マイセンは17世紀から18世紀にかけて、アウグスト強王（アウグスト2世）が当時白い黄金と言われた高価な景徳鎮、伊万里、柿右衛門の磁器に憧れて、当時のヨーロッパでは謎とされていた磁器の製法を、錬金術師ベドガーに研究させ、1708年ヨーロッパで最初に硬質磁器を完成させた地です。博物館内には見学用工房、マイセン磁器の所蔵作品を展示するホール、マイセンショップ、マイセンの食器で頂けるカフェ・レストランがあります。

世界的に有名なマイセン磁器の歴史と名品を展示するかたわら、工房の見学も行われています。展示ホールでは、歴代の代表的なマイセン磁器が約3，000点展示されています。18世紀初頭にさかのぼるマイセン磁器の歴史、素材、技術の展示、ろくろでの基本形態作り、絵付けなど一連の製造工程の実演を目にすることができます。マイセン磁器は、約3世紀にわたって培われた伝統の技術と品質を守るため、限定生産であり、大変高価なものです。

エルベ川に沿う高台にそびえるこのマイセンの城アルブレヒツブルク城は守りの堅固な城砦としての機能も備えており、居城（Schloss）としてはドイツの建築史上でも最初のものとされる。紀元926年に最初の礎が敷かれ、その後1489年に現在の形で一応の完成をみたもので、後期ゴチック様式の美しい城として知られる。