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2026年1月23日 更新
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国内シェア90%!うちわの聖地「丸亀うちわミュージアム」で伝統の技と美に触れる

香川県丸亀市といえば、讃岐うどんと並んで有名なのが「丸亀うちわ」。全国で作られるうちわの約9割が実は丸亀市で作られているんです!歴史や職人技、さらに自分だけのオリジナルうちわ作りまで楽しめる「丸亀うちわミュージアム」の魅力を伝統工芸が好きなtabibitokaoruが徹底レポート!

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

目次

丸亀うちわとは?

丸亀うちわの歴史

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香川県丸亀市はうちわの生産量日本一を誇り、国内シェアの9割を占める「丸亀うちわ」の産地です。
年間約1億本以上もの生産量と、形の多様さともに日本一を誇ります。
江戸時代初期、金刀比羅宮への参拝土産として天狗の羽団扇にちなんだ、朱色に「丸金」印の渋うちわが考案されたのが始まりとされています。
その後、丸亀藩が下級武士の内職としてうちわ作りを奨励したことで、地域の主要な産業として発展しました。

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「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」と歌われたように、うちわ作りに必要な竹を愛媛、紙を高知、糊を徳島と、四国地方の近隣から材料を調達できるという恵まれた環境が、うちわ産業の発展を支えてきました
その歴史と伝統的な製作技術が評価され、1997年には国の伝統的工芸品に指定されました。

丸亀うちわの特徴

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丸亀うちわは、京都の「京うちわ」と千葉の「房州うちわ」と共に、日本の「日本三大うちわ」の一つです。
丸亀うちわの特徴は、一本の竹から柄と骨が作られること。
この一体構造により、丈夫で破れにくいという特性を持ち、竹特有のしなりがうちわを仰いだ際に柔らかく心地よい風を生み出します。
手に馴染む軽やかさと優れた耐久性を持ち合わせ、「丈夫で仰ぎやすい」のが特徴です。

丸亀うちわミュージアム

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丸亀うちわミュージアムは、「丸亀うちわ」の魅力を深く体験できる総合博物館です。
2023年に中津万象園内にリニューアルオープンしました。
丸亀うちわの歴史や貴重な文献の展示、職人によるうちわ製作の実演、そして多種多様な丸亀うちわの販売が行われています。

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壁一面に並ぶ色とりどりのうちわは、写真映えも抜群!
ブラックライトで光る珍しいうちわもありました。

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思わず写真に撮りたくなる巨大うちわも展示してあります。

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職人の手さばきに釘付け!「実演コーナー」

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丸亀うちわミュージアムでは、職人の手による丸亀うちわの製作工程を間近で見学できます。
1本の竹が美しい放射状の骨へと姿を変えていく様子を見ることができるのは貴重な体験です!
うちわが完成するまでには細かく分けると47もの工程があり、そのほとんどが手作業で行われています。
「骨」と「貼り」の二つの大きな工程があり、竹を割く、削る、編むといった骨作りから、糊を調整して紙を貼る、形を整えるといった貼り付けまで、緻密な手作業によって、軽くて丈夫でしなやかなうちわが生まれます。

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丸亀うちわには主に3~5年ものの真竹が使用され、職人は竹の節を見ることでその年数を判断します。
選ばれた竹は、うちわに適した40~45cmの長さに切断され(「木取り」の工程)、さらに鉈を使ってうちわの幅に割っていきます。
職人の方のお話しを聞きながら、いろんな工程を見せていただきました。
その47の工程の中の主な工程をご紹介します!

「ふしはだけ」

「ふしはだけ」の工程

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「ふしはだけ」と呼ばれる工程。
割った竹の節を取り除き、穂になる方の内身を均一な厚みにする作業です。

「割き」

「割き」の工程

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切込機で穂先より約5センチ~10センチのところまで切り込みを入れる「割き」の工程。
穂の数は32~42本で、同じ間隔で裂いていきます。

「もみ」

「もみ」の工程

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切り込みを入れた竹を左右にひねり曲げて、竹の繊維に沿わせながら、ふしまでもみおろす「もみ」の工程。
すごく簡単に曲げているように見えましたが、実際にやらせてもらうと、かなりの力仕事。
竹が固くて曲げることすらままならなかったです。
これを開くと…
だんだんとうちわのような形になっているのがわかります。

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「編み」

「編み」の工程

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鎌を通し、その一端に糸を縛り付けて穂を編む「編み」の工程。
主に白い綿糸が使われますが、絹糸や色付きの糸が使用されることもあります。

「付け」

「付け」の工程

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編み上がったうちわ骨の弓竹に形をつけ、編みの歪みを直し、左右対称になるように糸を綴じつける「付け」の工程。

どの工程も見ごたえがあり、直接職人さんとお話しながらその仕事ぶりを観察できる貴重な体験です。

約40分で体験できる!丸亀うちわの制作体験

うちわ(表)の紙一例

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うちわ作り体験では、「貼り」の工程を体験できます。
うちわの基礎となる「骨」の部分が用意されるので、豊富なデザインの中から自分で選んだお気に入りの紙をうちわの骨に貼り付け、形を整える作業です。

うちわ(裏)の紙一例

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「貼り」

「貼り」の工程

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穂にのりを付け、紙を貼り付ける「貼り」の工程。
のりの濃度はうちわの種類や紙の特性に合わせて調整します。

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のりで貼り合わせたら、乾かします。
完成したうちわが乾くまでの間は少し時間がかかるので、ミュージアム内の展示などを楽しんでください。

「たたき」

「たたき」の工程

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のりが乾いたらたたき鎌を当て、木づちで叩いて余分な部分を切り取り、うちわの形に仕上げます。

「へり取り」

「へり取り」の工程

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うちわの周囲に「へり紙」と呼ばれる細長い紙を貼り、縁を安全に美しく仕上げます。
その後、持ち手部分の「みみ」や「ぎぼし」を貼って完成です。
世界に一つだけのオリジナルうちわ作りは、旅の思い出作りに最適です。
【体験内容】
好きな柄の紙を選び、骨に糊をつけて貼り合わせ、仕上げの裁断まで(※対象年齢:5歳以上)

【受付時間】
9:30~11:30、13:30~15:30(※前日の15:30までのご予約)

【所要時間】
約40分~50分(※概ね5人以上の場合は約90分)

【体験料】
1本1,000円

どれも欲しくなるものばかり!一生モノのうちわを探そう

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ミュージアムショップでは、普段使いにぴったりな実用的なものから、インテリアとして飾りたくなる芸術品のような様々な種類の丸亀うちわが取り揃えられています。
香川県特産の「丸金」印の渋うちわや、花鳥風月、浮世絵、現代的な模様など、セレクトの幅広さも魅力!

渋うちわは使っているうちにだんだんと色が濃くなり味が出る、と職人の方からお聞きして興味がわき、私はこの緑色の渋うちわを購入!
製作工程を見学したり、職人の方とお話しすることで、より深い愛着が湧いてきます。

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ここでしか販売されていないかわいい商品、うちわマグネットやうちわストラップ、ブローチ。
手軽に持ち帰れる小さなお土産として人気です。

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丸亀うちわの魅力

400年以上の歴史と職人たちの繊細な手仕事によって生み出される、唯一無二の魅力を持つ「丸亀うちわ」。
一本の竹から柄と骨が一体となって作られる独特の製法、そして竹と和紙が織りなす優美なデザインは、単に涼をとる道具としてだけでなく、生活に彩りを添える芸術品です。
丸亀うちわの魅力を知り、職人の実演でその技術の高さに感動し、そして自分だけのオリジナルうちわ作りを体験してみてはいかがでしょうか?

丸亀うちわミュージアム

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【所在地】
香川県丸亀市中津町25-1(中津万象園北側)

【営業時間】
9:30~17:00(入館は16:30まで)

【定休日】
毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

【入館料】
施設入館は無料ですが、体験には料金がかかります

【アクセス情報】
JR讃岐塩屋駅より徒歩約15分
JR丸亀駅より自転車で約10分
坂出ICより車で約20分
坂出北ICより車で約17分

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