フッゲライは１５１６年に建てられた世界で最も古い救貧院。生活に苦しむ国民のためにフッガーが作った基金のことです。年間の家賃は約０．８８ユーロ。石碑にはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの祖父が、３００年前にここに住んでいたことが記されています。

旧市街の中心地、市庁舎広場は、市庁舎の力強い建物に圧倒されているよう。この預言者の窓と言われるルネッサンス期の世俗的な建物はアルプスの北に位置し、アウグスブルクの全盛期に建てられました。ペルラッハ塔Perlachturmは、高さは８０ｍで両側に立ち、そこからは美しいパノラマが楽しめます。市庁舎内では黄金のホールを見学することも。そしてさらにアウグスブルクのシンボル、ルネッサンス期の３大噴水の中でも一番古いアウグストゥス噴水Augustusbrunnenがあります。

アウグスブルク大聖堂Augsburger Dom（９世紀から１４世紀）の歴史と同様、歴史を持つ作品がここにあります。教会の中でも歴史的に古い部分、地下聖堂は１０世紀に建てられました。ロマネスク・ゴシック様式のフレスコ画と華麗に描かれたドーム型丸天井、またハンス・ホルベインの４枚の祭壇画は息を呑む美しさ。“預言者の窓”は特に有名で、ドイツで最も古いステンドグラス絵（おそらく１２世紀の中期）とされています。