金の鯱がシンボルの城として名高い名古屋城は、 徳川家康が関ヶ原の合戦後に天下統一の最後の布石として築いた城である。 工事は1609年から始まり、北陸・西国の諸大名20名に命ぜられ、 1612年にほぼ完成し、以後、明治維新を迎えるまで徳川御三家の筆頭尾張徳川家の居城として栄え、 大阪城、熊本城と共に日本三大名城の一つに数えられる。
城の内部は、各階に様々な展示物があり、刀・鎧を始め、長屋・執務室の復元や、展望室など見応え十分だ。 最上階の展望室から眺める名古屋の景色はまさに城主気分を味わえる。
ここにある石は、旧国宝名古屋城天守閣の基礎土台石。昭和34年、天守閣再建の時、ここへ移し再現したものだ。
名古屋城の金鯱は頭部が大きく、バランスがおかしく思えるが、 これは遠くから眺めた時に均整がとれ立派に見えるようにと、当時の名工たちの配慮によるものと考えられている。 金鯱は城の災害除けとも言われており、正門の近くに金鯱の模型や城の中にもオブジェが展示されているので、 鱗に触れて厄除けと招福を祈願してみてはいかがでしょうか。
天守閣の東から北へ抜ける不明門。ユニークな名称だが、本丸御殿の大奥へ通ずる秘門で、 常に鍵が厳重にかけられていたことから「あかずの門」とも呼ばれていた。