大政奉還ゆかりの地、山口にある幕末関連の観光スポット6選

松下村塾は幕末の時代に萩城の城下町に存在した私塾で、長州藩の武士だった吉田松陰が塾長を務めていました。伊藤博文や山縣有朋など、幕末から明治時代の初期において、先頭に立って日本を変えていった数多くの偉人を輩出したことで有名です。

現在でも、萩市にある松陰神社の境内に塾の建物が幕末当時そのままの外観で存在しています。木造茅葺きの小さな平屋で、講義室として使われていた8畳の部屋には、吉田松蔭の石膏像と肖像画、それに机が置かれています。

【所在地】
松下村塾
山口県萩市椿東1537　松陰神社内

【アクセス情報】
・電車
JR山陰本線東萩駅　徒歩17分

【電話番号】
0838-25-3139

尊王攘夷を掲げ、その後倒幕へと向かっていった長州藩。その藩庁として機能していたのが、山口県萩市にあった萩城。明治時代初期に出された廃城令により城の姿はなくなりましたが、現在は指月山公園として整備されています。

天守閣こそありませんが、立派な城壁とそれに囲まれたお堀の姿はとても美しく、自然が豊かでのんびりと散策するのにピッタリのスポットです。また、大手門前には萩焼の資料館があり、伝統工芸品について学ぶこともできます。

【所在地】
萩城跡指月公園
山口県萩市大字堀内1−1

【アクセス情報】
・電車
JR山陰本線東萩駅　徒歩30分

【電話番号】
0838-25-1826

初代内閣総理大臣として知られる伊藤博文は、山口県の出身。もともとは農家の出身でしたが、松下村塾に入り、志士として倒幕運動に参加しました。そんな偉人の旧宅が、萩城の城下町に保存されています。

茅葺き平屋建ての小さな家で、実際に伊藤博文が暮らしていたときと同じ場所に今でも建物が残っています。旧宅は外観のみの見学になりますが、隣にある別宅は中を見学することもできます。表には萩焼でつくられた伊藤博文の像があり、記念撮影をするのにおすすめです。

【所在地】
伊藤博文旧宅
山口県萩市椿東1515

【アクセス情報】
・電車
JR山陰本線越ケ浜駅　徒歩7分

【電話番号】
0838-25-3139

別名・桂小五郎としても知られる木戸孝允は、維新の三傑といわれる人物。大政奉還後、明治維新のときには五箇条の御誓文を起草したり、版籍奉還・廃藩置県といった制度の推進に貢献したりしました。

木戸孝允旧宅萩城城下町にある木造瓦葺の2階建ての比較的大きな家。木戸孝允が幼少期に手習いの書を書いたものが掛け軸として飾られていたり、関連する写真が展示されていたりします。ボランティアガイドが常駐しているので、幕末から明治維新にかけての詳しい説明を受けることも可能ですよ。

【所在地】
木戸孝允旧宅
山口県萩市呉服町2-37

【営業時間】
午前9:00～午後5:00 

【アクセス情報】
・電車
JR山陰本線東萩駅　徒歩25分

【電話番号】
0838-25-3139

幕末に尊王攘夷運動の志士として活躍した高杉晋作。

長州藩と幕府との戦いにおいて目覚ましい活躍を見せたことや、わずか29歳という若さで亡くなったことなどで人気と知名度がともに高い幕末の偉人です。実は、彼も山口県の出身なのです。

高杉晋作立志像は、高杉晋作が生まれた場所の近くにつくられた晋作広場に2010年、建てられたもの。松下村塾に通っていた20歳ごろをイメージした姿で、羽織、袴に両刀を差した凛々しい出で立ちとなっています。

【所在地】
高杉晋作立志像
山口県萩市南古萩町　晋作広場内

【アクセス情報】
・電車
JR山陰本線東萩駅　徒歩27分

先ほど紹介した高杉晋作によって、長州藩の武士やそのほかの藩の武士、さらには一般市民も巻き込んで結成された奇兵隊。その奇兵隊が結成された地として知られる場所が、現在は白石正一郎旧宅跡として観光スポットになっています。

白石正一郎旧宅跡があるのは、山口県の西の端、下関の中心部。道路わきに石柱と記念碑が建っているだけの場所ですが、幕末好きは、明治維新の影の立役者ともいわれる白石正一郎という人物のことも調べて、ぜひこの場所を訪れてみてください。

【所在地】
白石正一郎旧宅跡
下関市竹崎町3-8-13

【アクセス情報】
・電車
JR山陽本線下関駅　徒歩5分

以上、山口県にある幕末関連の観光スポットを紹介しました。

紹介した一つひとつのスポットは、派手ではないものの情緒あふれる観光スポットとなっています。

幕末から大政奉還、そして明治維新と、激動の時代に生きた人々の歴史を知って訪れると、感慨深い思いになること間違いなしの場所です。

ぜひ山口県を訪れて、歴史を肌で感じてみてくださいね。