2017年1月16日 更新
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スペイン最大のお祭り「牛追い祭り」に行ってみた

スペイン最大のお祭り「牛追い祭り」に行ってみた

スペインのお祭りの一つといえば、「牛追い祭り」です! 知っている方も多いのではないでしょうか?今回は参加してきた牛追い祭りの様子をご紹介いたします☆

※情報は記事公開時点のものです。営業時間や休業日など掲載情報から変更になる可能性があるため、お出かけの際は事前に公式HPなどでご確認ください。

サンフェルミン祭とは?

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「サンフェルミン祭」でピンとこない方も「牛追い祭り」と言えばピンとくるのではないでしょうか。
毎年7月6日から14日にかけて、北スペインにある街「パンプローナ」で行われる祭りのハイライトのひとつが牛追いです。

お祭りは7月6日正午よりスタートします。
パンプローナ市庁舎前広場は、1万人以上の人たちが白い装束と赤いスカーフを巻いています!
そして、翌日の7月7日(七夕の日ですね!)8時ちょうどに、このお祭りのハイライト、牛追い(Encierro)が開催されます。

エンシエロ

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実際は、人が牛を追うのではなく、牛に追われて走るということを知っていましたか?
スペイン語では牛追いのことを"エンシエロ"と言い、"囲う"という意味だそうです。
サン・フェルミンはパンプローナの守護聖人で、祭りの期間中は、毎夜、闘牛が行われます。
祭りで催される闘牛用の牛を、街のはずれから闘牛場へ移動させます。それがエンシエロなのです。

エンシエロは7日から毎朝8時に行われます。この日ばかりは、朝7時までには街に到着しないと通行止めになり見学ができません。
ツアーで指定されたバルコニーで今か今かとその時を待ちました。お向かいのバルコニーも両隣も上下もバルコニーから身を乗り出して写真を撮る人がいっぱいです。

バルコニーというバルコニーが人で溢れています。徐々に牛に追われる人たちが牛追いルートの位置に着き始めると、一気に気分が盛り上がってきます。道はお決まりのユニフォームに身を包んだ人たちであふれています。
白いシャツ、白いズボン、赤い腰巻、首に赤いバンダナがユニフォームです。
手には丸めた新聞紙を持っています。毎年800人程、牛に追われる人たちが参加するそうです。
観光客は、ガイドから渡された赤いバンダナを首に巻き、観客側として祭りに参加します。

牛追い祭りスタート!

時に囲いから出された牛たちが誘導用の牛たちと走り出します。闘牛場までは825メートルの距離ですが、まっすぐな道ではありません。
ちょうど市庁舎のあたりで急なカーブが2度あります。ここで牛が孤立してしまうと大変危険です。興奮した牛は鋭い角を武器に人間めがけて突いてきます。

牛たちが825メートルを走り抜ける時間は僅か3分です。目の前を通過するのを見る時間にしたら5秒くらいです。
牛たちが近づいてくると、位置についた人たちが一斉に走り出します。
やがて牛たちに追いつかれ、脇に逃げる人、転ぶ人、追いかける人、人、人、人で溢れかえります。
私たちのバルコニーの真下を牛も人も一瞬のものすごいスピードで駆け抜けていきました!!

闘牛場です

興奮冷めやらぬ

部屋に戻って同じ家のバルコニーから見学した観光客みんなでテレビ中継を見ます。
現在の街中の様子や牛たちが駆け抜けた様子を何度も繰り返しVTRで見せてくれます。
わずか3分の間にもドラマがありますね・・!!
興奮の余韻覚めやらず、同じ祭りに参加し、同じ時間と場所を共有したもの同士でまた盛り上がります。こんな興奮は久しぶりでした☆

巨人人形と音楽隊のパレード

この日午後、セレモニーの最後には「モメンティコ」として知られている、一番感動的な儀式が行われます。
教会の鐘が鳴り響く中、巨人人形が大聖堂の前庭で踊ったり、音楽隊のパレードや民族舞踊の披露がおこなわれて、街はお祭りの雰囲気でとてもにぎやかになります♪
教会の鐘はなんと12トンの重さがあり、1584年に製造された、スペインでは2番目に大きなものみたいです!

街の中はさまざまなお楽しみがたくさんまっています!
中でも巨人たちのパレードはおすすめです☆

世界最大のイベント、スペインの牛追い祭りに是非参加してみてはいかがでしょうか♪
日本では味わうことの出来ない体験がつまっております♪

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