ニュージーランドの死ぬまでに行きたい絶景！マウント・クックのハイキング

自然の景観に癒される旅、してみませんか？
ニュージーランドの絶景スポット！！アオラキ・マウントクックです☆
サザンアルプスの麓、ニュージーランド最高峰３７２４メートルの山は、壮大でとても美しい景色にうっとりです♪
そんなニュージーランドの自然に触れるべくガイドの豊富な知識を聞きながらハイキングしてみました！

フッカーバレーは初級のハイキングコースです。普段、山歩きをされていない方もアップダウンが少ないので気楽に楽しめます。氷河、モレーン、植物を見ながら、往復約5キロ、ハイキングガイドの案内でゆっくりと約3時間コースです。
数年前に新しい道が作られ、さらに歩きやすく整備されています！高低差１００メートルの道です。
見渡し一面、右も左も氷河と高峰のパノラマを眺めながらのハイキングは気持ちがいいです♪

ルート上には吊り橋が3本ありますが、2本渡ったあと折り返します。快晴の日もあれば、小雨の中のハイキングという日もあります。
じつは富士山と同じ位の高さのため、正面に見えてくるはずのアオラキ・マウントクックが全く顔を出さないこともあるそうです。
「アオラキ」とは伝説上の少年の名前で、マオリ語で「雲を突き抜ける山」の意味があります♪

フッカーバレーでは、ニュージーランド固有の植物を見るチャンスがあります。11月から12月なら、マウントクックリリーが咲きます。ラージマウンテンデイジーは12月から1月に花が咲きます。また、外来種ですがルピナスは11月から12月に咲きます。ニュージーランドは元々蝶が少ないのですが、蛾の種類は多いのだとか。ニュージーランドの100ドル札の柄にも蛾が描かれています。花粉を運ぶのはもっぱら蛾の役目でしたから、夜行性の蛾の目に止まる白と黄色の花がニュージーランド固有のものです。カラフルなルピナスなどはイギリス人が持ち込んだものです。

ここの正式名称は、アオラキ・マウントクックです。かつてはイギリス人探検家であるジェームス・クック船長の名をとり単にマウントクックと呼んでいました。
クック船長は１８世紀の人ですが、1850年代にイギリス人測量士のストークが山を発見し、クック船長に敬意を表してつけたそうです。
しかし、先住民であるマオリ族はアオラキと呼んでいました。現在ではマオリを尊重しつつ、馴染みがあるクック船長の名を残したため、ふたつの名をつなげた名称が正式名称となっています。
今なお、マオリ族の聖地で神聖な山ですので、山の上をヘリコプター等で飛行するのは禁止されています。
かつてはアオラキ・マウントクックは３７６４メートルありましたが、氷河の崩落などにより低くなり、2014年の調査では３７２４メートルとなっています。

「アオラキ」という名称にはマオリの伝説があります。
天空の父「ラキ」には息子が4人いて、その長男が「アオラキ」でした。ラキは地上の母「ハワイキ」を創り、そこにマオリの祖先が住んでいたそうです。
アオラキとその兄弟たちは、母である大陸の周辺をカヌーで探検しました。
しかし、その途中でアオラキ兄弟のカヌーは転覆してしまいました。兄弟たちは転覆したカヌーによじ登りましたが、冷たい南風にその身体は凍てつき、石になってしまいました。
そのとき、兄弟たちが乗っていたカヌーはニュージーランドの南島になり、兄弟たちはサザンアルプスの山々になり、一番背が高かった長男「アオラキ」が南島の一番高い山になったと言われています。

サザンアルプスには３０００メートル級の山が１９座があります。
アオラキ・マウントクックでも富士山より少し低いのですが、南緯４３度７７分のところにある山ですので、氷河があります。
日本でいうと、旭川に富士山があるようなものです。日本では千円札に富士山が描かれていますが、ニュージーランドでは５ドル札にアオラキ・マウントクックが描かれています。

ニュージーランドは人間が住み着く前は、鳥と昆虫の楽園だったそうです。
壮大な自然の豊かさにとても癒されますね！
アオラキ・マウントクック南面の氷河や周囲の山々を従えた雄大な風景をぜひフッカーバレーハイキングで満喫してみてはいかがでしょうか♪