日本全国女子旅モデルコース（岩手県）

【岩手県】女子旅だからこそ満喫できる、岩手の魅力

花巻・平泉文学＆歴史を学ぶ旅

今回は、美人の湯はもちろん、女子に人気のご当地グルメや地酒、そして文学や歴史まで触れられる旅をテーマに、岩手県の県央：盛岡＆鴬宿、県南：花巻＆平泉に行ってきました。
女子旅だからこそ満喫できる、岩手の魅力をたっぷりお届けします！

1日目

9：00 東京発　女子旅スタート！

12：00 新花巻駅着
12：30～17：00 宮沢賢治の誕生地を訪ねる　宮沢賢治の世界をめぐり楽しいひと時を。
★おすすめコース★
宮沢賢治記念館 → ポランの広場（南斜・日時計花壇） → 宮沢賢治イーハトーブ館 → 宮沢賢治童話村 → 羅須地人協会

宮沢賢治記念館
（リニューアル工事に伴う休館：平成26年12月1日から. 平成27年4月下旬オープン予定）
岩手県・花巻で生まれ育った偉人･宮澤賢治。まずは、様々な詩や童話、農業、科学など、多様な活動を行っていた賢治の生涯や思想などをたどることができる「宮澤賢治記念館」へ。音楽好きの賢治が愛用していたチェロや自筆原稿をはじめ、ビデオやスライド、図書などが、環境、科学、芸術…などの部門ごとに展示されています。賢治にまつわるスタンプラリーもチェック。最新の展示技術を活用した新しい賢治の世界を堪能できます。

ポランの広場（南斜・日時計花壇）
「宮沢賢治記念館」の南に位置する、林の中にある広場。賢治が設計した「南斜花壇」と「日時計花壇」は、羅須地人協会時代の教え子に依頼され、賢治が設計したものだそう。
随所に「よだかの星」の碑や「ふくろう」のガラス像などが配置されている、散策が楽しい場所。春にはたくさんの花々が咲いて、訪れる人の目を楽しませてくれます。

宮沢賢治イーハトーブ館
宮沢賢治の世界をめぐる花巻の旅で、賢治作品をより深く知ることのできる場所が「宮沢賢治イーハトーブ館」。“イーハトーブ”とは、賢治の心象世界の中にある理想郷のこと。宮澤賢治に関するさまざまなジャンルの芸術作品、研究論文を数多く収集し、公開している文学館です。
館内では、賢治作品のアニメの鑑賞ができるほか、図書室、講義室も使えます。1Fにはカフェも併設されているので、旅の疲れが癒されるほっとしたひとときを過ごせるはず。

宮沢賢治童話村
ファンタジックな賢治童話の世界を体感できる「宮澤賢治童話村」は、作品になじみがなくても楽しめるスポット。
メインとなる「賢治の学校」では、巨大万華鏡でできた「宇宙の部屋」や童話が光の文字になって天空から降りそそぐ「天空の部屋」、巨大な虫たちに迎えられる「大地の部屋」など5つのゾーンに分かれ、映像や音を使った仕掛けを楽しみながら、ワイワイ不思議な世界を堪能。
全7棟のログハウス展示施設「賢治の教室」では、植物、動物、星、鳥、石について、展示を通して楽しく学べます。

羅須地人協会
「羅須地人協会」とは、花巻農学校を退職した賢治が、自炊、農耕生活をはじめた場所。農民たちを集めた農業指導のほか、コンサートも開かれていたそう。1969年に、現在の岩手県立花巻農業高校内に移築復元されました。

17：10

新花巻駅⇒ホテル送迎（定刻出発30分）で湯の杜ホテル志戸平へ。

新花巻駅から30分ほどバスに揺られると、岩手県を代表する温泉郷、花巻南温泉峡に3つの源泉を有する、「湯の杜　ホテル志戸平」に到着。

四季折々に変化する渓流と美しい自然を眺めながら、岩手県No.1のお風呂総面積で、多彩な湯めぐりを楽しめるホテルです。いくつもの“お風呂のはしご”ができるとあって、女子旅にもってこい。

また、ビュッフェスタイルの食事は、岩手県特産の素材を使った追加のお料理を楽しめるグレードアッププランもあります。

2日目

8：00

はなまき朝ごはんプロジェクトを楽しむ
「旅の記憶に最も残る食事は、宿を発つ日の朝食だからこそ、朝ごはんにこだわりたい」―花巻温泉郷の3軒の温泉宿の仲良し若旦那たちの熱～い思いからスタートした「はなまき朝ごはんプロジェクト」。
岩手県産のひとめぼれをその土地の水で炊き、その土地で採れた食材で作ったおかずと一緒に食べる究極の朝ごはん。朝食こそ、料理の素材や味わいをゆっくり噛みしめていただいて、1日のエネルギーをチャージ。
9：10 ホテル送迎車で新花巻駅へ

9：40 新花巻駅着

11：30 平泉駅着　町全体が世界遺産に制定された、岩手県「平泉」。
～中尊寺・毛越寺周辺散策コースを楽しむ
★平泉おすすめコース
平泉駅 → 柳之御所資料館 → 無量光院跡 → 高館義経堂 → 卯の花清水 → 平泉文化史館 → 中尊寺 → 平泉文化遺産センター → 毛越寺→一関駅

平泉･柳之御所資料館
まず訪れたいのは、平安時代の末に平泉を拠点に繁栄した奥州･藤原氏の屋敷跡「柳之御所遺跡」。柳之御所史跡公園には、柳之御所資料館をはじめとして、道路、ホリ、園池、井戸、そして当時、儀式や宴会が行われていたとされる中心建物などが点在しています。
柳之御所資料館では、出土した遺物のうち、約400点もの重要文化財の展示があります。

平泉･無量光院跡
宇治の平等院鳳凰堂をモデルとして、三代･藤原秀衡が建立した「無量光院跡」。当時の平泉の政治の中心だった柳之御所に近接し、本堂を中心に左右両側に渡廊が広がる平面構成です。
本尊は阿弥陀如来像。お彼岸の頃、無量光院の正面に立つと、西方にある金鶏山の真上に日が沈み、阿弥陀如来が浮かび上がる様子は、まさに秀衡が思い描いた世の極楽浄土だったそう。美しい情景を思い浮かべながら散策するのも、また一興ですね。

平泉･高館義経堂
北上川を見下ろす「高舘（たかだち）」と呼ばれる高台にある「高館義経堂」は、源頼朝に追われ、藤原秀衡を頼って平泉に逃れた義経が、妻子とともに自害して最期をとげた家のある場所として知られています。現在のお堂は1808年に再建されたものです。
静かなお堂を前にすると、戦国時代の戦の激しさが嘘のようです。

平泉･卯の花清水
「卯の花清水」とは、高館義経堂から下ったところに湧き出る清水のこと。
名称は、松尾芭蕉とともにこちらを訪れた曽良（そら）という人物が、白髪を振り乱しながらご老体に鞭打って参戦し、義経のために討ち死にした兼房を称え「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」と詠んだことに由来します。かつては水が湧き出ていたようで、歴史を感じます。

平泉･平泉文化史館
中尊寺月見坂入口にある、藤原時代の建築様式を模した建物が、「平泉文化史館」。平泉の歴史や文化を紹介するほか、中尊寺や毛越寺の全景が復元されている模型を観ることもできます。中尊寺から近く、平泉駅からは徒歩20分ほど。空気もキレイで、近くを歩くだけでもリラックスできると評判です。

平泉･中尊寺
岩手の旅で欠かせない名所と言えば、比叡山延暦寺の高僧･慈覚大師円仁によって開かれ、奥州･藤原氏の初代、清衡が造営した「中尊寺」。
藤原氏滅亡後、度重なる火災によって多くの堂塔が焼失したなか、金色堂だけが建立当初のまま残っています。そして、そのお堂のなかには、藤原氏4代の遺体が安置されています。
なかでも平安時代後期の工芸芸術を結集して造られ、お堂全体が美術工芸品のような感じで美しい金色堂は、定番の写真スポットです。

平泉･平泉文化遺産センター
「平泉」の歴史や文化遺産の概要を紹介する施設として、また岩手県の町歩きをナビゲートするためのビジターセンターとして、無料開放されている場所。
町内の遺跡発掘で出土した考古資料（重要文化財）などの展示も見ることができます。
平泉の散策を存分に楽しむためにも、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

平泉･毛越寺
国の特別史跡、特別名勝の二重の指定を受けている「毛越寺」。慈覚大師円仁が開山し、二代基衡、三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造営されました。
なかでも、圧巻の景色が「大泉が池」を中心とする浄土庭園。広々とした池のほぼ中央には勾玉状の中島が置かれ、池の周辺には玉石が敷かれています。しばし眺めていると、不思議と心が浄化されるような感覚になるはず。女子旅の最後の締めくくりにもぴったりな、素晴らしいお庭でした。