登山初心者でも登れる！全国屈指の人気を誇る長野県北アルプス「燕岳」登山

長野県安曇野市にある穂高駅からバスに揺られること1時間。
全国でも屈指の人気を誇る山小屋「燕山荘（えんざんそう）」は、秘湯中房温泉に登山口があります。
燕山荘は、とある雑誌のアンケートで「泊まって良かった山小屋」、「泊まってみたい山小屋」でそれぞれ第1位を獲得するほど人気の山小屋！
山上からのアルプスの眺望、可憐な花を咲かせるコマクサ、そしてライチョウなど魅力が満載で、登山シーズンの到来とともに多くの人でにぎわいます。

燕山荘までは登山口から約5時間かかります。
1時間ごとに休憩ベンチがあり、ゆっくり休みながら登ることができるので安心です。
登山の道中ぜひおすすめしたいのが、山小屋まで最後の休憩地点である「合戦小屋」で食べるスイカ！！
スイカの名産地、長野県波田町でとれた下原スイカ（しもはらスイカ）が標高2,350mの休憩小屋で食べられるとあって、登山者の乾いたノドを潤おしてくれます。

合戦小屋から1時間ちょっとで燕山荘に到着。
目の前に標高2,763mの燕岳が見えます。

花崗岩でできた山は白い独特の山容で、7月には高山植物の女王である「コマクサ」がピンクのきれいな花をつけます。
「コマクサ」とても貴重な植物です。
低温や強い風雨の中でも花を咲かせ、風に飛ばされた種がたまたま地中に根を張り、また次の年に花を咲かせるので、絶対に抜いたりしないでくださいね。

運が良ければ長野県の県鳥にも指定されているライチョウが産まれたばかりのヒナを従えて歩く姿を見ることもできます。
ライチョウ飛ぶのが苦手で、人への警戒心が低く近づいてくる場合がありますが、触るのはNGです！

尾根にたたずむ燕山荘からは山の眺めが最高です。
不動の人気を誇る槍ヶ岳などのアルプスが遠くまでダイナミックな姿を見せ、登ってきた登山口の方を見れば、安曇野の町並みが遠くまで見渡せます。

600名以上が宿泊できる山荘は、夏場のハイシーズンはいっぱいになることもあります。
圧倒される景色や美味しい食事、山荘オーナーがいるときに披露されるアルプホルンなど、人気が高いのもうなづけます。

燕山荘に泊まるなら絶対はずせないのが、星空とご来光です！
夜中に山荘の外に出ると、一面星空が広がっています。多くの登山客は朝のご来光を見ますが、夜中の星空観察をする人は圧倒的に少なくおすすめです！
横になれるスペースがあり、ゴロンと仰向けになって目を凝らして空を見つめていると、時折り流れ星がみられることも！
運が良ければ人工衛星が動いているのを発見できますよ！
朝日が顔を出す前、青や紫の空のグラデーションが息をのむほど美しく、一見の価値有り。
朝食を食べ、登山口に戻ってきたら中房温泉や車ですぐ近くの有明温泉に入って汗を流していかれてはどうでしょうか。

登山に必要な装備は登山用品屋さんに行って買うのが一番ですが、料金が高いのも事実。
山に行くとき、これだけはしっかりしたものを買った方が良いと思われるものをまとめてみました。

底がある程度厚く、足首より上をしっかりサポートした靴を用意してください。
だいたい10,000円台から購入できます。
スニーカーや一般的なスポーツシューズでは、薄い靴底のソールがすぐにだめになってしまいます。
何より登山の上りはどうにかなっても、下りで足を捻挫する可能性が大です。
平らな地面を歩き、規則正しい階段を上り下りしている普段の日常と違うことを意識してくださいね。

安いものから高いものまで売っていますが、雨や風を通しにくいカッパがあると便利ですね。

日帰り登山から宿泊を伴うものまで、用途に合わせて選びましょう。
飲み物やちょっとした行動食、急な雨にもすぐに物を取り出せるような機能性があるザックがおすすめです。
ザックの本体とザックを背負う部分がしっかり太く連結されたザックの方が、耐久性があって良いかもしれません。

日よけや雨が降ってきた場合にカッパのフードと合わせて使えばとても便利です。
様々な種類の帽子が売られていますが、野球帽のように帽子にひさし（ツバ）がついているバイザー型の方がカッパのフードをかぶっても雨粒が顔に濡れることもなく視界が良好なのでおすすめです。