ロマンティック街道を代表する「中世の宝石箱」の名で愛される、ローデンブルグの街並み。赤レンガの三角屋根にパステルカラーの壁の街並みがかわいらしく、おとぎの国に迷い込んだかのような世界が広がっています。ドイツの中でもひときわ中世の面影を残し、街をとりまく城壁、石畳などが往時を思わせます。

城壁に囲まれるローテンブルク旧市街の中心です。広場を囲んで市庁舎、市議会委員宴会堂、舞踊館などがあります。17世紀、宗教戦争でプロテスタント側についたローテンブルクはカトリック群に包囲され、町は焼き払われようとしましたが、当時のヌッシュ市長はカトリック軍の将軍の挑戦を受けて立ち3.25リットルのワインを一気飲みして町を救いました。この逸話を再現するのが宴会堂の仕掛け時計。毎日11，12，13，14，15時の時報と共に、市長と将軍の人形が現れ、市長がワインの一気飲みをします。

1300年から190年の歳月を費して建てられた教会。リーメンシュナイダーの「聖血祭壇」、5500本のパイプをもつパイプオルガンやステンドグラスも見事。1466年作の12使徒の祭壇も一見の価値がある。ゴシック様式の教会。建築には100年以上の歳月（1311～1448）を要している。上下に細長い窓と柱、神の在す天へと向かっている２本の高い塔、内部に入ると天井が高く、窓も高く大きく十分採光され、その窓にはステンドグラスがはめ込まれるといった、ゴシックの特徴が見られる。

マルクト広場にあるローテンブルクの市庁舎は、2つの部分から構成されています。ゴシック様式の市庁舎および60メートルの鐘塔は1250～1400年の間に建てられ、前方のルネッサンス建築物は1572～1578年に建てられ、アーケード突出部が1681年に付け加えられました。マルクト広場側の入り口から入り、螺旋階段を上って途中、玄関の間を抜け、木造でかなり急な階段を上ると塔の展望台に行けます。登った後はローテンブルクの町が一望できます。