明治村は、失われていく明治時代の貴重な建築物を文化財として保存するとともに 歴史資料を収集・保存・管理する野外博物館として昭和40年に開村。 入鹿池に面した約100万平mの敷地に、日本各地から建築構造上価値の高い建造物が移築され、 重要文化財を含む67棟もの建造物が並び、家具や調度品も当時のものを揃えて公開展示されている。 他にも蒸気機関車を始め、当時の乗り物や当時の雰囲気たっぷりの食堂、カフェなど、明治の文化に触れることができる。
この建物は、明治23年森鴎外が借家として一年余りを過ごした。 又、明治36年(1903)から明治39年まで夏目漱石が借りて住んでいた。 漱石は、ここで「吾輩は猫である」を発表し、文壇にその名を高めた。 文中に登場する家の様子や猫のためのくぐり戸など、作品の中に広がる世界をリアルに感じることができる。
重要文化財の宇治山田郵便局。当時としては、円形ドーム型の建物は珍しく、新しい時代の幕開けを思わせたのではないだろうか。 ここでは「はあとふるレター」という、手紙を10年間保管した後、指定した住所に投函するという有料のサービスが人気だ。 未来の自分や家族に手紙を出してみては。
明治時代の代表的乗物である馬車に乗って、園内を回ってみよう。まさに皇族気分だ!