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2025年8月18日 更新
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温泉と飛騨文化の融合!「界 奥飛騨」で過ごす優雅な休日の楽しみ方

湯量豊富な温泉地で、山岳地帯にある岐阜県の奥飛騨温泉郷。その奥飛騨温泉郷に2024年9月、星野リゾートの温泉旅館「界 奥飛騨」がオープンしました。早速宿泊してきたので、どんな楽しみ方ができるのかを徹底レポート!自然の中で心からリラックスできる「界 奥飛騨」に潜入です!

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

目次

2024年9月開業!飛騨デザインのモダンな温泉旅館「界 奥飛騨」

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「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトに、全国に20を超える地に展開する星野リゾートの温泉旅館「界」は岐阜県の奥飛騨温泉郷に「界 奥飛騨」を開業しました。
「界 奥飛騨」のコンセプトは、「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」

森林資源に恵まれた飛騨で、古くから受け継がれてきた木工の技術が活かされたモダンな宿であり、匠の技術が光る飛騨地域の文化や自然を感じられる宿。

奥飛騨の美しい自然を感じながら、ゆっくりとした時間を過ごせ、四季折々に変化する奥飛騨の風景はどの季節に訪れても新たな魅力を感じさせてくれます。

【15:00】「界 奥飛騨」にチェックイン

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チェックインは15:00。
フロントの床にはナラの木が敷かれ、左右のソファで合わせて「岩の間を流れる川」を表現しています。
壁は飛騨地域に降る雪をイメージして、光の角度でキラキラする造り。

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売店

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フロント横には売店があり、飛騨地域のお土産やおしゃれな器などが販売されています。

【15:15】ご当地部屋「飛騨MOKUの間」へ

「界」ではその土地の個性を追求した「ご当地部屋」で地域ごとの文化や伝統工芸を実際に見て触れることができます。

飛騨MOKUの間

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「界 奥飛騨」のご当地部屋は、飛騨の魅力を最大限に感じられる「飛騨MOKUの間」
随所に天然の木を使い、飛騨春慶のウォールアートや飛騨染のオリジナルクッションなど、飛騨の伝統工芸や文化を取り入れたデザインで、細部にわたって飛騨の伝統とモダンな要素を融合しています。

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曲木をモチーフとしたブナやタモ、サクラ、ナラの木を使ったヘッドボードなど、飛騨の匠の技が感じられ、和の雰囲気を取り入れたデザインには、伝統的な美しさがあります。
部屋に入って感じる木の香りがたまりません!
また、広々とした間取りで、ゆったりとくつろげる空間。
大きな窓からは四季折々の美しい自然風景を楽しむことができます。

さらに全49室のうち28室が露天風呂付き客室になっています。

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【15:30】滞在の中心となる中庭で景色を楽しみながら足湯へ

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「界 奥飛騨」は東館、西館の2棟の客室棟、湯小屋棟、離れの合計4棟からなっています。
かつて奥飛騨温泉郷では、共同浴場に歩いて出かけ、湯浴みしていたという背景から「界 奥飛騨」はあえて外に出る造りにして、歩くプロセスを楽しんでもらう設計になっています。
その中心となるのが中庭です。

源泉かけ流しの足湯

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中庭には奥飛騨温泉郷の豊富な湯量を表現している足湯があり、足湯に浸かりながら、山並みを眺めたり、湯の流れる音に耳を傾けたりと、山岳温泉を五感で感じられます。

足湯から眺められるのは、現在も活火山として知られるアカンダナ山です。
足湯の温度は40℃で少し熱めの設定です。

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トラベルライブラリー

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足湯のすぐ後ろにあるのは離れ。
壁はブナやナラ、桜など、ランダムな樹種の木々を並べたデザイン。
壁に空いた穴の中には、飛騨の匠が用いる道具としてノミやカンナなどの工具が飾られています。
このスペースは24時間使用でき、無料のコーヒーや紅茶などもあるので、ゆっくりと過ごすことができます。

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【16:30】「温泉いろは」で奥飛騨温泉郷を学ぶ

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それぞれの「界」には湯守りがいて、「温泉いろは」という時間で温泉の泉質や立地、自然環境の知識を持ち説明してくれます。

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奥飛騨温泉郷は湯量・温度・泉質が自慢の温泉地。
平湯温泉は雨が多いので必然と湯量が多くなり、なんと毎分37,000ℓという日本有数の湧出量を誇ります。
また、活火山が近く、平湯温泉内での源泉には、湧出時の温度が約90℃にもなるものもあります。
奥飛騨温泉郷では4種類の泉質があり、「界 奥飛騨」はナトリウム、カルシウム、炭酸水素塩、塩化物泉で、湯冷めしにくい泉質です。

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「界」にはまるで御朱印帳のような、お湯の感想や旅の記録を書き込める「お湯印帳」が存在します。
これをもらうと、他の「界」にも訪れて、スタンプを集めたくなってしまいますね!

【17:00】飛騨の工芸技術に触れる「飛騨の匠体験」

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全国に展開する温泉旅館ブランド「界」では、それぞれの地域の特徴的な魅力を楽しめる伝統工芸、芸能、食などの地域文化を体験できる、「ご当地楽」が楽しめます。

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「界 奥飛騨」のご当地楽は、1300年以上にわたる飛騨の匠の歴史に触れる、「飛騨の匠体験」
飛騨の匠が生んだ「曲木」の技術を実際に体験する貴重な時間です。
木を曲げて、界オリジナルの風呂敷を結んで使う曲木のバッグハンドルを作ります。
木の手触りや香りを感じることができる、なかなかない体験です。

曲木の技術は伊勢志摩サミットのテーブルと椅子にも使われているとのこと。
こうした飛騨の匠の技術を体験できるのは「界 奥飛騨」ならではです。

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木はそのままでは曲がりません。
お湯に約10時間ほど浸すと、曲がりやすくなるそうで、事前に浸した木が用意されています。

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13時間浸した木と乾いた木は叩いてみても音が全然違います。
これは実際に体験して音を聞いてみてくださいね!

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折れないか心配な硬そうな木。
ゆっくりと曲げて、ある程度曲がったら型にはめておきます。

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その後、木はスタッフの方に乾かしてもらいます。

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スタッフの方に教わりながら風呂敷を縛って、バッグの完成です。
風呂敷の縛り方によって、いろんな形のバッグを作ることができます。

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【18:00】湯小屋でゆっくりと温泉を満喫

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大浴場と露天風呂はフロントの隣の湯小屋にあります。
大浴場ののれんは湯気をイメージしています。

大浴場

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大浴場に入り、手前にはぬる湯、奥にはあつ湯があり、あつ湯は源泉かけ流しです。
泉質は中性で、メタケイ酸とメタホウ酸を多く含んでいる肌に優しいお湯です。
天井の明かりは雪や星の流れをイメージし、水面にも映ります。

露天風呂は「雪の回廊」をモチーフとしたデザイン

【界 奥飛騨】大浴場露天風呂(昼)

via 画像提供:界 奥飛騨
大浴場の奥には露天風呂があり、豪雪地・奥飛騨ならではの光景「雪の回廊」がモチーフで、天井がぽっかりと空いた作り。
晴れた日には昼は美しい青空、夜は満天の星空が!
白い雪のような壁と空しか見えないので、大自然の中の幻想的な雰囲気が感じられます。

【界 奥飛騨】大浴場露天風呂(夜)

via 画像提供:界 奥飛騨

湯上がり処

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湯上がり処にはお茶と飲むお酢の2種類の飲み物があります。
その中でも、お酢は代謝がよくなるので、入る前に飲むのがおすすめだそうです。

曲木を使ったナラの椅子にほっと一息つける空間です。

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【19:30】「飛騨牛朴葉つと焼き会席」で堪能する至福のひととき

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夕食は東館にある食事処で。
半個室でプライベート感のある造りとなっており、ゆったりくつろげる空間です。

料理は囲炉裏端を思わせる古材を使⽤した料理の盛り付けで奥飛騨らしさに触れられます。
テーブルでは山彦人形という、飛騨山脈の山々を模した開運、魔除けのお守りが目に付き、飛騨の文化や風習を食事の盛り付けからも感じられました。

特別会席「飛騨牛の朴葉つと焼き会席」

【界 奥飛騨】特別会席

via 画像提供:界 奥飛騨
地元飛騨の食材をふんだんに使ったメニューが並び、中でもきめ細やかで豊潤な味わいが特徴の飛騨牛を使った料理は特に人気です。
飛騨牛を朴葉とともに味わう特別会席「飛騨牛の朴葉つと焼き会席」。

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「つと」とは、葦、竹の皮、藁などを束ねたり、編んだりして中に食材を包み、持ち運べるようにしたもの。
表⾯を熱して焼き⽬がついたお⾁をつとから取り出し、焼き台で焼き付けるので、好みの焼き加減に焼くことができます。
朴葉味噌や、塩、⼭葵、醤油、実⼭椒などで変化を味わって食べてみましょう!

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【22:00】客室露天風呂をゆっくり堪能

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夕食のあとは客室露天風呂でゆっくりと。
西館にある28室の露天風呂付客室には、濡れたまま上がれるソファーのついた露天風呂があり、いつでも好きな時間にお湯に浸かったり、ゴロゴロしたり…。

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日の出の時間や、太陽が昇ってからの緑の山々と青空が光り輝く時間もおすすめです。

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【8:00】飛騨の食材や調理法を取り入れた「ご当地朝食」

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朝食は飛騨を感じる食材や調理法を取り入れた「ご当地朝食」で、干し野菜やえごまを使用した和食膳です。

もともと奥飛騨には干し野菜や漬物を保存食で食べる習慣があり、朝食の味噌汁にふんだんに入っています。
おかずが多く、どれから食べようか悩んでしまうほど。

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五感を刺激する「界 奥飛騨」へ

最後に私が実感した五感です。

視覚…目の前の山々の絶景
聴覚…温泉の流れる音
嗅覚…ブナやナラなどの木の香り
味覚…飛騨の自然の恵みを取り入れた食事
触覚…実際に触れられる飛騨の匠技術

飛騨デザインと山岳温泉が絶妙に融合した「界 奥飛騨」。
大自然の中で、五感を刺激しながらリラックスしませんか?

界 奥飛騨

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【所在地】
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138

【アクセス情報】
平湯バスターミナルより徒歩3分
平湯ICより車で約5分
JR高山駅より車で約45分

【チェックイン/アウト】
15:00/12:00