徳川美術館は、その名が示すように徳川家康愛用の品々を始め、 尾張徳川家に伝えられた数多くの大名道具類を中心に展示・公開されている。 収蔵品は徳川家康の遺品や初代義直公(家康九男)以下代々の遺愛品、 その家族が実際に使用した物ばかり1万数千件におよぶ。 世界的にも有名な「国宝 源氏物語絵巻」をはじめ国宝9件、重要文化財55件、重要美術品44件を含み、 徳川美術館ならではの種類の豊富さ、質の高さ、保存状態の良さを誇っている。
徳川園は、徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、 元禄8年(1695年)に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としている。 池泉回遊式の庭園には、海をイメージした大きな池をはじめ、山や谷に見立てた巨石や様々な木が配され、 清流が滝から渓谷を下り海に見立てた池へと流れるありさまは、日本の自然景観を象徴的に凝縮した心安らぐ日本庭園だ。
黒門は、明治33年(1900年)に完成した尾張徳川家の邸宅の遺構で、総けやき造りの三間薬医門だ。 昭和20年の大空襲のよる焼失の被害を免れた数少ない遺産であり、武家屋敷の面影を伝える貴重な建造物である。