世界遺産 日光の社寺を構成する主要な施設として、東照宮に次ぐ規模を誇るのが日光山輪王寺だ。その歴史は、奈良時代に山岳信仰の社寺として創建され、東照宮よりもはるかに長い歴史をもっている。現在の建物は、正保2(1645)年、徳川三代将軍「家光」公によって建て替えられた。本堂である三仏堂内部には千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三仏が鎮座しており、訪れる人々を見守っている。
威風堂々としたそのたたずまいから日本の歴史や文化を感じられる
輪王寺の表門で「黒門」と称される。皇族を門主と仰ぐ門跡寺の格式を示す門である。江戸時代のはじめ、家康公を日光に祀った天海大僧正が創建し、後水尾天皇の子である守澄法親王宮が入山した後、本坊の表御門になった。明治4(1871)年に本坊が焼失した際に、唯一焼け残った建物だ。
天に向かってそびえる塔は不思議と優しい温もりを与えてくれる。必見です!
重要文化財の相輪橖は、慈眼大師(天海大僧正)が寛永20年に家光公の発願によって比叡山の宝塔に擬して構築した高さ約15m(正確には13.2m/礎石からは17.5m)の青銅の供養塔であり、塔内に1000部の経典を収蔵し、天下泰平・国土安穏を祈願させたといわれる。