ココロもカラダも解き放たれる国!フィンランド

北欧のフィンランドは、1917年にロシアから独立したまだ若い国です。オーロラや「ムーミン谷のなかまたち」、近年は空前のサウナブームで脚光を浴びるなど、日本でも着実に注目度を高めています。また、国土の70%以上を森林が占め、約19万もの湖が点在する自然豊かな国で、国民に持続可能性という考え方が定着していることから、SDGs達成に向けた取り組みを積極的に推進。国連による「世界幸福度ランキング」では8年連続で世界1位に輝くことから世界で最も幸せな国、ウェルビーイングの国としても知られています。「幸せとは何か」。フィンランドを旅することで、そのヒントが見つかるかもしれません。

2025年7月6日 更新 104 view Clip追加

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

フィンランド

 (254411)

建国:1917年12月6日
面積:約34万㎢
人口:約554万人(東京都の約3分の1)
首都:ヘルシンキ
日本との時差:JST-7時間
サマータイム:3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで(JST-6時間)

■LAPLAND ラップランド
北極圏の大自然が広がり、太陽が沈まない白夜をはじめ、オーロラやサンタクロースなどでも有名な最北エリア
■LAKELAND 湖水地方
夏になると多くのフィンランド人が小屋で過ごし、サウナを楽しむリゾートエリア。森と湖が広がる自然豊かな地域
■HELSINKI REGION ヘルシンキ地域
首都のヘルシンキを中心に都会と自然が共存し、にぎわいと癒しの両方が味わえる都心部
■COASTAL AND ARCHIPELAGO AREAS 沿海部・群島
歴史的な建造物や国立公園などが魅力の沿岸部と、5万以上の美しい島々が連なる世界有数の群島エリア。瀬戸内海のような景色が広がる
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世界的に珍しい海上要塞で、1991年にユネスコ世界遺産に登録されたスオメンリンナ要塞。
現在は、広大な敷地内に歴史的な建物や砲台、博物館が点在しています。
首都ヘルシンキからフェリーで約15分と、アクセスの良さも魅力。

Hot Spot~秋・冬シーズンのおすすめスポット~

ヘルシンキ地方①ヘルシンキ大聖堂

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フィンランドの独立を祝うために1852年に完成したヘルシンキのランドマーク。
ネオクラシック様式を代表する大聖堂で、エレガントな白亜の外観が見る者を魅了します。
そばにある元老院広場は市民や観光客の憩いの場になっています。

ヘルシンキ地方②ヌークシオ国立公園

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ヘルシンキから約30㎞北に位置する自然公園。
約30㎢の園内には森林や湖などが広がり、ハイキングやトレイル、ピクニックやキャンプなど、アウトドアの初心者から上級者までが楽しめる多彩なアクティビティを提供します。
シカ科のエルクやキツネといった野生動物の宝庫でもあり、自然観察を楽しむこともできます。

ラップランド地方①サンタクロース村

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ラップランドのロヴァニエミにあり、季節を問わず世界中から観光客が訪れる北極圏の“ 玄関口”。
本物のサンタクロースや、北極圏との境界を示すアークティックサークルラインとの記念撮影も人気です。
冬のシーズンにはオーロラ観測やトナカイそり体験も楽しめるなど、クリスマスの世界をリアルに体験できる夢のようなスポットです。

ラップランド地方②オーロラ観測

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ロヴァニエミはサンタクロースだけでなく、世界有数のオーロラ観測地でもあります。
秋から春にかけての澄んだ夜空に緑や紫の光がゆらめくオーロラは、言葉を失うほどの美しさです。
屋外での観測はもちろん、ガラスイグルーやロッジなど、快適に寛ぎながらオーロラ観測を楽しめる宿泊施設も多数点在しています。

これぞネオツーリズム!有識者が語る フィンランドの楽しみ方

自分を解放できる場所

フィンランド人は幼少期から「一人ひとりの人生」を尊重す...

フィンランド人は幼少期から「一人ひとりの人生」を尊重する教育を受け、「多様性」が根づいているため、誰 に対しても寛容で平等です。

日本人が海外旅行をする目的としては、観光やグルメ、ショッピングがメインです。
Visit Finlandも観光を楽しんでいただくことはもちろんですが、それ以上に心を解いていただくことを重要視しています。
年功序列やジェンダーギャップ、世間体など、私たちは日本特有のフォーマットやフレームの中で生活し、時に息苦しさを感じてしまうこともあると思います。
片や、個人主義のフィンランドは一人ひとりが自立し、誰に対しても寛容です。
例えば、ムーミンやその仲間たちはフィンランド人を擬人化したキャラクターだと言われ、それぞれに個性があり、意見が異なるものだという前提で暮らしています。
作品の中で多様性を表現しているのです。
また、フィンランドでは「サウナの中では皆平等」という考え方が根づいています。
年齢や性別、肩書、そしてしがらみはすべてサウナのロッカーに置いてくることがお決まりです。
フィンランドを訪れた時、これまで自重していた“自分らしさ”が包み込まれる体験は、日本人にとって心地いいはずです。
そして、“自分らしさ”を解き放つことが、ウェルビーイングにつながっていくのではないかと思います。

自然とつながる

フィンランド人が大切にしていることは、「Connect With Nature(自然とつながる)」です。
何も考えず自然とつながる時間をゆっくり過ごします。
イタリアやフランスなどでは煌びやかな景色や建物が多くにぎやかですが、フィンランドは都心であっても自然が身近にあり、穏やかで癒されます。
そんな自然に囲まれたフィンランドは、環境問題や社会課題にも積極的に取り組み、2035年のカーボンニュートラル化を標榜。
2019年からはVisitFinlandが確立した国家プロジェクト「サステナブル・トラベル・フィンランド(STF)」を推進しています。気候と自然を考え、遺産を尊重し、地産地消で地域を支援する。フィンランドのサステナブルな取り組みをベースとした旅を、旅行関連会社や旅行者の方々に共感いただき、普及することを目標に努めていきたいと思います。

Visit Finlandと日本旅行がSTFに関する協定を締結

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2024年6月、Visit Finlandと日本旅行はSTFに関する協定を締結しました。
STFの理念の共感や普及、フィンランド先進事例を用いた自治体・教育分野への課題解決型提案のアプローチを連携しながら推進しています。

※ STF:Sustainable Travel Finland

サウナ伝道師が綴る“サウナ旅” のススメ

旅の始まりはサウナから“サウナ旅”の楽しみ方

共同代表を務めるJSA主催で、2025年2月にフィンラ...

共同代表を務めるJSA主催で、2025年2月にフィンランドツアーを実施。サウナやグローバル企業との交流などを通じて、つながりを深めました。

日本には約1万4千ものサウナ施設が存在しますが、世界各地にも独自のサウナ文化が根づいています。
それらを巡るサウナ旅は、今や私のルーティーンになっています。
私の旅はまず、サウナに足を運ぶところから始まります。
なぜかと言うと、サウナが地元のカルチャーやライフスタイルと密接に紐づいているからです。
ある国ではサンダルやサングラス、中にはヘッドホンを着けたままサウナ室に入ってきた人に遭遇したこともありました(笑)。
海外のサウナは、その国や地域の“玄関口”。
地元の人の日常の一部を垣間見ることができる貴重な機会で、日本とは異なる文化や生活に触れられるのが魅力です。
また、サウナ旅のツアーでは初めて出会った人同士が旅行後も連絡を取り合い、また新しいつながりが生まれているのも面白いところ。
サウナ以外の趣味や共通点でも交流が深まり、親友と呼べる仲に発展するケースも少なくありません。
これほど深い関係性を築くことができるのは、サウナ旅ならではの特徴かもしれないですね。
人・地域・地球。そのつながりを生み出す潤滑油がサウナ旅です。
これからは現地での体験を通じて生き方や価値観を考える旅も広がっていくと思っています。
その意味で、サウナと旅のかけ算にはものすごいポテンシャルを感じています。

“サウナ旅”の忘れられないエピソード

フィンランド国内でも珍しいスモークサウナの聖地であるサ...

フィンランド国内でも珍しいスモークサウナの聖地であるサウナキュラ。自然豊かで美しい湖畔に複数のサウナ小屋が点在しています。

サウナ旅の中で最も印象に残っているのが、フィンランドのサウナキュラ。
フィンランド中南部のパイヤンネ湖のほとりに位置する小さな村で、フィンランド国内でも珍しいスモークサウナが現存する聖地です。
スモークサウナとは小屋の中で薪を使って火を焚き、7~8時間ほどかけて石を温めて室温を上げる最も伝統的なサウナです。
サウナキュラには、自然豊かで美しい湖畔にサウナ小屋が20数軒点在します。
サウナ小屋ではサウナをじっくり楽しむもよし、地元の人との会話を楽しむもよし。
フィンランド人は思いやりがあり、人と人の距離感も心地いいので、思い思いの楽しみ方がで
きます。
サウナで身体を温めた後は、そばにある湖へ。
仰向けになって水に浮かんでいると、大自然に包み込まれるような感覚になって自分という人間がちっぽけに感じ、不安や悩みがリセットできるんです。
締めくくりは、焚火で炙ったフィンランド流の“サ飯”、マッカラ(ソーセージ)を存分に堪能。
サウナを通じて地元の人・自然・文化に触れ、初めて訪れた場所でありながらもサウナキュラを後にする時、第二の故郷であるかのような感覚を覚えました。
そこで目の当たりにした楽園のような景色と体験は忘れられません。

サウナと旅の可能性についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください

「シン・サウナ人生は自分の“好き”でデザインできる」

「シン・サウナ人生は自分の“好き”でデザインできる」

著者:川田 直樹
発行:株式会社KADOKAWA

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