宝浪漫マラソン宝浪漫マラソン

宝の山、砂浜車道、美味、今ここに、我らが制す

宝浪漫マラソンTOP コース攻略

コース攻略~実行委員会メンバーがコースに挑む~

1.大会名の由来について

まず、コースの攻略をご案内する前にここ「宝達志水町」と大会名の由来についてお伝えします。 宝達志水町は平成17年に能登最高峰637メートルの宝達山がある押水町と全国的に珍しい車で走ることができる千里浜なぎさドライブウェイがある志雄町とが合併した町です。町名は宝達山の「宝達」と志雄町の「志」と押水町の「水」を仲良くつなげて町名を作りました。人口は13,000人、宝の山から流れる豊かな水で育まれる田園地帯が広がるのどかな町です。宝達山からは朝陽、そして千里浜には夕陽が沈みます。町では宝の山、宝の海といにしえから伝えられています。町名の由来と同じ、宝の海、宝の山の二つがつながっているコースを走ってもらい、ぜひ、この宝達志水町を皆に知ってもらいたい。(案外、石川県の方も知らない人が多い)そんな気持ちでコース設定が考えられました。

(写真ではそんなには高くみえませんが)

この宝達志水町で開催される大会につけられた名前は「宝浪漫マラソン」!  「宝」はわかるけど、「浪漫」って?もしかしたら漢字の読み仮名がわからない人も??約30年前に航空会社のコマーシャルで「浪漫飛行(ろまんひこう)」というニューミュージック(これも死語?)が流行りました。歌詞の冒頭、「逢いたいと思うことが何よりも大切だよ~」というフレーズがあります。 まさにこの大会を通じて、宝達志水の町の人と全国の人が出逢うきっかけとなってほしい。そんな想いが実行委員会のメンバーにはございます。あと、もうひとつの理由、石川県が研究開発した高級ぶどう(ひとつぶ500円くらい?)の名称がルビーロマン、その一番の出荷量がこの宝達志水町というところからも由来があります。 余談ではありますが、もしかしたら「オムライスマラソン」になっていたかもしれません。これは、オムライスを開発したシェフが旧志雄町出身だったことも。町のいたるところに「オムライス町」という看板があります。大会のネーミングは本当に苦労しました。「宝達志水マラソン」ではちょっと面白みにかけたかもしれません。

2.いよいよコースを試みる~いざ宝達山へ

スタート地点は宝達志水総合体育館です。遠くに望むのは宝達山、何本か鉄塔が見えますが、最高峰の折り返し地点はここから約9キロ先、標高は約350メートル、スタート地点の高さは数メートルです。写真のあたりがスタートとなります。直線を一気にロケットスタートすることができます。もうすでに何もありません。左右は田園です。風など遮るものは全くありません。もちろん、陰もございません。1キロほど走ると国道249号線に出ます。あの東京のお洒落な街路樹やブティック、青山学院大があるあの通りも国道246号線、数字は似ておりますが、沿道の雰囲気はまったく異なります。2キロほど走ると、JR七尾線の踏切がございます。もしかしたら、写真のようなことになるかもしれません。おそらく大丈夫だと思います。1時間に1本程度しかないはずです。

線路を渡ると町民センターアステラス(3K手前)が見えてきます。ここには最初のエイドが設置されます。これから徐々に登り基調となってきます。だいたい4キロあたりから、登りとわかる登りになってきます。
写真は5.5キロ地点、2つめのエイドがございます。
ここからは皆さんが待ちに待った本格的な上り坂、最大斜度は10%くらいになります。ちなみに山を折り返して、ふたたびこの場所に戻ってきます。この場所にはエイドもありますが、最初の関門もここになります。11.6キロで制限時間はスタートから1時間40後です。おそらく平坦なコースで11キロ、100分は余裕な方が多いと思いますが、登りでどれだけ、スピードダウンするのかをしっかり計算しておかなければなりません。 さて、ここ5.5キロ地点から、中腹の折り返しまでは約3キロです。ずっと登りです。まったくフラット、下りはありません。景色は良好か??いや、すぐにはいい景色は見えません。淡々と行くしかありません。誰かの背中を追いかけていきましょう。カーブはどれだけあるんだろう??こんど、数えておきます。

置いていかないで

徐々に登っていくと、そのうち素敵な景色がまっています。おそらく速いランナーは韋駄天のように駆け下りてきますので、登っているランナーは注意が必要です。もしかしたら折り返しのエイドには何かご褒美があるかもしれません。いや、何かがないと心が折れます。きっと何かがあるはずです。

ほぼ海の高さからここまで上がってきました。日本海を望む絶景です。

いよいよ折返し地点に到着しました。スタートから約9キロ、ここからゴールまでは登りはほとんどありません。もう「勝ったも同然」そんな気持ちになるかもしれません。

3.さぁ~待ちに待った下りです

水面が鏡のように反射して映る
田園風景~遠くに何かが見えます

待ちに待った下りです。登りのペースは1キロあたり、1分から2分は遅くなります。なので下りは1分から2分速くなると思ったら大間違い。超スピードで下り降りると脚がもちません。脚が笑い始めます。ここは猛スピードで頑張らないで、登ってくるランナーにやさしく声をかけてあげましょう。「もっともっと折り返しは先ですよ」なんて意地悪を言うのはやめましょう。11.6キロ地点まで下りてくると、往路でも通過したエイドに到着します。ここからは、また田園地帯を走ります。たぶん、つまらない風景なんだろうと思われるかもしれません。

「あれ、なんだ??」 何かみたことある。

コース近くにはありますが、写真のようなショットを納める余裕があるかどうか

4. ここからはフラットです~目指すは役場庁舎

 12キロをすぎ、ここから淡々と田園風景を進みます。4つめのエイドが15キロ地点、ここで早くもコースの半分が終了、能登半島を縦断するもうひとつの国道159号線沿いを進みます。この国道は交通規制をかける予定ですので、ランナーは安心して走れます。宝達志水町役場を目指して、北上します。第2関門のJR敷浪駅付近は18キロ弱、ここの関門はスタートから2時間35分です。線路沿いを進み、500メートルくらい進むと白虎山公園18.6キロ付近(5つめのエイド)にたどり着きます。こちらのエイドでは、JAはくいの皆さんが、たっぷりのフルーツを用意する予定です。ただし、ルビーロマンがのったプチケーキはゴールした人しかもらえません。その後、21キロ地点の宝達志水町役場を目指します。「役場を目指す?」観光名所なの?いやいや普通の役場です。しかし、ここには宝達志水町が誇る宝が用意されています。ルビーロマンに続く、名物!オムライスの登場です。町には数種類のオムライスがあります。今回用意されるのは、どんなオムライスか?当日までのお楽しみです。ただ、そうは言ってもまだレース中、食べやすい大きさです。大盛りではございませんのでご了承ください。

5. 田園風景が続きます~海はいつ現われるのか

役場でオムライスを食べ、おなか一杯。なんて悠長なことは言ってられません。次は第4関門(約24キロ)が待っています。ここの制限時間はスタートから3時間26分です。もういい加減、見飽きた田園風景、あれだけルビーロマンと騒いでいながら、どこで作られているんだ??一度も葡萄畑をみていないではないか。 実は、生産場所は明かされていません。秘密になっているのです。それだけ、高級品なのです。規定より一粒でも少なかったり、大きさが足りない場合は、ルビーロマンとして出荷されないエリートな葡萄なのです。とはいえ、ルビーロマンにこだわらなくとも、ここ宝達志水町にはシャインマスカットなどおいしい葡萄はたくさん、生産されています。第4関門を通過したあとは、途中にたくさんの葡萄畑を通り過ぎ、いよいよ、あの憧れの青春多き海岸線に到達です。

どこに葡萄があるんだ6月中旬撮影まだまだ赤ちゃんですが、大会当日は旬を迎えます

6. ビーチをラストスパート!

葡萄畑をすぎ、まもなく最後の関門(25.6キロ地点)です。スタートから制限時間は3時間40分、ここまで来ればあとはビーチをラストスパートです。目の前にはどんな大海原の絶景が広がるのか?海の風は爽やかに追い風となってくれるのか?疲れ切った足をビーチが優しく包んでくれるのか? 「わかりません。」 もしかすると海は荒れ、波が高く、自転車道に回避か?もしかするとベタベタな海風が向かい風となって邪魔をするのか?疲れ切った足が砂浜に沈んでいくのか。 「わかりません。」皆さんの日頃の行い次第かもしれません。
試走した6月は優しい日差しと引き締まった砂浜が私たちを気持ちよく迎えてくれました。周りには、賑やかな家族連れ、そして仲好さそうなカップル、時には走り屋がそれぞれの海を楽しんでいます。そして、クレイジーな走りをする我々。

みんなが砂浜を走る我々を不思議そうな顔で見ています。誰一人として、応援はしてくれませんでした。当日はランナー用にコースを仕切ります。皆さんは応援してくれるのか、楽しく愉快な2キロの海岸線です。
この砂浜を大勢の人が走り抜けます。もし、時間と小銭があったら、浜茶屋で蛤とビールを楽しみたいところですが、まもなくゴール、あと2キロです。ここは颯爽と走り抜けましょう。

町に入ると、いろいろなところにオムライス町の看板があります。ゴール後にも町の特産物やオムライスが待っています。エイドとしての振る舞いもありますが、他有料での飲食提供もございます。ここまで頑張ってきました。ゴールにはルビーロマンのプチケーキ(現在、開発中)が待っているはず。ゴールした人しかもらえません。山あり、食あり、海ありの宝満載の宝浪漫マラソン。思い出に残ること間違いなしの30キロのストーリーが待っています。

スタート、ゴール会場の宝達志水総合体育館