ここはどこの惑星？地球の反対側に広がるレンソイスの白砂漠！

絶景は高い空から見てこそ！というわけではないのですが、それでも空からの眺めは圧巻の一言。
まるで空を反転させたかのような、広がる白砂漠のなかに様々な形の湖。
砂漠の中に多くの湖なんてとても不思議ですが、この湖は雨期の時期に降った雨が溜まってできたもの。いうなれば広大な水たまりというわけなのですが、その色が青くてとてもきれい。

しかし乾季になると湖は消えてしまいますし、日々の風によって砂丘は姿を変えますので、一度見た景色は二度と見ることができないのです。
一年の中でも限られた時期にしか見られない湖にも魚が住んでおり、元気に泳ぎ回っていました。訪れた際には魚たちといっしょにひと泳ぎしてみていかがでしょうか！

レンソイス砂漠観光の拠点となるのはバヘリーニャスという町。
そこから開放的なジープに約一時間程乗ってレンソイス砂漠を目指します。
しかしこのジープ・・砂塵にとても悩まされます。

また途中川を渡ったり、道なき道を行くためかなり左右へとガタガタと揺れますので、しっかりと座席のバーにつかまっていないと振り落とされてしまいそうになります。
気分はさながら大自然のアトラクションですが、うっかりはしゃぎすぎて、レンソイス砂漠に到着した頃にくたくたになっているなんてことがないように注意しましょう。

ジープはレンソイス砂漠の入り口までとなり、そこから徒歩での移動になります。靴やサンダルは砂が入ったりと非常に歩き難いので、裸足で歩くのがおすすめです。

それでも一歩踏み出すたびに砂が流れてくるので、実質は半歩ずつしか進むことができません。
砂漠なので、気温も高く体力的にはきついのですが、白砂漠を歩いた先にある湖（ラグーン）を求めてひたすら歩きます。感動が待っていると信じて・・・

しかし！時期は九月の中旬。この時期になると雨期による雨でたまった水もかなり減っていたようで、今回歩いた付近では残念ながら大きな湖を間近で見ることはできませんでした。

残念ながらイメージをしていたような景色を間近で見ることはできませんでしたが、それでも白砂漠の中に立っていると、ＳＦの映画の中やどこかの惑星にいるような気持ちになります。

どうしてこれほど白く見えるのでしょうか？実はレンソイスの砂は、ほぼ１００パーセント石英でできているといわれており、それが太陽の光を反射して砂漠が真っ白に見えているのです。
そしてその色は夕方、日が沈みだす頃になると一変します。先ほどまで白かった砂漠が、赤く夕焼け色となるのです。

また気温も日中とは変わりぐっと下がる為、雰囲気そのものが変わります。
その環境から同じ景色を二度と見ることができないといわれるレンソイス砂漠は、一日なかでもたしかに変化をして、訪れた人たちを楽しませていました。

前日に夕日を見たなら、朝日も見てみたい！前日と同じくジープに乗って、早朝からレンソイスへ向けて出発します。
薄暗いレンソイス砂漠はやはり昨日とはまた違ってみえますが、空が明るくなるにつれて徐々に新たな一面を見せてきます。
この日は少し雲が多く出ていましたが、それが逆に良いアクセントになっていたように思います。

ついつい写真を撮ることに夢中になって歩いてしまいがちですが、遠くへ行き過ぎると戻るのが大変です。