国内で体感できる！世界に誇る日本の絶景世界遺産10選

ぱっと目に入って来た瞬間、その壮大さと美しい白い壁に驚く「姫路城」。
別名「白鷺城（しろさぎじょう）」と呼ばれており、実際に訪れた人の多くがその構造・外観のすばらしさに感嘆します。

第二次世界大戦当時、焼夷弾が直撃したにも関わらず、甚大な被害がなかったことから、「不戦の城」とも呼ばれています。

これから姫路城を観に行くなら、桜が満開になる4月上旬がおすすめ。
ソメイヨシノやヤマザクラなど、約1,000本の桜が咲き乱れます。

ときには都会の喧騒から離れ、大自然に触れることで日頃のストレスがふっと抜けることもあります。

「屋久島」の中でも、『もののけ姫』に描かれている舞台のモデルとなったと言われている「白谷雲水峡」は、どこまでも続きそうな神秘的な森。
美しい渓流と何百種類もの苔に覆われ、まさに大自然を感じられるスポットです。

最近では、恋が叶うパワースポット巡りとして、「縄文杉トレッキング」に訪れる人が急増中。
「ウィルソン株」と呼ばれる縄文杉の大きな切り株の中に入り、あるポイントから見上げると、切り株に開いた穴がハートに見えることから、SNSで話題となっています。

自然を通して自分を充電できる屋久島は、現代人が求めるオアシス的存在です。

「紀伊山地の霊場と参詣道」と聞いても、ピンと来る方が少ないかもしれません。

実は、この名称は「熊野古道」や「高野山」を含めた総称のことで、和歌山、奈良、三重の3つの県を跨る道として、世界遺産に登録されています。

道が世界遺産に登録されることは非常に珍しく、世界では紀伊山地の霊場と参詣道を含めて3つしかありません。

道中は自然豊かな山林に恵まれているため、石畳の道を進みながら、美しい景観を楽しむことができます。
吸い込まれそうになるほどすばらしい自然の中に、つい足を踏み入れたくなる、そんな場所です。

訪れた瞬間、ここが日本であることを忘れそうになるほど、鮮やかで真っ青な海が広がる「小笠原諸島」。

小笠原諸島は広い範囲に30の島が点在しており、それぞれ異なる環境で違った生態系が形成されています。

陸から離れた孤島のため、日本ではなかなか出会うことのない動物や植物を見ることができるのも、魅力の1つ。

夕方になると色が変わる、小笠原諸島にしか咲かない不思議な花、「テリハハマボウ」や、天然記念物の「ハハジマメグロ」など、独自の進化を遂げた動植物と出合うことができます。

また、小笠原諸島にはクジラやイルカも多く生息しており、運が良ければ群れに遭遇することも。
まるで映画やアニメの世界に入り込んだような、海の世界を体験できる場所です。

青森県の南西部から秋田県北西部まで、広大な敷地が続く「白神山地」。
「神々の森」と呼ばれている白神山地には東アジア最大級のブナ林が広がり、運が良ければ特別天然記念物のカモシカに出合うことができます。

白神産地の中でも人気のトレッキングスポットが、まるで青いインクを流したかのように鮮やかなブルーカラーの「十二湖」。四季折々の木々たちを美しく反映する景観は、とても神秘的。

カメラ慣れしていなくとも比較的簡単にその風景を写真に収めることができると定評がありますので、思い出づくりにはぴったりです。

手付かずの自然がそのまま残り国内最後の秘境と呼ばれる「知床半島」。
険しい原生林に覆われ、独特の自然環境と多様な野生生物が共生する美しい景観が評価されて2005年に世界自然遺産として登録されました。

特に外せないスポットは、羅臼岳と硫黄山のふもとにある知床五湖。
季節ごとに異なる自然を体感でき、心安らぐ静かな景色には魅了されます。

じっくり楽しめる地上遊歩道と、往復40分ほどの気軽な高架木道の2つのルートから自分にあった方を選びましょう。

また、カムイワッカの滝、ルシャ湾、知床岬など人気のスポットを巡る知床半島クルーズもおすすめ。険しい断崖絶壁や、迫力満点の滝、野生生物などを間近で見ることができます。

沖縄にある多くのグスク(城)及び遺跡の中から、5つのグスクと関連した4つの遺物が世界遺産に登録された「琉球王国のグスク及び関連遺産群」。

絶対に見逃せないのは、琉球王朝時代のシンボルである「首里城」。13世紀末～14世紀中ごろに創建され、中国・日本・琉球と3つの国の特徴を取り込んだ独自の建築様式を持っています。
青い空と朱色のエキゾチックな木造建築が素晴らしいコントラストで、写真映えも抜群。

神秘的な世界を体感したいならば、斎場御嶽がおすすめ。琉球始まりの地、という伝説が残る場所で沖縄最高位の聖地と崇拝されています。
深い森の中に点在する複数の聖なる地には、不思議なパワーをもらえることでしょう。

1995年に世界文化遺産に登録され、年間250万人もの観光客が訪れている白川郷・五箇山。
まるで時が止まったような懐かしい風景と、雪が落ちやすいよう工夫された急勾配の三角屋根が特徴です。

114棟もの家屋が点在する荻町合掌造り集落の周辺には、昔ながらののどかな風景と広大で豊かな自然が広がっています。

2つの展望台からは荻町合掌造り集落と白山連峰を一望でき、絶好の撮影スポットとして大人気。
冬季の夜には、明かりを灯した合掌家屋が浮かび上がる幻想的な姿を見ることができます。

五箇山は、白川郷よりも素朴な里山風景に出会える場所。
雪崩を防ぐ雪持林（ゆきもちりん）に守られながら、300年以上の歴史をもつ23棟の合掌造り家屋が現存しています。

長崎港からフェリーで約45分の沖合に浮かぶ世界文化遺産「端島（はしま）」。島の形が戦艦に似ていることから、軍艦島という名で親しまれています。

かつては海底炭鉱から採掘される良質な石炭の産出により大いに栄え、日本の近代化を支え続けていました。

当時は東京の9倍以上の人口密度を誇り、日本の最先端都市だったそう。
その後のエネルギー革命により石炭の需要が減少し、1974年には無人島と化し廃墟になってしまいました。

現在はツアーによる上陸ができ、当時の姿がそのまま残る坑の跡やアパートを間近に見ることが可能です。廃墟の町並みと植物とのコントラストが非常に美しく、見る人を魅了します。

巧みな話術で興味を引き寄せるツアーガイドの解説も必見。当時の暮らしや島の歴史を詳しく紹介してくれるので、より一層楽しめますよ。

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は江戸幕府の禁教政策の中で伝統的な宗教や文化と共生しつつ、ひそかに信仰を守り抜いて育んだ、独特の宗教文化が評価されました。

1637年・島原の乱でキリシタンらが立てこもった「原城跡」、潜伏キリシタンが他の宗教と共生を行った集落、振興組織を維持するために移住した離島部の集落、日本に現存する教会としてはもっとも古い歴史を持つ「大浦天主堂」など、12件の資産で構成されます。

観光の目玉となるのは、2001年に国の重要文化財に指定された「頭ヶ島天主堂」や歴史上に残る重大な事件が起こった「大浦天主堂」、クリーム色の外壁や水色の窓枠が可愛い「江上天主堂」。

さらに手つかずの大自然に囲まれているため、海や山のアクティビティを思う存分楽しむことができます。地元産の新鮮な食材を生かしたグルメも魅力の一つです。

「絶景」と聞くと海外の風景を連想しがちですが、日本にもまだ見ぬ絶景が溢れています！
「姫路城」で歴史に思いを馳せるも良し、はたまた「屋久島」で思いっきり自然を感じて、都会に疲れた自分を癒すのも良いですね。

今度のお休みはゆっくりと、世界に誇れる日本の絶景を観に行ってみませんか？