあるレオナルド・ダ・ヴィンチのお墓。現在、可愛らしい城下町が広がるこの観光地には、様々な歴史が詰まっています。