ノーベル賞受賞式後の晩餐会の会場としても有名なストックホルムを代表する名建築で、ナショナル・ロマンティシズム建築の傑作としても知られています。内部ではノーベル賞の晩餐会が行われる青の間、パーティーが行われる黄金の間が有名です。

13世紀半ば、ストックホルムが初めて築かれたのがスタッツホルメン島で、現在この一帯はガムラ・スタン(旧市街)と呼ばれています。王宮をはじめ、大聖堂やドイツ教会など、歴史と威厳のある建造物が点在し、馬車が行き交った時代から残る石畳や、城塞の中に密集して住んだ人々の様子がしのばれる狭い路地など、中世の趣を留めています。目抜き通りのエステルロング通りには、アンティーク・ショップやみやげ店、各種レストランやカフェが軒を連ねています。500メートル四方ほどの小さな島ですが、見所がたくさんあります。

ノッルマルム側の岸から臨むと水の上に浮かんでいるように見えます。13世紀にビリェル・ヤールスが初めて城塞を築いた場所ですが、現在の建物は1760年に造られたオランダ・ルネッサンス様式の建築です。608もの部屋がある広大な規模を誇りますが、居城は現在ドロットニングホルム宮殿にあり、こちらでは王が執務を行なう間があるほか、国賓をもてなす場合や大使の任命式などに使用されています。

王宮の背後にそびえる高い塔のある教会です。1279年に建立されたストックホルム最古の建物ですが、幾度か改築がなされ、現在、内部は後期ゴシック様式で外観はバロック様式となっています。

ガムラ・スタン島の西に位置するリッダーホルメン島にあります。13世紀には修道院でした。その後すぐにゴシック建築の教会に改められ、1634年にグスタフ2世アドルフ王が埋葬されて以来、現在の王室の菩提寺となっています。

ストックホルムの西約10kmに位置する、現在の王室の居城で、一部を公開しています。北のヴェルサイユとも称されるバロック様式の建築で、世界遺産にも登録されています。1662年に王女エレノアのために建造、その後増改築が繰り返され、1756年に現在ある3階建ての建築ができ上がりました。手入れの行き届いた広大な庭園の奥にある、チャイニーズ・パビリオン(Kina Slott)も見学できます。

1996年にヴァーサ号博物館に隣接した海岸にオープンした博物館。この国を代表する偉大な童話作家のひとり、アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)のお話の世界が、登場人物や風景も含めてミニチュアにして造られています。さまざまな展示のほか、子供の遊び場などもあり、親子連れで楽しく過ごせます。

軍服や武器、戦争の記録などが展示されており、スウェーデンの過去500年の軍隊や武器の歴史を追うことができます。

スウェーデンの古代の遺跡やヴァイキング時代の遺物から、中世の家具や衣装など、時代別に展示されています。まるで大きな金庫のようなゴールド・ルームに収められている国宝級の宝飾品は3000点以上に上り、圧巻です。

ノッルマルムの東に広がる一帯はエステルマルムと呼ばれます。おしゃれなレストランや高級ブティック、アンティーク・ショップなどが多く集まる住宅地となっています。規模が大きく活気ある屋内市場や、歴史博物館などの観光スポットも見逃せません。