世界初の陶板名画美術館!話題の大塚国際美術館が人を惹きつける魅力とは?

最近話題の徳島県鳴門市にある大塚国際美術館。某アーティストの影響で今や人気スポットになっています!実はそれだけではない大塚国際美術館の魅力を知るべく、編集部員2人が潜入取材!名画の世界に迷いこんでみませんか?

2024年10月29日 更新 14,792 view Clip追加

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

この記事の目次

大塚国際美術館とは?

「大塚国際美術館」は徳島県鳴門市に設立された日本最大級の延床面積29,412㎡の常設展示スペースを有する陶板名画美術館です。
館内には古代壁画から現代絵画まで、1,000余点の西洋名画を大塚オーミ陶業株式会社の技術によりオリジナルの作品と全く同じ大きさに再現しています。
正面玄関

正面玄関

via photo by Tripa編集部
正面玄関を入ってすぐ、長さ41mのエスカレーターが目の前に現れます。
大塚国際美術館は瀬戸内海国立公園内に位置しているため、展示作品のほとんどが山の中にあり、びっくりすることに、このエスカレーターを上がった先にあるのが地下3階となります。
photo by Tripa編集部 (78728)

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大塚国際美術館

【所在地】
徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1(鳴門公園内)

【電話】
088-687-3737

【開館時間】
9:30~17:00(入館券の販売は16:00まで)

【休館日】
月曜日(祝日の場合は翌日)
※1月は連続休館あり、その他特別休館あり 8月無休

【アクセス】
(徳島空港、徳島駅から)徳島空港、徳島駅、鳴門駅から鳴門公園行で「大塚国際美術館前」

(関西方面から)高速鳴門下車後、「小鳴門橋」バス停から鳴門公園行で「大塚国際美術館前」
徳島駅前からのバス停

徳島駅前からのバス停

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ユニークな3つの展示方法

展示は西洋美術をより深く楽しく理解してもらうために、3つの展示方法で展示されています。

◆環境展示◆
古代遺跡や礼拝堂などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した今までにない臨場感を味わえる立体展示

◆系統展示◆
古代から現代に至るまでの西洋美術の変遷が、美術史的に理解できるように展示

◆テーマ展示◆
人間にとって根源的かつ普遍的主題など、時代を超えて古今の画家たちの描いた代表的な作品を展示、それぞれの表現方法の違いを比較が可能
環境展示:秘儀の間

環境展示:秘儀の間

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各階の見所①【B3階】

スクロヴェーニ礼拝堂壁画

青色の天井が印象的な「スクロヴェーニ礼拝堂」。
14世紀の画家ジョットにより、聖書の物語が壁面いっぱいに描かれています。
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現地イタリアのパドヴァでは15分という時間制限がありますが、ここではゆっくりと気のすむまで鑑賞することができるんですよ♪
この世界観に浸りたい時には横にベンチがあるので、ここからゆっくり見上げるのがおすすめです。
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エル・グレコの祭壇衝立復元

ナポレオン戦争で破壊されスペインとルーマニアに散逸した作品を陶板で再現した「エル・グレコの祭壇衝立復元」。
額縁も推定復元した世界初の画期的な試みです。
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同じくB3階にはバチカン市国のシスティーナ礼拝堂を再現した「システィーナ・ホール」があり、原寸大のミケランジェロの天井画「天地創造」や正面の壁画「最後の審判」を鑑賞することができます。
某歌手が歌番組で歌った場所としても有名になりました。

各階の見所②【B2階】

レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」〈修復前〉〈修復後〉

レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」の修復前と修復後を向い合わせに同じ展示室で見比べることができます。
修復前の姿は、現在、現地では見ることができない貴重なものです。
「最後の晩餐」〈修復前〉

「最後の晩餐」〈修復前〉

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大塚国際美術館の最大の魅力は、間近に見られて、さらには優しく触ることができること!
他の美術館ではありえないことですね。

この修復前と修復後を間違い探しのように近くに行って触って見比べてみてくださいね♪
本物はイタリアのミラノのサンタ・マリーア・デッレ・グラーツィエ修道院にあります。
「最後の晩餐」〈修復後〉

「最後の晩餐」〈修復後〉

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モネの「大睡蓮」

原画は紫外線に弱いので、太陽光にさらされる展示はできません。
大塚国際美術館の陶板名画は屋外でも退色や劣化しないので、自然光の下でも作品を堪能することができます。
この「大睡蓮」は自然光で見てほしいというモネの願いを叶えた空間です。
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晴れ、曇り、雨など天気や季節の変化で見え方が変わります。
今回晴れの時に訪れましたが、雨でしっとりとした雰囲気の時にも訪れたいと思いました。

現地フランスパリのオランジュリー美術館では屋内に展示されています。
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6月〜9月にはここに本物の睡蓮が咲きます。
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各階の見所③【B1階】

7つのヒマワリ

2018年3月より開館20周年記念事業として、フィンセント・ファン・ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を陶板で原寸大に再現し、一堂に常設展示しています。
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7つのヒマワリは、オランダ、日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、個人蔵と世界各地に点在しているので、花の本数や背景の色などを見比べながら7点を鑑賞できるのは大塚国際美術館ならではの画期的な試み。
7枚のうち1枚はかつて日本にありながらも戦禍により焼失してしまっているので、現存しません。
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近代ギャラリー

ドラクロワやマネ、モネ、ドガ、ミレー、ルノワール、セザンヌなどの作品を同じフロアに展示しています。
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フランスのオルセー美術館にあるミレーの「落ち穂拾い」や、マネの「笛を吹く少年」など、誰もが見たことのある作品も見られるので、美術に詳しくなくても楽しめますよ♪
右:ミレー「落ち穂拾い」

右:ミレー「落ち穂拾い」

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左:マネ「笛を吹く少年」

左:マネ「笛を吹く少年」

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この他に1階、2階を含め、全ての作品を見て回るとなんと4km!
美術作品が好きな人にとっては、1日中、十分に見て回ることができる美術館です。
ポイントを絞って鑑賞したければ、1時間又は2時間の定時ガイドツアー(無料)に参加するのがおすすめです。

あなたも「真珠の耳飾りの少女」になれる!?

B2階のフェルメールの作品が展示されているギャラリー付近にはこんな楽しいコーナーがありました。
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イヤリングとターバンで真珠の耳飾りの少女に変身!
思い出の一枚を撮ってくださいね♪
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陶板で再現された「真珠の耳飾りの少女」はこちら!
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

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ゴッホをテーマにしたおしゃれなカフェで休憩も

B3階にあるゴッホをテーマにしたカフェ「Cafe Vincent(カフェ フィンセント)」。
まぶしいくらいの黄色いカフェテラス席はゴッホが描いた「夜のカフェテラス」をイメージしたものです。
(※展示作品はありません)
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ゴッホのファーストネームから名付けたこのカフェでは、ゴッホの故郷オランダや、画家として過ごしたフランスをテーマに、コーヒーなどのドリンクはもちろんのこと、ランチやデザートも用意されています。
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ゴッホの名画「アルルのゴッホの部屋」をリアルに再現した撮影コーナーもあり、実際に部屋の中に入って、絵画に描かれたゴッホの世界が体験できるんですよ♪
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この他にもカフェ・レストランは「Cafe Vincent(カフェ フィンセント)」を合わせて3ヶ所。
美術館は広いので、途中で休憩をはさみながら、1,000余点の作品のなるべく多くを鑑賞したいですね!

最後にミュージアムショップでおみやげを

美術館のおみやげは、そこでしか買えないグッズが多く、すごく気になりますね!
B3階の入り口そばにミュージアムショップがあります。
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予想通り素敵なおみやげが多く、インスタ映えするおみやげがたくさんありました!
見て回るだけでも楽しくなってきて、お菓子やハンカチやボールペンなど、どれもほしくなるおみやげばかり!
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特に徳島県の特産品の和三盆とムンクのコラボは1日50個の限定品!
見た目のインパクトと、かわいらしさで、思わず買ってしまいます。
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一度は行きたい美術館

訪問客の満足度がとても高いことで知られる大塚国際美術館の魅力をご紹介しました!
一度訪れて、見て、美術に触れて、名画の世界に迷い込んでみませんか?

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