世界の治安から見る旅して安心の国ランキングとは？

世界平和度指数（Global Peace Index）は、163か国の国を対象に、その政治情勢やテロの可能性、人権侵害の状況、国内の犯罪数、戦争、軍事費、近隣諸国との関係や難民の数など20項目以上にも渡る評価を数値化して順位を付けたものです。

イギリスの週刊新聞「Economist（エコノミスト）」が毎年6月頃に発表しています。

この平和度指数の順位が高いから絶対安全とは言えませんが、色々な情報が錯綜する中でひとつの指標として見てみるのもいいかもしれません。

それでは、世界平和度指数の１位から10位までを紹介しつつ、その国の観光情報ををご紹介しましょう。
※今回のランキングは2016年データを参考にしています。

アイスランドは正式にはアイスランド共和国といい、北欧の北大西洋上にある島国で、首都はレイキャビクにあります。その変化に富んだ自然の雄大な姿に、地球は生きているということを実感できるはずです。

ヨーロッパで最大級とも言われている氷河やフィヨルドがあり、氷河から溶け出した水はやがて滝となって大地を轟かせ、活発に活動する火山は、湖かと思うほど大きな世界最大の露天温泉ブルーラグーンや、20mの高さまで吹き上げる間欠泉などを作り出します。

首都レイキャビクでも、オーロラが見ることができます。

続いて2位も北欧から、デンマークです。デンマークはバルト海と北海に挟まれるようにあるユトランド半島とその周辺の島々からなる立憲君主制国家で、首都のコペンハーゲンはシェラン島にあります。

デンマークといえばアンデルセン童話が生まれた国です。コペンハーゲンは運河沿いに可愛らしい建物が並ぶ美しい街で、市の中心にあるチボリ公園には人魚姫の像があります。

またバイキングの交易地として発展したデンマーク最古の都市リーベやアンデルセンが14歳まで育った町オーデンセなど、見所は沢山あります。

お馴染みのブロック玩具レゴはこのデンマークのビルンに本社があり、レゴランドというテーマパークも人気です。

文化の薫り高い国オーストリア。東西南北のヨーロッパの交流の中核として各国の文化の影響を受けつつ独自の文化を育てて来た美しい国です。首都ウィーンはオーストリアの東部、ドナウ河の両岸に位置しています。

古くよりゲルマン文化とスラブ文化を結ぶ交流点として華やかに栄えてきました。世界文化遺産にも登録されたハウスブルグ家の離宮・シェーンブルン宮殿などを訪れ、音楽の都ウィーンならではのオペラ観劇などを楽しんではいかがでしょうか。

ザルツブルグではモーツァルトの生家が見られ、ドナウ川下流には世界遺産の景勝地であるバッハウ渓谷のクルーズが楽しめます。

ニュージーランドは南半球、オーストラリアの南東に位置し北島と南島の２つの中心となる島と、その他小さな島々から成る島国です。

首都は北島にあるウェリントンですが、観光では変化に富んだ自然が美しい南島が人気で、落ち着いた雰囲気で庭園が美しくガーデンシティとも呼ばれているクライストチャーチが南島観光の玄関口となっています。

南島の中部にあるテカポ湖は晴天率が高く、星空スポットとして世界的に知られています。

湖のほとりにある石造りの教会「善き羊飼いの教会」と星空の風景はとてもロマンチックで若いカップルに大変人気があります。

ヨーロッパ大陸の最西端、イベリア半島に位置するポルトガルは日本とも深いつながりのある国です。

首都リスボンには陽光煌く港町で坂が多く、かつて大航海時代に主役であった古き良きポルトガルの面影を残す町並みが続いています。

トラムやケーブルカーに乗って坂のある街を散策し、おしゃれなカフェで一息なんてことも楽しいです。またポルトガル第二の都市、ポルトでは世界遺産にもなった歴史地区を訪ね、夕暮れに灯りが燈る美しい港町でロマンチックな夜を過ごしましょう。

傘の街として有名なアグエダなど、まだまだ魅力いっぱいのポルトガルです。

チェコはかつてヨーロッパ文化の中心として栄え、チェコスロバキア時代にはソ連の侵攻を受けて東欧に属していた時期もありまし。

しかし、1993年にチェコとスロバキアに分離独立しました。チェコの首都プラハは市内の中心にヴルタヴァ川（モルダウ川）が流れていて、古い街並みと沢山の尖塔が経つ美しい景観の街で、東欧のパリ、黄金のプラハ、百塔のプラハとも呼ばれています。

このプラハのシンボルで、ヴルタヴァ川に架かり旧市街へと繋がるプラハ最古の橋カレル橋や小高い丘からプラハ市街を見下ろす世界最古の城プラハ城など、見どころも多いです。

プラハ城内にある聖ヴィート大聖堂は14世紀から建設が始まった荘厳な教会で、ミュシャの美しいステンドグラスを見ることができます。

永世中立国としても知られるスイスは、雄大なアルプスと輝く湖水とその美しい自然と中世の街並みを残す古都もあり人気の国です。

アルプスの名峰マッターホルンを望む山岳リゾートや、氷河観光などの楽しみ方もありツェルマットとサンモリッツの間を走る氷河急行は大変人気です。首都ベルンは湾曲して流れるアーレ川に囲まれた旧市街が世界遺産に登録された古都でもあります。

また、国際空港があり空の玄関口と言えるチューリヒも中世の街並みが広がります。フランスとの国境にあるレマン湖はスイス最大の湖であり湖岸の都市ジュネーブでは、レマン湖クルーズやローヌ川下り、またスイスワインのワイナリー訪問などが楽しめます。

カナディアンロッキーや世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝など雄大な大自然と快適で美しい都市を持つカナダは旅行先としても人気の国です。まず外せないのがナイアガラの滝。

膨大な水量にまるで地響きのような轟音が鳴り響き圧倒されます。船に乗って滝壺近くへ行くツアーもあり人気です。また、カナダ初の国立公園バンフ公園はカナディアンロッキーの一部で、エメラルドブルーの水を湛えるペイト湖を見たり、トレッキングが楽しめます。

女性なら少女時代に誰もが読んだ、「赤毛のアン」の舞台、プリンスエドワード島も人気です。

世界で最も住みやすい都市とも言われるバンクーバーでは、ショッピングや食事を楽しむと共に美しい港の景色をぜひ見て欲しいです。

さて、世界平和度指数の9位は日本でした。この順位、納得でしょうか意外でしょうか。

日本はベスト10の常連国ですので、やはり平和な国といっていいのではないでしょうか。

これから2020年のオリンピックに向けて、海外からの観光客も一段と増えそうですが「和の心」「おもてなしの心」で迎えたいですね。

世界平和度指数で10位となったのがスロベニアです。

スロベニアと聞いて、世界地図でその場所をすぐに示せる方は少ないかもしれません。スロベニアは東西南北をハンガリー、イタリア、クロアチア、オーストリアに囲まれた小さくも中世の面影のある美しい国です。

首都はリュブリャーナ。リュブリャーナ城が丘の上から見下ろす小さな街は、ルネッサンス、バロック、アールヌーヴォーの建築物が建ち並んでいます。スロベニアにはブレッド湖やポストイナ鍾乳洞といった名所もあり、四季折々の自然の壮大さを満喫できるスポットです。

日本からもクロアチアと共にツアーが組まれることが多く、人気となっています。

世界平和度指数で安全とされる上位10の国の観光情報をご紹介しました。

これは1つの基準であり、様々な方向から安全を確認することが大切です。

外務省の海外安全ホームページなども参考にして、安全で楽しい海外旅行を計画してください。

※今回ご紹介したランキングは2016年版の世界平和度指数を参考にしております。