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2024年11月5日 更新
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都会のローカル線と言えば!?東の横綱「鶴見線」と西の横綱「和田岬線」

10/14は鉄道の日!たまにはレアな鉄道の旅はいかがですか?ローカル線と聞くと都会から外れた田舎のイメージがありませんか?しかし首都圏や関西にも隠れたローカル線があります。都会のローカル線として名高い「鶴見線」と「和田岬線」をご紹介!初めて鉄道旅をする人でも挑戦しやすい路線となっていますのでぜひ挑戦してみてください♪

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

目次

東の横綱「鶴見線」ってどんな路線?

鶴見線路線図

via ©Tripa編集部
鶴見線は神奈川県横浜市と川崎市にまたがって、京浜東北線鶴見駅から伸びる全長9.7kmの小さな路線です。

路線図を見ると熊手みたいな形で3本の線に分かれています。鶴見駅から右端の扇町駅までが本線、真ん中2つの支線はそれぞれ海芝浦支線・大川支線と呼ばれています。

1本の路線ではないので支線まで全て乗車するのは少しハードルが高くなりますが、興味を持ったところだけでも乗り通してみても面白い路線になっています。

いざ鶴見線に乗車!

鶴見線の始点・鶴見駅のホーム

via photo by author
旅の始まりは鶴見駅から。
ここから普段の駅のホームとは違う雰囲気を感じ取ることができます。

京浜東北線のホームから上がってきて、最初に見える風景からすでにワクワクする景色が広がっています。

味を感じるホーム上の時計

via photo by author
奥側のホーム4番線には長年鶴見駅のホームを眺め続けてたであろう時計があり、味を感じさせます。
またホームにはリベット打ちの丸いアーチ状の屋根がかかっており、戦前の面影を残す駅となっています。

外に出られない?ホームで待つしかない海芝浦駅

電車を下車するとすぐ海が広がる

via photo by author
鶴見駅から海芝浦行きに乗車。
はじめは住宅街をすり抜けながらゆっくりと電車は走っていきますが、本線と分岐する浅野駅からは路線の様子が一変します。

進行方向左手には運河が現れ、右手には大きな工場群が見えてきます。
新芝浦駅を通り列車は右カーブを描きながら、1か所目の終点海芝浦駅に到着します。

目の前にはベイブリッジよりも巨大な「鶴見つばさ橋」が見え、ホームのすぐそばまで大きな京浜運河が広がります。
景色は最高で、簡単に旅行気分が味わえるスポットです!

背後は撮影厳禁です、気になる人は現地で確認を!

via photo by PIXTA
さあ気分がいいので、改札を出て駅周辺を探索しようと出口に向かうと、「撮影禁止」の文字が。
駅で撮影禁止という物騒なことを掲げているのは珍しく、頭上に目を向けるとある会社のロゴが見えます。

海芝浦駅はある会社の工場敷地内にある駅で、改札が工場の玄関となっているため、改札の外は関係者以外立ち入り禁止となっています。
ですのでむやみに写真を撮ることはできないということですね。

海芝公園は小さな公園

via photo by PIXTA
海側のきれいな景色は撮影禁止ではありません。たくさんおしゃれな写真を撮っておきましょう。
また改札隣には海芝公園という小さな公園があり、駅の外に出られなくても時間を楽しむことができます。

工場の中にぽつんとたたずむ大川駅

大川駅は木造駅舎で周りは工場です

via photo by PIXTA
海芝浦駅から浅野駅に戻り、次の目的地である大川駅行きに乗車します。

大川行きは鶴見線の中でも特に本数が少なく、平日は1日9本しか走りません。真の都会のローカル線区間となりますので、乗車する方は乗る列車は決めてから訪れるようにしましょう!

途中安田財閥の創始者である安田善次郎氏から命名されたとされる安善駅を通り(鶴見線には人物から命名された駅名がその他にも存在)、武蔵白石駅のそばを通過し、列車は大川駅に到着します。

こちらも周りは工場しか存在せず、先ほどの海芝浦駅よりも一般人お断りな雰囲気が醸し出されていますが、関係者以外でも乗車することができます。

線路はどこまでつづく?扇町駅の先は?

途中のジャンクション、浜川崎駅

via photo by author
また少し前に戻り、今度は本線の終点である扇町駅に向かいます。

途中立川・武蔵小杉方面から乗り換えができる浜川崎駅を通り、終点の扇町に到着します。
海芝浦、大川と色の濃い駅から見ると、少し珍しさという観点では劣るかもしれませんが、それでも一見の価値がある駅です。

こちらも工場群に囲まれる駅ですが、終点であるにもかかわらず線路は先に伸びています。
駅の先に伸びる線路は引き込み線といい、一般客は乗車することはできませんが、貨物輸送などにおいて利用される専用線のことです。
扇町から伸びる線路は三井埠頭の端まで伸びています。

鶴見線は都会のあっさりした路線から一線を画す鉄分濃い目の路線ですので、首都圏在住で「最近鉄分足りてないなー」という方は、ぜひ訪れてみてください!

西の横綱「和田岬線」ってどんな路線?

和田岬線路線図

via ©Tripa編集部
和田岬線は神戸駅から下関駅までを結ぶ山陽本線の唯一の支線として、兵庫駅から和田岬駅までの全長2.7kmのとても短い路線となっています。

いざ和田岬線に乗車!

東側には神戸の町並みが見えることも!

via photo by PIXTA
快速停車駅である兵庫駅から発車します。ホームは階段を下りて通路の突き当たりにあります。
終点の和田岬駅に駅員さんはいないので、運賃は兵庫駅にて支払うことになります。

進行方向右手にご注目!鉄道車両の新車が見えるかも?

和田岬線では車両運搬も行われます

via photo by PIXTA
乗車して少しすると大きな左カーブがあり、それが終わるとともに和田岬行きでは進行右側に鉄道好きでは有名な川崎車両の工場が見えてきます。
こちらでは鉄道車両の製造が行われており、運が良ければまだ線路を走っていない新車を目にできるチャンスがあります。

そして兵庫運河を渡り、Jリーグが頻繁に開催されるノエビアスタジアム神戸が見えるとすぐ終点の和田岬駅に到着です。
乗車時間は約5分とあっという間に過ぎ去ります。

以前は駅舎もありましたが、現在は屋根があるだけで改札もない簡素な駅です。
朝夕は工場で出勤する人でにぎわいますが、一瞬で元の静かな駅に戻ります。
近くには神戸市営地下鉄海岸線の和田岬駅があり、鶴見線とは異なり他路線からのアプローチもできることにはできます。(ただし接続がとられているわけではないので注意が必要)

都会のローカル線に乗車する時の注意点

via photo by PIXTA
ここまで都会のローカル線の代表格である2路線をご紹介いたしました。
最後に都会のローカル線乗車についての注意点をまとめます。

・土日祝は本数激減
・通勤ラッシュは普通にある


この2路線の共通点として、大きな工場のそばを走る路線となります。
そのため工場が休みとなる土日祝の運行は極端に減少する区間が存在します。

例えば和田岬線では平日17往復ある列車が、休日はわずか2往復になるなど、週末休みの方にとっては非常に乗車しにくいダイヤとなっています。(2023年7月現在)

これは鶴見線においても例外ではありません。
大川駅は平日9本の列車が出発しますが、休日は3本しか出発しないと平日と休日で列車本数が大きく異なります。

またローカル線ではありますが通勤需要が大きい路線ですので、のんびりしていると通勤ラッシュに巻き込まれます。
朝夕にご乗車される方は十分注意して乗るようにしましょう!

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