「パルテノン神殿」はアクロポリスの丘の上にある、ドーリス様式建築の最高芸術と讃えられる女神アテナを祭った神殿です。横31m、縦70m、柱の高さ10mで、正面と後ろに8本ずつ、側面に17本のドーリス様式の円柱が並んでいます。柱は計算により割り出されているので安定感があり、当時は極彩色に装飾されていました。白い大理石を用いた建物は、今も荘厳で美しいです。柱の中ほどを膨らませたエンタシスと呼ばれる方法が用いられ、遠くから見たとき、まっすぐに見えるようになっています。

ギリシア各地で出土した新石器時代からビザンチン時代までの展示品を集めたギリシア最大の博物館。中でも有名なのが、シュリーマンの発掘による多数のミケーネ出土品であり、彼が生涯をかけて発見した「黄金のマスク」を含む金製品の豪華さは見事です。その他サントリーニ・アクロティリ遺跡の壁画など、3000年にわたる輝かしい文化財を集めて展示してあります。