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2023年6月9日 更新
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愛妻のために作られた美しすぎるお墓「タージ・マハル」

インドが誇る世界遺産のひとつである「タージ・マハル」。その左右対称な絶景美もさることながら、タージ・マハルには数々の魅力的な逸話が残されています。今回は、タージ・マハルを訪れるならぜひ知っておきたいエピソードを詳しくご紹介していきます!

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

愛する妻のために「タージ・マハル」作っちゃいました

ムガール帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンの愛妻家っぷりを語らずして、タージ・マハルを語ることはできない――タージ・マハル建設の背景をすでに知っている人なら誰もがそう思わずにはいられないほど、タージ・マハルとシャー・ジャハーンの愛妻家っぷりには切っても切れない関係があります。

というのも、タージ・マハルとはズバリ亡き妻のためにシャー・ジャハーンが作った総大理石のお墓。

妻であるムムターズ・マハルの遺言には「後世に残る立派なお墓に入れてほしい」といった旨の一文があり、そんな遺言を残されなくても十分立派なお墓を作ったであろうシャー・ジャハーン、張り切りに張り切って、当時はもちろん現代でもなおインドを代表する壮麗なお墓を作り上げました。

「タージ・マハル」名称の由来ももちろん奥さん!?

さきほど奥さんの名前をご紹介した時にピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、タージ・マハルの名前の由来は、妻であるムムターズ・マハルからきているとする一説があります。そもそもムムターズ・マハルにはペルシャ語で「宮殿の光」という意味があり、シャー・ジャハーンの父である第四代皇帝ジャハンギールから、王妃になる際賜った名前なのだそうです。

タージ・マハルを言葉通り直訳すれば「宮殿の王冠」という意味になりますが、地元の人々の中にはタージ・マハルのことを「ビービー・カー・ラウザ」と呼ぶ人もいます。「ビービー」というのは貴婦人に親しみを込めて呼びかける時の呼び方で、「カー・ラウザ」と合わせると「親愛なる貴婦人の廟園」を意味します。

左右対称のこだわりのほか、繊細な象嵌細工も見どころ

タージ・マハルは正面からの外観はもちろん、霊廟内のありとあらゆる部分が左右対称になっていることで知られています。訪れた際にはぜひその造形美を心ゆくまでご堪能いただきたいのですが、見どころは他にもたくさん。真っ白な大理石の印象が強いタージ・マハルは、すぐ近くで見るとところどころに大理石を彫って作られたレリーフや、象嵌細工と呼ばれる繊細な装飾が施されています。

象嵌細工では黒大理石を埋め込んだ芸術的な模様や、イスラム教の聖典であるコーランの一節が描かれており、その精緻な美しさは一見の価値あり。タージ・マハルの全体像を写真に収めたあとは、ぜひ間近に寄って細かい装飾にも目を向けてみてください。

タージ・マハルで唯一“左右非対称”、その場所は…

徹底した左右対称の美しさを貫くタージ・マハルですが、霊廟内で唯一“左右非対称”になっている場所があるといいます。それは実際の棺が安置されている場所で、タージ・マハルができた時からそこに眠るムムターズ・マハルと、その隣にはシャー・ジャハーンの棺が寄り添うように置かれているのです。棺の形は大きさなど若干の違いがあり、ここだけは左右対称ではなくなっています。

シャー・ジャハーンは生前、自分のお墓もタージ・マハルと川を挟んだ向かい側に、対になるよう黒い大理石で建設する計画を夢見ていました。しかし、タージ・マハルに費やした莫大な費用のため国の財産は底を尽き、最後には実の息子に幽閉までされて、その夢は文字通り夢と散ってしまったのです。

亡き妻への愛が今なお残るタージ・マハル

妻のことが大好きすぎて、一時でも離れるのが寂しかったのでしょうか。戦に出る時にも妻を伴って出陣したと言われているシャー・ジャハーン帝。そんな切なる妻への愛情の集大成ともいえるのが、このタージ・マハルです。

タージ・マハルは1983年に世界遺産に登録されて以来、世界中から訪れた多くの観光客にその美しさを絶賛されています。

ぜひあなたも自分の大切な人に想いを馳せながら、インドが誇る絶景を堪能してみてはいかがでしょうか。

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