新潟の秘境・奥只見の魅力!「奥只見湖」と「枝折峠」の絶景を巡る旅

新潟県魚沼市にある奥只見地域は自然豊かなエリアで、なかなかアクセスしづらいことから秘境とも呼ばれています。その奥只見の絶景と言えば、「奥只見湖」と「枝折峠」です。その2つの絶景スポットを紅葉の時期に巡ってきました。

2025年12月6日 更新 12 view Clip追加

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

目次

紅葉時期に訪れたい「奥只見湖」と「奥只見湖遊覧船」

奥只見湖

奥只見湖

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奥只見湖は新潟県魚沼市にある国内最大級の貯水量を誇るダム湖。
春は新緑と残雪のコントラスト、夏は深い緑と湖の青さが織りなす涼やかな風景、そして秋には「日本紅葉100選」に選ばれるほどの鮮やかな紅葉が湖面に映り込む人気の絶景スポットです。
奥只見湖遊覧船

奥只見湖遊覧船

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この奥只見湖には雄大な自然を湖上から間近に感じることができる「奥只見湖遊覧船」が運行されています。
春の新緑と残雪、夏の深い緑、そして秋の紅葉と、四季折々の美しい景色を堪能できます。
中でも一番の人気は秋の紅葉シーズン!
2,000m級の山々から紅葉が始まり、湖面へと移ろい、長く紅葉が楽しめるのが特徴。
紅葉前半は木々の緑がアクセントになり、後半は湖面に映り込む紅葉が楽しめます。
また、「プロが選ぶ水上観光船30選」の第5位にランクインしています。

快適な移動手段!スロープカーも利用可能

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奥只見市営駐車場から遊覧船の奥只見乗船場までは、徒歩で約12分。
車椅子でも利用できる「スロープカー」が運行しているので、移動も便利です。
(片道:大人200円、小人100円、所要時間約4分)

奥只見ダム

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奥只見ダムは奥只見乗船場の近くにある、高さ157m、全長480mの直線重力式コンクリートダム。
同形式のダムでは日本一の高さを誇ります。
奥只見ダムによって形成される人造湖、 奥只見湖の面積は約11.5km²(中禅寺湖とほぼ同じ)、貯水量は約6億㎥、小河内奥多摩湖黒部ダムの約3倍になり、一般水力(揚水発電を除く)では国内最大の56万kW(約25万世帯の生活電力に相当)を発電します。

遊覧船コース

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遊覧船は3コースあり、紅葉シーズンは2種類のコースが運航します。

・奥只見周遊コース(奥只見~奥只見)
所要時間:約40分(10月16日~11月6日は約30分)
奥只見湖の見どころを余すことなく巡る、最も人気のあるコースで、乗船場に戻ってくるため、車で訪れる方に便利です。

・銀山平コース(奥只見~銀山平) ※10名以上の団体は完全予約制
所要時間:片道約40分
奥只見から銀山平へ向かうコースで、春は残雪に映える新緑、夏は涼しい湖上、秋は錦を彩る紅葉を船上から楽しめます。

・尾瀬口コース(奥只見~尾瀬口) ※完全予約制
所要時間:片道約40分
尾瀬へのハイキングルートにつながるコースで、ブナやカエデなどが黄色、オレンジ、赤と色鮮やかに染まり、湖面に映り込む錦絵のような景色が見られます。

外輪船ファンタジア号に乗船!

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ファンタジア号は奥只見湖のシンボルとも言える、300名乗りの大きな外輪船。
19世紀のアメリカ・ミシシッピ川の貨客船がモチーフになっています。
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船内はレトロな雰囲気で写真映え抜群です!
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屋上の広々とした展望デッキからは360℃の大パノラマ!
入り組んだ湖面を奥へと進み、四季折々の景色を楽しませてくれます。
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湖上を吹き抜ける風を感じながら、まるで海外を旅しているかのような非日常感を味わえるのが最大の魅力です。
紅葉の見頃は例年10月中旬から11月上旬にかけてで、特に10月下旬頃が最も見事な景観となります。
展望デッキ

展望デッキ

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風が弱い日は、湖面に映り込む「逆さ紅葉」が見られます。
この日は風が強かったのできれいには見られませんでした。
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船内にはお土産やコーヒーも販売されています。
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遊覧船の運航は毎年5月中旬~11月初旬まで。
5月中旬には、まだ山々には残雪が残り、新緑との美しいコントラストが楽しめるそう!
雪と緑と湖の青さが織りなす、この時期ならではの特別な風景もまた見に行きたくなりました。
画像提供:魚沼市観光協会 (263823)

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【所在地】
新潟県魚沼市湯之谷芋川字大鳥1317-3
※コースや乗船する船によって営業期間や乗船場所と下船場所が異なる

【営業時間】
2025年の営業は、5月20日~11月8日まで

【アクセス情報】
関越自動車道「魚沼IC」から奥只見シルバーライン経由で約50分(約35km)
JR上越新幹線「浦佐駅」から南越後観光バスの「奥只見ダム行き」特急バスが運行

早起き必須!自然の奇跡「枝折峠の滝雲」

画像提供:魚沼市観光協会 (263752)

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この地域でもう一つ押さえておきたいのが「枝折峠の滝雲」。
枝折峠とは国道352号沿いの峠道で、1,065mの頂上からは大湯温泉や奥只見・銀山平エリアを見渡すことができます。

最近話題なのが、ここで見られる「滝雲(たきぐも)」という自然現象。
奥只見・銀山平で霧が発生し、その発生した霧が、谷間に集まり雲海を形成。
谷を雲海が覆いつくし、その後山の尾根を越えて流れ出し、滝雲となります。
雲海が発生しやすい地形と気象条件が重なることで、この神秘的な光景に!
車でアクセスでき、道路脇から手軽に滝雲を見ることのできる人気スポットとなっています。
画像提供:魚沼市観光協会 (263751)

via 画像提供:魚沼市観光協会

滝雲が発生しやすい時期・時間帯・条件

画像提供:魚沼市観光協会 (263750)

via 画像提供:魚沼市観光協会
滝雲が見られるのは、例年6月中旬~11月上旬の早朝、日の出前後が最も適しています。

【時期】
6月中旬~11月上旬(特に9月下旬~10月下旬が最適)

【時間帯】
日の出前後、午前4時半~6時頃。日の出後1~2時間で雲が消えることが多い

【条件】
・早朝(日の出頃が最も雲の動きが活発)
・晴れた日(湿度が高いとさらに可能性が高い)
・前日からの気温差が大きい日(寒暖差が大きいと霧が発生しやい)
・適度な風がある日(風が強すぎると雲が散り、弱すぎると滝にならない)

魚沼市観光協会の公式Instagramでは、「モクモクモッ君の滝雲予想」が不定期に更新されるので、参考にするのがおすすめです。
実際私が訪れたのは、10月23日の午前5時過ぎ。
雲海は発生したのですが、雲の量が少なくて、迫力は感じられませんでした。
ただ、約30分程度見ていると、少し動きもあり、流れているのもわかるくらいになりました。
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ウォッチングポイント

国道352号の駐車場付近

国道352号の駐車場付近

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ウォッチングポイントは7つほどあり、その日の雲の状況に合わせて歩きながらポイントを選ぶことができます。
駐車場から近い③④でも十分に見られます。
※①②は登山道で、細尾根の箇所があるので注意が必要です。トレッキングシューズなどがおすすめです。
また、9月以降になると早朝はかなり冷え込むので暖かい服装がおすすめです。
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駐車場とトイレ

トイレ

トイレ

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山頂の駐車場にはトイレがありますが、限りがあります。
週末などは登山客でも混み合うことが予想されるので、比較的混雑が少ない平日がおすすめ。

うおぬま滝雲シャトルバス

画像提供:魚沼市観光協会 (263741)

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一番混雑する秋は便利な「うおぬま滝雲シャトルバス」(事前予約不要)が運行します。
週末を中心に混雑することがありますが、シャトルバスで行けば駐車スペースがなくて困ることはありません。
国道352号は道幅が狭くカーブが続く箇所があるので、運転が心配であれば、シャトルバスを使うことをおすすめします。
【所在地】
新潟県魚沼市灰の又~銀山平

【営業時間】
6月中下旬~11月上旬(2025年は11月4日まで)
※2025年11月4日(金)9時で枝折峠(国道352号)は冬期閉鎖

【アクセス情報】
シャトルバスあり

枝折峠の雲海・滝雲(ドローン撮影)

異世界への入り口!?「奥只見シルバーライン」

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この2つの絶景スポットに行くときに通るのが「奥只見シルバーライン」。
奥只見ダムを作るために、その資材運搬専用道路として建設された道路です。
なんと、19のトンネルが続き、全長22kmのうち18kmがトンネル。
特に奥只見ダム手前では3つのトンネルが10km以上続く区間もあります。

トンネル内には、建設当時の素掘りの岩肌がそのまま残されている箇所が多く、ゴツゴツとした壁面は当時の難工事を物語っています。
薄暗く、山からの湧水が滴り落ち、路面が常に濡れている状態で独特の雰囲気です。
どこまでも続くトンネルはまるで地下世界のような異世界へタイムスリップするかのよう!
※トンネル内は歩くことができません
実際に走った時の車内の雰囲気

実際に走った時の車内の雰囲気

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ここにしかない奥只見の絶景を見に行こう!

奥只見湖と枝折峠は、紅葉と滝雲という自然の美しさを全身で感じられる絶好の旅行先。
静かな湖面に映る紅葉や滝雲をぜひ実際に訪れて、特別な思い出を作りましょう!
シルバーラインの冒険的なドライブもお楽しみに…。
奥只見エリアでしか味わえない魅力が待っています!
<取材協力>
・小千谷観光バス🚍
公式HP
・魚沼市
公式HP
公式Instagram

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