バンコクの最新ラグジュアリーホテルと奥深きタイの美食を求めて

歴史と伝統文化に彩られたタイ、そんなタイでの楽しみ方は様々。今回は、タイ国政府観光庁のメディア研修に参加された、北海道・札幌のラジオ局、FMノースウェーブで毎週日曜の午前10時から放送中の、タイ国政府観光庁ご提供のタイ専門番組「Sabaai Sabaai Thailand」ディレクター・DJ城野康子さんの、バンコクとチェンマイのラグジュアリーホテル、伝統菓子からストリートフード、ミシュラングルメについてのフレッシュレポです。

2023年8月29日 更新 5,434 view Clip追加

この度2024年1月1日に発生した能登半島地震により、被害状況によっては営業されていない場合がございます。

目次

バンコク最新ラグジュアリーホテル

ホテルエントランス中央のモダンな東屋「サーラー」

ホテルエントランス中央のモダンな東屋「サーラー」

via photo by Yasuko Jono
バンコクでも閑静なエリアとして知られるランスワン地区、現在このエリアでは様々な開発プロジェクトが進められています。

そのプロジェクトの一つ「Sindhorn Village」に、2020年10月にオープンしたのが1897年創業のドイツのホテルグループ、「ケンピンスキー」がタイ国内で手がける2軒目のホテル「Sindhorn Kempinski Hotel Bangkok(シントーン・ケンピンスキー・ホテル・バンコク)」です。

柔らかな曲線が印象的なこのホテルは、大都会バンコクの喧騒をしばし忘れさせてくれる落ち着いた佇まい。館内はもとより、客室内も要所要所に〝タイの伝統〟が感じられます。
photo by Yasuko Jono (212004)

via photo by Yasuko Jono
グランドデラックスルームのリビングダイニング

グランドデラックスルームのリビングダイニング

via photo by Yasuko Jono
客室は全274室で、1ベッドルーム〜3ベッドルームとカテゴリーも豊富。
一番スタンダードな客室タイプでも66平米という広さ!これはバンコク都内の同カテゴリーのホテルの中でも、最大の広さを誇ります。

全室キッチン付きリビングダイニング、大型の冷蔵庫や電子レンジに食器類、洗濯乾燥機なども備えられ、長期滞在向けサービスアパートとしての利用も可能。
ベッドルーム

ベッドルーム

via photo by Yasuko Jono
館内施設やダイニングの充実は言うに及ばず、ホテル隣接のコミュニティーモール「Velaa Sindhorn Village」には、「Villa Market」というスーパーマーケットや、タイ初上陸のカフェや日本食を含む飲食店、おしゃれなフードコートもあり、到着したその日から〝暮らすように旅をする〟が叶うホテルでもあります。
ワンランク上のバンコク滞在をここシントーン・ケンピンスキー・ホテル・バンコクで。

◆Sindhorn Kempinski Hotel Bangkok
【住所】
Bangkok, 80 Soi Ton Son, Lumphini, Pathum Wan, 10330, Thailand

バンコクの人気スポット「ICON SIAM」でストリートフードを味わう

タイ各地の特色が凝縮されたフードテーマパーク「Suk ...

タイ各地の特色が凝縮されたフードテーマパーク「Suk Siam」

via photo by Yasuko Jono
バンコクのチャオプラヤー川沿いにある巨大商業施設「ICON SIAM」内の「Suk SIam(スック・サイアム)は、古き良き時代のタイの商店街と水上マーケットが再現され、タイ全土1都76県の特産品や伝統文化が集結した〝テーマパーク〟といったところ。

バンコクの老舗タイ料理店の他、様々なストリートフードを気軽に楽しむことができ、旅行者はもちろん、地元の方にも大人気。
「屋台料理に挑戦してみたいけど、ちょっと心配」な、タイ初めてさんにも最適!
屋内施設ですので雨の心配も不要!目にも楽しいタイのお惣菜や伝統菓子に新鮮なフルーツの数々、何を食べようか?迷うこと間違いなし。

タイ4つのエリアの特色を生かしたディスプレイもフォトジェニック。
また、「ICON SIAM」の4階〜6階にも様々な飲食店があり、店によっては悠久の時を流れるチャオプラヤー川や、ICON SIAMの前広場で毎夜開催の噴水ショーを眺めながらお食事が楽しめる、オープンエアーのお席も。

◆ICON SIAM
【アクセス】
高架鉄道BTSシーロム線「サパーンタクシン駅」下車、駅そばのサートーン船着場より無料の専用シャトルボートあり
またはBTSシーロム線「クルントンブリー」駅3番出口、BTSゴールドライン線に乗り換え「ジャルンナコーン駅」下車

アユタヤの伝統菓子「Roti Sai Mai(ロティ・サーイマイ)

アユタヤの伝統菓子「ロティ・サーイマイ」

アユタヤの伝統菓子「ロティ・サーイマイ」

via photo by Yasuko Jono

17世紀はじめにヨーロッパや東アジアとの交易で繁栄したアユタヤでは、今も伝わる伝統菓子の中にも海外からその製法が伝えられたとされる伝統菓子が少なくありません。

アユタヤを代表する伝統菓子「ロティ・サーイマイ」もその一つで、ペルシャ人によってもたらされたイランのお菓子「パシュマック」が起源という説、迫害を逃れタイに渡ったインド系ムスリムの人々によって伝えられたなど、諸説ありますが、「ロティ・サーイマイ」はクレープ状の「ロティ」という薄い生地に、「絹の糸」という意味のパームシュガーで作られた糸状の砂糖菓子「サーイマイ」を巻いていただきます。
店名のアビーディンは息子さんのお名前

店名のアビーディンは息子さんのお名前

via photo by Yasuko Jono
店により、ロティやサーイマイにはタイの伝統菓子の香りや色付けに使われるパンダンリーフを加えたもの、ゴマが入ったものもありますが、日本人の口にも合う懐かしさを感じる素朴なお菓子です。
現在もアユタヤの「ロティ・サーイマイ」のお店のほとんどが、ムスリムの人々によって営まれています。
職人技のロティー作り

職人技のロティー作り

via photo by Yasuko Jono
今回は、数あるお店の中から「ミシュランガイド2022年版」のビブグルマンにも登録された、「ローティ・サーイマイ・アビーディン」にお邪魔して、ロティ・サーイマイ作りの工程を見学させていただきました。

アユタヤのミシュランレストランで味わうタイ料理

昔ながらの台所用品もおしゃれなランプシェイドに

昔ながらの台所用品もおしゃれなランプシェイドに

via photo by Yasuko Jono
タイ版の「ミシュラン・ガイド2022年」より対象エリアとして加わったアユタヤ。
そのアユタヤのミシュラン掲載店の一つ「Baan Pomphet(バーン・ポムペット)」でランチをいただきました。

ここはチャオプラヤー川の川沿いにある、全8室有するブティックリゾート内のレストランで、古都アユタヤの景観にも配慮した建物が印象的です。

リゾート&レストランの店先では、アユタヤ名物の大きな川エビの炭火焼スペースが設けられ、周囲には香ばしい美味しそうな香りが漂い、お料理への期待も大!レストラン内の装飾も、タイで魚を獲る時に使うカゴが照明のシェイドとして配されるなど、タイの友人宅に招かれたかの様な温かみが感じられます。
アユタヤグルメに欠かせない川エビ炭火焼

アユタヤグルメに欠かせない川エビ炭火焼

via photo by Yasuko Jono
川に面した大きなガラス窓からはチャオプラヤー川を臨むこともでき、乾季にはオープンエアーのテラス席もオススメ!訪れた日も、タイ人のご家族連れやリゾート滞在中のオランダ人ご家族が、様々なお料理をシェアしながら楽しんでいました。

川エビの炭火焼はもちろん、新鮮な地元食材をふんだんに使用したタイ料理の数々は、地元アユタヤの人々の食卓にも昔からのぼるものばかりだそう。

アユタヤといえば〝バンコクからの日帰りスポット〟といったイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、実は素敵な小規模リゾートもたくさん!次回アユタヤを訪れた際には、アユタヤに宿泊して、ゆっくりと遺跡やアユタヤグルメを堪能したいものです。

チェンマイの人気ブティックホテル

ホテル外観(2021年にホテル名は変更)

ホテル外観(2021年にホテル名は変更)

via photo by Yasuko Jono
チェンマイ国際空港から車でおよそ20分、ピン川沿いに建つ2017年オープンの「Cross Chiang Mai Riversaide(クロス・チェンマイ・リバーサイド)」は、チェンマイの旧市街に残る城壁をイメージした、北部タイ・ランナー様式を取り入れたデザイン。
樹齢100年以上のタマリンドの大木が、訪れる旅行者を優しく包み込んでくれるかの様です。
間接照明も素敵なモダンタイな客室

間接照明も素敵なモダンタイな客室

via photo by Yasuko Jono
アートギャラリーの様な落ち着いた雰囲気とモダンな客室は、オープン以来、数々の建築賞を受賞。

ウェルカムドリンクもタイ料理には欠かせないタマリンドのフレッシュジュースにココナッツのアイスクリーム、さらに!ウェルカムスイーツとして、ゲストの名前入りハーシーズのチョコレートと心憎い演出です。

カップルに人気のリゾートだけあって、バスルームも広々!
アメニティーが入った引き出しは女性用と男性用とに分かれ洗面ボウルも2つ。中央にはバスタブが配されています。バルコニーも大変広く、お天気の良い日には手入れの行き届いたお庭とピン川の流れを眺めながら、注目のタイ産コーヒーを片手に、古都チェンマイで癒しのひと時をお過ごしください。

プライベートプール付きの客室他、屋上にはインフィニティープールも完備。敢えてプールを見せない作りも、周囲の景観に配慮したものだそう。

ここはダイニングにも大変定評があり、タイ版「料理の鉄人」で優勝経験のあるミシュランスターシェフが、フレンチをベースに日本料理など、様々な国のエッセンスを盛り込んだコース料理を提供。
お料理を楽しみにこられるゲストが少なくないというのも頷けます。また、朝食は24時間のオールデー・ブレックファストで、アフタヌーンティーの様な3段トレイでサーブされる新鮮なフルーツとパンの他、もう一品メインをオーダーすることができ、ボリュームも満点!


◆Cross Chiang Mai Riverside
【住所】
369/1 Thanon Charoenrajd, Wat Ket, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50000 

古民家ミシュランレストランで味わう北タイ料理

築135年の邸宅をリノベーション

築135年の邸宅をリノベーション

via photo by Yasuko Jono
ターペー通り沿いのミシュラン掲載レストラン「KITI PANIT」でディナー。

ここは、1888年にチェンマイ初の雑貨店として商売をされていた華僑によって建てられたチーク材の邸宅。閉業後およそ半世紀もの間、この邸宅は手付かずの状態でしたが、地元の若き建築家や職人、アーティスト等が、当時の面影を損なう事なく今に蘇らせました。

店内には、雑貨店時代のヴィンテージの数々がディスプレイされ、当時の賑わいが目に浮かぶ様です。
フュージョン北タイ料理は見た目も楽しく

フュージョン北タイ料理は見た目も楽しく

via photo by Yasuko Jono
サーブされるお料理は、現代風にアレンジしたフュージョン北タイ料理となりますが、盛り付けもタイらしく、タイ料理の奥深さを感じることができます。

今年11月に予定している私の番組「Sabaai Sabaai Thailand」のチェンマイツアーの際にも、こちらでの食事をリクエストしたほど。様々なストーリーを持つここ「KITI PANIT」でも、タイの歴史を感じてみてください。

「カオソーイ」の有名店で食べ比べ

ラムドゥアンのカオソーイ

ラムドゥアンのカオソーイ

via photo by Yasuko Jono
チェンマイならではのローカルフードの一つ、タイのカレーヌードル「カオソーイ」もお忘れなく!

先のクロスホテル・チェンマイ・リバーサイドの向かいにある「カオソーイ・ラムドゥアン・ファーハーム」は、カオソーイの人気店として、必ずや名前が上がるお店。
ココナッツミルクでマイルドな味わい、コクと辛さのバランスも絶妙で、日本人にも大変食べやすいカオソーイです。

今回は鶏肉をチョイス。ホロホロと崩れる鶏肉のドラムスティック、スープとよく絡む平打ち麺、トッピングの揚げた麺の食感も良く、付け合わせの高菜漬けやマナオ(タイのライム)、赤玉ねぎを好みで加えて〝味変〟も楽しんでください。
店頭で焼かれるサテーやチェンマイソーセージなど、カオソーイ以外のお料理もぜひ。
サムージャイのカオソーイ 食べ比べもぜひ!

サムージャイのカオソーイ 食べ比べもぜひ!

via photo by Yasuko Jono
そして!このラムドゥアンの目と鼻の先、同じ通り沿いの「カオソーイ・サムージャイ・ファーハーム」へも行ってみました。広い店内には北タイならではのお惣菜コーナーもあり、フードコート感覚でカオソーイと共に食事を楽しむことができます。

チェンマイのカオソーイは店ごとに特色があり、ポーションも小さめなので〝わんこそば〟ならぬ〝わんこカオソーイ 〟で、お好みのカオソーイ食堂を見つけてくださいね。

素敵なホテルリゾートでステイを満喫するも良し、奥深きタイ料理の数々を味わうも良し

photo by Yasuko Jono (211587)

via photo by Yasuko Jono
いかがでしたか?ラグジュアリーなホテルで過ごすタイ、ストリートフードからミシュラングルメまで美食を楽しむタイ、あなたもタイでお気に入りのホテルやタイ料理を見つけてみてください。

今回の取材の模様は北海道・札幌のラジオ局、FMノースウェーブで毎週日曜の午前10時から放送中の、タイ国政府観光庁ご提供のタイ専門番組「Sabaai Sabaai Thailand」でも9月より順次放送予定。

ラジオアプリradikoのエリアフリー機能で、北海道外にお住まいの方も番組をお聴きいただけます。微笑みの国タイで笑み溢れる旅を楽しんでくださいね!

ライター:城野康子

 (211627)

カナダ・ビクトリア大学ESL、カナダ・コロンビア アカデミー・オブ・ラジオ, テレビジョン&レコーディングアーツ、ブロードキャスト科卒業後、ディレクターとして数多くの番組を担当。2005年にスタートしたタイ専門番組「Sabaai Sabaai Thailand」では、ディレクター、レポーターを兼務。
タイ国政府観光庁公認タイランド・スペシャリスト2021。

タイ観光案内サイト | 【公式】タイ国政府観光庁

タイ観光案内サイト | 【公式】タイ国政府観光庁
タイ国政府観光庁日本事務所が提供するタイ観光案内サイト。タイ国の基本情報や旅行の基礎知識の案内をはじめ、観光施設、宿泊施設、グルメ、イベント、買い物施設検索などもできます。

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