スペインで最大のカトリック寺院。15世紀に「後世の人があきれるような大きな聖堂を造ろう」との計画で100年かけて造られた、ゴシック様式としては最後の大寺院で正面の「パロスの門」の下に立つとその壮大さに圧倒されます。中央礼拝堂と合唱台の間に航海王コロンブスの棺があり、当時のスペインの4王の像に担がれています。王室礼拝堂にはセビリアをイスラムから取り戻したサン・フェルナルド王の遺体が納められています。また中央礼拝堂の主祭壇にはキリストの生涯を表した36の浮き彫り彫刻があり、見応えがあります。

カテドラルの東側にあり、セビリアのシンボルの塔。12世紀末にイスラム教徒によって建てられたミナレット（祈祷の塔）で、イスラム寺院の一部だった。キリスト教徒がセビリアを奪回した後、イスラム寺院は取り壊されたが、高さ約98mのこの塔だけは、鐘楼として残されました。内部に階段はなく、展望台（70m）まで緩やかなスロープがつくられており、昔は馬でこのスロープを登りました。16世紀頂上に設置された、ブロンズの女人像が持つ旗が風を受けて回り、風見（ヒラルディーヨ）の役を果たすことからこの名前がつきました。

スペイン広場は19世紀、オルレアン公王女マリア・ルイサがサン・テルモ宮殿の一部を市に贈与し造られた、市内最大のマリア・ルイサ公園の一角にあり、1929年のスペイン・アメリカ博覧会の際に会場として造営されました。　半円形の広場を囲むようにイスラム様式の4階建ての建物が立っています。建物の壁全体にスペイン各県の地理、物産を描いた絵タイルが貼られています。建物に沿って半円形の池があり、貸しボートに乗ることが出来ます。

サンタクルス街は、白い家並みと入り組んだ小道が続く、かつてのユダヤ人居住区。散策にぴったりの瀟洒なエリアです。