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ベテラン添乗員がご案内 ヨーロッパ旅の選び方

日本旅行がおすすめするワンランク上のゆとりの旅

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ベテラン添乗員がご案内 ヨーロッパ旅の選び方

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浦和愛子 プロフィール
2009年第4回「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー」日本添乗サービス協会会長賞受賞。
添乗日数は3,500日以上に及び、豊富な添乗経験を持つ。日本旅行の「マイスターTC」のひとり。
近年は「トラベルスタイリスト」の肩書でエンターテイメント通訳、講演、執筆、フェイスブックなどの様々な分野で活躍中。
『地球まるごと私の仕事場!〜カリスマ&ベテランツアコン20人の感動添乗記』(エイ出版社)にもインタビューを掲載。
日本旅行業協会登録講師(業法・約款・海外実務・観光地理)、日本赤十字社 赤十字救急法救急員(指導者資格)

※このページではベテラン添乗員浦和愛子さんによる、ハイクラスのヨーロッパツアーについてのお話を中心に掲載しています。一部のツアーではページの掲載内容と一致しない部分もございますのでご了承ください。

旅のシナリオを描くのはお客様、その旅の演出をするのが添乗員

添乗員の間では「トラブルのないトラベルはない」という言葉があります。世界情勢がめまぐるしく変化する昨今、旅先のリスク管理はますます重要になってきています。快適に旅を進めていくため、添乗員同行ツアーでは旅行中のお客様の安全管理業務は添乗員の重要な仕事の一つです。
添乗員とは旅行中に旅行の行程を管理する者のことで、正式名称を「旅程管理主任者」と言います。旅行業法で定められた国家資格になります。旅のスケジュールを把握して、トラブルがあった場合にはオリジナルに近い形で観光内容、ホテルの宿泊サービス、輸送機関のサービスをお客様に提供するのが法律的な役割です。担当する旅行の前には現地についての情報収集や勉強をし、現地では各種の予約確認やお客様のご希望に沿った旅程の管理などを行い、ほとんどの場合お客様と同じホテルに宿泊しますので、体調不良など緊急時にも比較的すばやく対応できることも添乗員同行ツアーの安心な点です。さらに、ひとつのグループには様々なお客様がいらっしゃいます。本当は個人旅行でいきたいけれど不安だからツアーでというお客様や、初めてのヨーロッパだからお手頃なツアーが安心という方も。様々なお客様の間に立ってコーディネートをすることも添乗員の大切な役割です。
添乗員は旅の前や旅先で困ったことが起きた時や「あんなことがしたい」と希望があった時にその場で何でも相談できる旅のコンシェルジュです。お客様の旅を素敵なものにするための「旅にまつわる引き出し」もたくさん持っています。人数や日程にゆとりのあるハイクラスのツアーならばよりそのコンシェルジュとしての役割を発揮できるかと思います。何かあったら遠慮なくご相談ください。もちろんすべてできるわけではありませんが、できる限りの努力をするのが私たち添乗員の使命だと思っています。
もちろん旅のシナリオを描くのはお客様ご自身。そのシナリオをより楽しいものにするための演出家が添乗員・・・と言ったところでしょうか。 さらに、私個人についてお話すれば、添乗員はすぐれた女優・男優でなければならないと思っています。その時その時で素晴らしい表情や言葉をそえてお客様に感動していただくことを自らの仕事だと思っています。
※添乗員同行ツアーではホテルのグレードアッププランなどができるものもあります。その場合、添乗員の宿泊するホテルと異なることがあります。

添乗員同行ツアーと現地係員同行ツアーの違いとは

現地係員付きのツアーでは事故などのリスク管理や荷物の対応などは基本的にはご自身で責任を負うことになります。移動が多い旅なら、荷物の管理もひと苦労。ヨーロッパには、日本のように街中に便利なコインロッカーなどはほとんどありません。現地係員対応のツアーでは夜間の緊急連絡先が事前に案内されますが、その緊急連絡先に電話をしても担当者との連絡がうまくつかないということもあります。出国から帰国までご一緒する添乗員と違い、現地係員ができることには限界があるのが実情です。
外国でも緊急時の対応ができる方、語学や交渉力に自信のある方ならば、個人旅行ももちろんおすすめです。しかし、初めてのヨーロッパ旅行なら、添乗員同行で様子を見てみるというのもいいかもしれませんね。

添乗員同行ツアーは個人旅行に比べ割高?

食事代がとても高いヨーロッパ。移動費もばかにならず、ロンドンなどでは公共交通機関もかなり物入りです。さらに観光地でも入場料などはそれなりのお値段。その点を考えると、食事や移動、観光がすべてセットになった添乗員同行のパックツアーは決して割高ではありません。個人で旅行をしても同じくらいか、場合によっては高くつくこともあるでしょう。自分に一番合いそうな、自分の理想に最も近いパッケージツアーを探して参加するのがやはりおすすめです。

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日本旅行で海外旅行のツアーを選ぶために知っておきたいこと〜4つのブランド〜

添乗員(ツアーコンダクター)という肩書にプラスして最近ではトラベルスタイリストという肩書で皆様それぞれにあった旅行のスタイルをご提案できればという思いでおります。なぜなら、海外旅行はまず旅行のツアー選びが非常に重要だからです。日本旅行では主に4つのブランドがあり、その違いを知っていると自分に合ったコースを選ぶ際の参考になりますよ。

MACH(マッハ)
ゆとりが自慢のワンランク上のツアーシリーズです。設定されたツアー数が少ないため、方面によってはマッハのクラスの設定がないものもありますが、すべてにおいてこだわりぬいた内容が魅力です。歩く距離や一日の歩数が心配という方にもおすすめです。人数も少ないのでゆったりと自分のペースで旅を楽しむことができます。
Best Excellent (ベスト・エクセレント)
観光・ホテル・食事など内容にこだわった厳選された上質ツアーのシリーズです。ほぼすべての方面でベスト・エクセレントのクラスの設定があります。程よくフリータイムも設定されているので、パッケージツアーだけれど少しは夫婦二人で地図を片手に街歩きも楽しんでみたいという美しく歳を重ねられたアクティブシニアの方や、一生に一度の新婚旅行なので二人だけで過ごす時間も楽しみたいというハネムーナーの方にもおすすめです。
BEST(ベスト)
とにかく何でも観たい、聞きたい、行ってみたい、という方におすすめのシリーズです。ツアー数や出発設定日も多く、かつお値段もお値打ち価格なのでファミリー旅行やお友達同士のグループ旅行、年に何度もヨーロッパ旅行を楽しみたい方にもぴったりです。盛りだくさんの内容なので初めての旅行の方にもおすすめです。
WEBコレクション
とにかく何でも観たい、聞きたい、行ってみたい、という方におすすめのシリーズです。ツアー数や出発設定日も多く、かつお値段もお値打ち価格なのでファミリー旅行やお友達同士のグループ旅行、年に何度もヨーロッパ旅行を楽しみたい方にもぴったりです。盛りだくさんの内容なので初めての旅行の方にもおすすめです。

後悔しないツアーを選んでいただくにはやはりある程度ご自身で研究していただく必要があるかと思います。ぜひこのコラムも参考にしてください。さらに、旅の情報デスクに問い合わせをしたり、旅行説明会にご参加していただいたりすることで出発前の不安は払拭されるはずです。

いつも一緒にいる必要はありません!時に「権利放棄」で自分のペースの旅を

「権利放棄」とは日程表中の食事や観光をキャンセルすることです。パッケージツアーの日程表にはないけれども、どうしても行きたい場所やレストランがある方もいらっしゃるかもしれません。連日の観光で疲れてしまい少しゆっくりしたいお客様もいるかもしれません。「そんな時、パッケージツアーでは窮屈では・・・」とご心配される方におすすめするのが「権利放棄」です。食事の権利放棄をして行きたかった星付きレストランに行かれる方や、観光の権利放棄をしてお部屋でゆっくりされる方などもいらっしゃいます。残念ながらご参加されなかったものに対する返金などはできませんが、パックツアーを自分らしく彩るひとつの選択肢だと思います。そのようなご希望がある場合はぜひ一度添乗員にお早めにご相談下さい。日程によってはご対応できない場合もありますが、お客様の旅先の希望を叶えるために、添乗員もできる限りサポートいたします。現地係員では出来ない融通が利く・・・これも添乗員同行ツアーの魅力ですね。
※権利放棄をすることができないツアーもございますのでご了承ください。

十人十色から一人百色の旅の時代へ〜旅のこだわりを大切に〜

ここだけは見逃せないという場所がある場合、「その近くに泊まるツアーに参加する」のがポイントです。例えばイタリア、カプリ島の「青の洞窟」をどうしても見たいと言う場合、やはりカプリ島に宿泊するのがおすすめです。青の洞窟は通常洞窟の近くまでテンダーボートと呼ばれるやや大きめの船で行き、洞窟へはテンダーボートから小さな小舟に乗り換えて洞窟の中に入っていきます。夏のハイシーズンの場合、テンダーボートの上で小舟に乗り換えるまでに1時間から2時間近く待たされることもあります。ローマやナポリからカプリ島に日帰りで訪れるツアーもありますが、島内に宿泊していれば夏の混雑する時期でも比較的早い時間帯に訪れることができるので、待ち時間が短くなることも。また、連泊など長めに滞在していればそれだけ見るチャンスも増えますね。
旅での夢やこだわりがあるならば、ぜひ一度添乗員にご相談下さい。実現するため、お手伝いのできることがあるかもしれません。旅のコンシェルジュとしての添乗員、ハイクラスだからこその魅力です。

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1グループの理想的な人数は?

ツアーの催行人数はゆとりある旅のポイントのひとつになります。パックツアーは「グループ」が基本となりますが、40名で移動するのと15名で移動するのとでは、やはりそれぞれのお客様にかかってしまう負荷は違ってくるでしょう。15〜24名様がグループで旅をする上で丁度いい人数ではないかと思います。それくらいの人数ですと、お客様にも心地よい空間になっているように感じますし、添乗員もすべてのお客様に寄り添って旅を進めていくことができます。ゆとりあるハイクラスのツアーが参加人数を15〜28名様を制限している理由がここにあります。比較的余裕あるペースで旅を進めたい方は15名様や24名様、28名様など最大催行人数を限定しているツアーを選ばれるのもおすすめです。

ゆとりある日程の魅力

あまりに忙しい日程ではどこへ行っても観賞ではなく「確認」で終わってしまいます。日本旅行のハイクラスのパックツアーは程よくフリータイムも設定され、能動的に旅を楽しみたいというお客様におすすめです。フリータイムには終日のものだけではなく半日や数時間の設定というものもあります。決して長くはないフリータイムでも案外楽しめますよ。自分たちですべてを回るのは大変だけど、少しは自分たちで街歩きを楽しみたいといった方に好評です。

フリータイム!?どうしたらいいのか分からない・・・そんな時は

お客様の中には日程中にあるフリータイムを心配される方もいらっしゃいます。知らない国で自由な時間と言われても何をしたらいいのかわからず困ってしまいますよね。また、旅行前に忙しくてフリータイムに何をしようか事前に考える余裕がないお客様も多いようです。特にハネムーンのお客様ですと、直前まで忙しいので日程表すら行きの飛行機の中で初めて見たというお客様まで。
しかし、ご心配なく。
ご相談いただければ、フリータイムの過ごし方についても添乗員が色々なアドバイスをします。また、添乗員からご提案することもあります。リピーターの方にはリピータの方向けの買い物やお食事などご希望に合わせたアドバイスを提供いたします。
外国で不安だし、できたらすべてお任せしたいというお客様もいらっしゃいます。しかし、自分たちだけの時間で過ごした出来事が終わってみれば旅の一番いい思い出になっていたという事もよくある話です。日本人のお客様には「旅行ではすべてうまくいかなくてはいけない」と考える傾向が強いように思います。もちろん事故など危険な目に合っては絶対になりません。しかし、初めての国、初めての場所では「失敗して当たり前」。気楽な気持ちで、時に予期せぬ結果になってしまうかもしれませんが、それも旅のいい思い出と楽しむ気持ちがあるといいですね。旅行には危険を避けるために多少の緊張感は絶対に必要ですが、それと同時にリラックスした時間、ちょっとした失敗も良い思い出になったと思えるぐらいの気持ちの余裕も同時に持ち合わせていたいものです。

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旅の醍醐味!?「食事」の不安

旅先での食事が口に合うか心配されるお客様もいらっしゃいます。日本でもスペイン料理やイタリア料理を食べる機会が増えたことから、スペインやイタリア料理は比較的日本人の口に合うように思います。しかし、それでも日本食が食べたくなることもありますね。場所にもよりますが、ドイツではソーセージなどは大変美味しいのですが、時にさっぱりしたものを食べたくなるお客様も。パリなどでは日本食も決して珍しいものではありませんが、スイスではおにぎり3つが日本円にして1,500円〜2,000円程と場所によってはとても高いこともあります。
私自身おにぎりが勝負食。体力が落ちた時、日本人にはやはりお米がいいですね。最近ではお湯を入れてすぐに食べられるインスタント食品でも、とても美味しいものが増えてきています。「おにぎり国際線」やアルファ化米などはおすすめです。お湯を入れてすぐに食べることができるおこわご飯なども大変おいしいです。決してたくさんは必要ないので、お守り代わりに持って行くことをおすすめします。また、梅干しもおすすめです。疲れた時などは梅干のクエン酸で元気がでますよ。
お部屋で簡単に食べられるものは、現地で風邪を引いた時などにも重宝します。カップうどんやカップラーメンもいいですね。旅の中盤で、疲れたからレストランでの夕食ではなくお部屋で軽く済せたいという時もあるかもしれません。そんな時、お部屋にお湯があれば簡単に食べられるものがあると重宝ですよ。ここまで食事の話を書きましたが、実は体調の悪い時や極度に疲労しているときには食事よりも何よりも睡眠が一番。私は寝るのが一番のご馳走なんてよく言っています。

「ツアーの食事を残す」と言う選択

ツアー中のお食事は、昼も夜も比較的多めに出てくることが多々あります。そんな中、完食しようとがんばって食べられているお客様を時折目にいたします。「残してごめんなさいね」と恐縮されてしまうお客様も。多くのホテルで朝食もビュッフェ式なので、朝ご飯もついついたくさん食べてしまいます。そのため、すべての食事を完食していると胃の調子が悪くなってくることも。お食事は残しても問題ありませんので、無理はせずご自身で調整するというのが旅の体調管理では大切です。
また、食事の権利放棄も比較的簡単にできます。例えば、スケジュールに入っているお食事をキャンセルして、お部屋で簡単に食べてしまわれる方や、日程表中のお食事に日本食が入っている時、それをキャンセルしてその土地ならではのお食事を食べに行かれる方もいらっしゃいます。また、昼食は簡単に済ませて夕食をキャンセルしご自身でお目当ての星付きのレストランに行かれる方も。ハイクラスのツアーでは経験や知識の豊富な添乗員がご同行しますので、お食事のこともお気軽にご相談ください。

体力的に団体のみんなについていけるか不安です・・・

ツアーの行程は健康体の方ならば普通に参加できる内容になっています。ハイクラスのツアーですとパンフレットなどに行程の「ゆとり度」なども記されていることもありますので、ツアー選びの際に参考になさってください。さらに、持病をお持ちの方や普段お医者さんにかかられている方ですと、一度主治医の先生に相談してみるのが安心ですね。
観光地などで歩く距離がすこし長いかなと思われた場合、ご自身の状態に合わせてバスの中に残って休息を取ることも可能です。少し疲れたかなと思ったら、心配せずに添乗員にご相談下さい。
また、ツアーによっては通常のバスよりも座席の間隔が広かったり座席数が横三列であったりといった「ゆったりバス」や「デラックスバス」などを使用するものもあります。バス移動の多いツアーではとてもいいですね。さらに、オランダやベルギーなど国土のそれほど大きくない国ならば、バス移動も少なくて済みます。
川下りやクルーズなどスローペースな旅もおすすめです。船中泊で寝ている間に目的地に着いて観光をすることができ、疲れたら船で休憩もできますね。特にエジプトに行かれる方にはナイル川クルーズが日程に含まれているツアーをおすすめします。エジプトでは砂嵐を避けるため、朝早い時間帯のフライトが多く、ホテルを早朝2時半や3時半に出ることも。さらに、とても熱いエジプトでは体力もかなり消耗し、年配の方には結構大変です。船中で2泊する日程などとても身体に優しくていいですね。
また、毎日荷造りをして移動をするようなツアーもなかなか大変です。日程の最後が連泊になっているツアーは体の疲れが取れて楽ですよ。

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添乗員同行ツアーに一人で参加

最近では、お一人で参加される方も多く、中には旅慣れているお客様もいらっしゃいます。しかし、初めてのお一人での参加ならば不安になることもありますね。そんな場合、添乗員からお声をかけしたり、他のおひとり参加のお客様とのコミュニケーションのお手伝いをすることもあります。もちろん、日本旅行の添乗員はお客様にべったりとサービスするのではなく、付かず離れずのお客様との距離感を大切にします。ひとりでじっくり旅を楽しみたいお客様もいらっしゃると思います。過干渉等もご心配なさらないでください。

友達同士の参加だからこそ「シングルルーム」という選択

シングルルームはお一人で参加されるお客さま以外にもとても都合のいいものです。気の合うお友達同士でご参加されるお客様もたくさんいらっしゃいますが、3名グループで参加される場合などは、トリプルルームよりもシングルルーム3部屋またはツインルーム1部屋とシングル1部屋といった形態で参加されるのもおすすめです。3名一室ですとシャワーを浴びるのも順番待ちで時間がかかってしまいます。また、旅の途中で疲れてきて、どんなに気の知れた友人でもたまにはひとりになりたくなる時も。シングルルームならば寝る時もゆっくりできて快適ですよ。

添乗員同行ツアーにハネムーンで参加

日本旅行のツアーはターゲット層をそれほど絞っていないので、ハネムーンの方はもちろん、ご夫婦やお友達同士のお客様、親子三代で参加されるお客様やお一人でご参加されるお客様など添乗員としては他社に比べると偏りなく様々なお客様が参加されている印象を受けます。ハネムーンでのご参加ですと色々話しかけられたり注目されたりしないかと心配なさるお客様もいらっしゃるかと思いますが、日本旅行のハイクラスのツアーでは参加されている年代やスタイルも様々ということで新婚旅行だからといってコミュニケーションをとりたがるお客様はこれまであまり見かけたことはなかったと言うのが感想です。
さらに、ハネムーンならばお二人だけの時間があるようなツアーを選ばれるとなおいいのではないでしょうか。イタリアツアーなどではお二人だけでゴンドラに乗船し、ベネチアの運河を巡ると言うなんともロマンチックなコースもあります。さらに、フリータイムが設けられているツアーもお二人の時間を自由に楽しめますね。

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添乗員がおすすめするヨーロッパの見どころ〜各季節の特長〜

1月、2月、3月のヨーロッパ

1月、2月、3月のヨーロッパは冬なので、やはり寒いです。しかし、3月末から9月までのヨーロッパのハイシーズンに比べ寒い分観光客も少なめ。美術館や博物館でもゆっくり鑑賞できます。防寒さえしっかりとしていれば、静かで何気ないヨーロッパの姿を味わうことができるのがこの季節の醍醐味です。
ただし、この時期はあまりお天気が良くないことも。事前に天気予報をチェックして連日雨だと出発前に気を落とされてしまう客様もいらっしゃいますが、実はヨーロッパの天気予報は案外あてになりません。天気予報で雨でも現地に行ってみたら晴れていたということもありますので、どうぞあまりがっかりしないでくださいね。
それに雨なら雨なりのヨーロッパの楽しみ方もあります。特に、雨上がりのパリの街はとても素敵。雨により石畳や建物のほこりが洗い流されて、パリの街全体に透明感が増します。実に美しいものですよ。
もちろん、2月のベネチアのカーニバル(イタリア)や南仏のミモザ祭りなどビッグイベントもあります。
またこの時期、フランスではジビエのシーズンでもあります。パリの朝市ではウサギやカエルの料理も食べることができます。朝早起きして市場に行って食べてみるのもなかなか楽しいですよ。
※ジビエとは狩猟で捕獲された鳥獣のことです。

4月のヨーロッパ

宗教との関係が深いヨーロッパ。4月にはヨーロッパのキリスト教徒の人々にとって大切な復活祭があります。街のお店には復活祭に向けてチョコレートがたくさん並ぶので、チョコレート選びもとても楽しいですよ。さらに、4月のヨーロッパはお花もきれいな季節です。特にオランダ・ベルギーはおすすめです。
また、4月頃は天気がめまぐるしく変わる季節です。日本では体験できないこの季節のヨーロッパならではのお天気模様を味わうのも旅のいい思い出になるかもしれませんね。
4月初めだと少し早いですが、白アスパラガスの旬な時期でもあります。現地の人々も大好きで、とてもおいしいですよ。

5月、6月、7月、8月のヨーロッパ

ハイシーズンで混んではいますが、旅行にはとてもいい季節です。この時期、特に北欧やスイスがおすすめです。雄大な自然を目の前にすると気持ちが癒されますね。
スイスの山岳地帯にあるリゾートホテルでゆっくり滞在するのもなかなか良いものです。ご高齢の方の中には高山病を心配される方もいらっしゃいますが、周遊ではなく、一か所に滞在してそこからいろいろな所を訪ねる日程ならば身体への負担も比較的少なくて済みますね。
さらに、この時期はヨーロッパ各地でお花がきれいに咲くシーズンでもあるのでお花を愛でるという楽しみもありますね。

9月、10月のヨーロッパ

冬の手前、ヨーロッパではおいしい食べ物がたくさんあります。イタリアでは、イタリアの松茸とも称されるポルチーニ茸の季節です。また、この時期パリの朝市に行ってみるのも楽しいですよ。朝市によってはいろいろなお肉のロースト料理が売られていて、熱々の料理を買って帰り、お部屋で食べたりもできますよ。もちろんレストランでも食べることができますが、ちゃんとしたレストランに行かなくてもロースト料理は十分に楽しめます。フィレンツェでは「もつ」も食べられています。中央市場にランブレドットと呼ばれるもつ煮込みのサンドウィッチがあって、パンに挟み、ちょっと辛い唐辛子をつけて食べるとおいしいですよ。

11月、12月のヨーロッパ

徐々に寒くなり、観光客の少ない時期になってきますが、12月に入ればすぐにクリスマスシーズの到来です。お店やお目当てのレストランが閉まっていることもありますが、クリスマスの装飾は一見の価値があります。また、パリに行ったならばデパートのショーウィンドウの飾りつけもお見逃しなく。ショーウィンドウの下には椅子こそありませんが子供達のための観覧台もあります。地元の人もとても楽しみにしている冬の風物詩です。イルミネーションに彩られたヨーロッパの街々はとてもきれいです。早くに日が沈んでしまうため観光には制約がありますが、クリスマスシーズンはおすすめです。

オーロラと冬の青の洞窟・・・確立はあくまで確率です!

冬から春にかけてはオーロラのシーズン。
オーロラツアーで大切なことは「体力」と「あきらめない気持ち」です。私も5、6回添乗しましたが、やはりまったく見ることができなかったこともありました。オーロラを見るためには周りになにもないところに行かなければならないので、ホテルステイが主になります。そこで、ホテルの中にオーロラ観賞小屋があるところがお勧めです。
時に交代で寝ずの番をしてオーロラが現れるのを待ってもなかなか見ることができないとがっかりされる方もいらっしゃいますが、最後まであきらめないでくださいね。帰りの飛行機の中で機内アナウンスがあり、ふと窓の外を見るとオーロラが出ていたということもありました。
オーロラを見に行く際は、普段なかなか読むことのできない長編小説を持っていったり、プールやサウナに入ったりと、オーロラだけではなくぜひホテルステイも楽しんでください。北欧なので少々お値段が張りますが、北欧ならではのスノーアクティビティへの参加もお勧めです。さらに、最後にロバニエミ(サンタ村)に訪れたり、ヘルシンキで1泊しフィンランドの街で買い物や観光を楽んだりするのもいいですね。
また、冬の時期、青の洞窟を見ることができる確率が少なくなるとされていますが、あまりその点は気にしないでください。夏に行った方が確率は上がりますが、あくまで確率は確率。行ってみないとわからない・・・というのが実際のところです。その点はオーロラと同じですね。青の洞窟のあるカプリ島自体、歴代のローマの皇帝が別荘を作った土地でもあります。島自体もすごくいいところですよ。

旅先での「言葉」の心配、「言葉」の楽しみ

外国語に自信がなくても、旅先では挨拶の言葉など、現地の言葉を少し覚えていくことをおすすめします。旅がぐっと楽しくなりますよ。添乗員同行のヨーロッパツアーでは添乗員によってはバスの中で現地語講座をやることもありますし、中にはその国の言葉や文化に精通した「各国通TC(ツアーコンダクター)」と呼ばれる添乗員もいます。例え言葉が通じなくても、チャレンジすることが大切です。その点、男性よりも女性の方が積極的な方が多いように見受けられます。必死に伝えようとすれば、案外思いは通じるものです。日本語でも必死に伝えようとすれば思いが通じてしまうこともありますよ。
※「各国通TC(ツアーコンダクター)」とは添乗日数が1,500日以上で、かつ特定の国や方面への添乗経験・知識が豊富なエキスパート添乗員のことです。

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非日常の世界が広がる旅

旅行は非日常の時間、日常生活からの離脱とよく言われます。そこで女性の方におすすめなのが、お店で気に入って買ってはみたものの派手すぎて着ることができずに結局タンスの肥やしになっているようなお洋服です。日本では周りの目が気になってなかなか着ることができなくても、海外だと旅を素敵に演出する「とっておきのアイテム」になることも。ぜひ、スーツケースに1着忍ばしてみてください。
さらに、退職記念などご夫婦で参加されるお客様も多いですが、ご主人様はぜひレディーファーストをここぞとばかりに実践されてみてはいかがでしょうか。ヨーロッパではエレベーターでもどこでも、どんな女性に対してもレディーファーストが浸透しています。日本では恥ずかしくてなかなかできなくても外国ならば案外できてしまうことも。旅先では奥様の荷物を持ってあげる…素敵な旅の予感がしますね。
また、イタリアは立ち食い立ち飲みの国。街のバルのカウンターで飲んだり食べたり、街を歩きながらジェラートを食べたり。夏でも冬でも、ジェラート片手に街を歩けば解放的な気分になりますよ。非日常を楽しむ気持ちをぜひ旅行中に味わってください。

旅の3つの楽しみ〜出発前から帰国後まで〜

旅行には3つの楽しみがあります。ひとつ目は行く前の楽しみです。どんな洋服を持って行こうとあれこれ準備をしている時などはとても楽しいものですね。さらに旅先でも知識のあるなしでは面白さがまったく異なってきてしまいます。旅先の国や街が舞台となっている映画を見たり、本を読んだりするのもよい事前準備になります。また、世界遺産を見て歩きたい方は世界遺産の勉強をしたり、検定を受けたりするのもいいですね。さらに、ヨーロッパをより楽しみたいなら @キリスト教の知識 Aヨーロッパの建築様式の知識 Bヨーロッパの人文地理や自然地理の知識を事前に勉強しておくことをおすすめします。そして、忘れてはならないのが「旅日記」の準備です。まさに、旅先での「日記帳」ということですが、事前に旅先の様々な情報を集めひとつのノート(日記帳)にまとめておくのがおすすめです。
ふたつ目の旅の楽しみはやはり旅行そのものでしょう。街の匂い、美味しい食べ物・・・
感性を大事に、ぜひ五感で旅を楽しんでいただきたいです。
旅行会社によってはお客様に添乗員が旅日記を書いてお渡ししているところもあり、お客様から「このツアーでは旅日記はもらえないの?」と聞かれることもあります。しかし、添乗員が書くことができる旅日記は「何時に何をして、どこへ行った」という単なる記録でしかありません。本当の旅はもっと味わい深いもののはず・・・。旅日記もひとりひとりが作り上げていく大切なものだから、私たちは旅日記をぜひお客様ご自身で書いていただきたいと考えています。ぜひ、旅先で旅の記録を残してみてください。旅日記のためも含め、4色ボールペンを持参すると何かと便利ですよ。
三つ目の楽しみとして、旅から戻って来てからの楽しみがあります。ハネムーンなどで参加されたお客様の中には、忙しすぎて事前に映画を見たり、本を読んだりする余裕がないお客様もいらっしゃいます。そんな時は、映画を見て「あそこに行った、ここにも行った」と旅を振り返るのも楽しいものです。以前は旅の写真を色々と思い出しながらアルバムに貼るという楽しみもありました。しかし、最近では撮ってきた写真をパソコンに入れて終わりという方も多いのではないでしょうか。そこで活躍するのが旅日記。旅行が終わってから旅日記をまとめて眺めるのはなかなか楽しいものです。必ず旅の大切な思い出になりますよ。

旅先で案外「見られています」!?

多くのツアーでは歩く距離が1日8000〜1万歩にもなります。履き慣れた歩きやすい靴やウォーキングシューズがおすすめです。日本で車移動が多い方は事前に歩く量を増やして少し準備すると安心ですね。
しかし、ちゃんとしたレストランでの夕食などが含まれるツアーではスーツは要らないまでも、男性ならジャケットとネクタイ、女性ならばワンピース等があると安心です。日程表によってはジャケット着用と明記されているものもありますし、出発前に添乗員がお電話する「安心コール」でご案内することもあります。服装について疑問等がありましたら、ぜひその時に質問してください。
また、 ヨーロッパでは今でも身なりで判断されることが少なからずあります。それなりの身なりをしていれば、それなりのサービスを受けられるというもの。エルメスなど有名ブランドの本店やミシュランの星付きレストラン等に行かれる予定の方は、それなりの服装で行くことをおすすめします。

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ホテルのお部屋に入った時のチェックポイント

ヨーロッパのホテルはやはり日本のように24時間至れり尽くせりというのは少ないもの。お部屋に入られたら、まず部屋の備品やトイレ、ベッドなどのチェックを必ずして下さい。トイレットペーパがないことに夜中に気づいても、日本と異なり夜中になるとスタッフが少ないため手に入らないことも。トイレの水が流れるかどうかも必ず確認して下さい。ヨーロッパのホテルでは夜中になるとメンテナンスの人がいないため直すことができないことも考えられます。
また、バスタブ付きのツアーならば必ずちゃんとバスタブが付いているかも確認してください。さらに、ヨーロッパではダブルベッドが多いので、ツインベッドを希望されていたのにお部屋に入ってみたらダブルベッドだったというトラブルも。そのような場合は必ず添乗員にその場でお伝え下さい。初めてのお客様の中にはその日は我慢して、翌日「実は…」とお話してくださる方もいらっしゃいます。お部屋によっては一見ダブルベッドに見えるけれどシートを外すとツインベッド2つから成っていたということもあります。お部屋に何か問題がある場合は、必ず添乗員にその時、その場で相談するということをお願いします。

ヨーロッパ旅行にあると便利な持ち物

ヨーロッパが初めてのお客様の中には「コンビニはないの?」と質問される方もいらっしゃいます。しかし、残念ながら日本のような便利なコンビニはヨーロッパにはありません。直前にお仕事などで忙しい場合は持ち物まで気が回らないこともありますね。何か困ったことが発生したら、その場で添乗員に相談してもらえたら何らかのご対応ができることもあるかもしれません。また、常備薬や普段飲まれているお薬がある場合は多めに持参してください。アイスランド噴火の際などは帰国が1週間も遅れるようなトラブルもありました。お薬が余分にあれば何かと安心ですね。
普段あまり歩き慣れていない方は、足がひどく疲れてしまうことも。トクホンやサロンパスは現地にはないので荷物に忍ばせてくるのも安心です。ただし、スプレー状のものは飛行機に持ち込めないので、必ず貼るタイプか塗るタイプのものにしてください。
ちょっと小腹が空いた時のためにお菓子もおすすめです。日本茶のティーパックも、湯沸かしがホテルの部屋にある国では元気のチャージにはいいかもしれませんね。元気チャージという点では、アロマオイルやお香、温泉の素もリラックス効果もあっておすすめです。
さらにクリーニング店でもらえる針金のハンガーも便利です。ヨーロッパではクローゼットにハンガーが固定式で付いているためあまり使い勝手の良くないところも結構あります。靴下など、ちょっと洗濯したものを掛けたりするのに針金ハンガーが活躍することもあります。また洗濯バサミもセットにしておくとなお便利。1、2個あれば十分です。ヨーロッパは乾燥しているので2日もあれば乾いてしまいます。
乾燥しているという点では、のど飴やうがい薬、のどスプレーなどのどを労わるグッズもあると安心ですね。

旅の「正しい」情報を集めていますか?

ネットで色々なことを簡単に調べられる時代です。しかし、情報が多すぎて何が正しくて、何が間違っているのか分からないことも。添乗員は経験が豊富です。また、色々な引き出しをもった添乗員がおり、旅の情報や知識の宝庫と言っても過言ではありません。添乗員とうまくコミュニケーションを取ってもらい、添乗員をぜひ「活用」してください。早めに相談してもらえれば添乗員の方で様々な情報を提供することも可能です。
さらに、外務省の海外安全ホームページのチェックもぜひ忘れずにしていただきたいです。知っているのと知らないとでは何か起こったときに結果はまったく変わってくるはずです。これは添乗員同行ツアーか否かに関係なく、海外を旅されるすべての方に必ず確認してもらいたいです。特に、外務省の海外安全ホームページの国別都市別の被害状況を一度でも読んでおいていただくことで現地での危険を察知する能力が格段にアップすると私自身は考えています。

最後に

今はバーチャルな世界、インターネットでなんでもできる時代といわれています。今、私たち旅行に携わるものは『旅の力』という言葉を旅行者の皆様にメッセージとしてお伝えしています。旅を通して人は元気になれる、癒される、日本にもどったらまた海外旅行にいきたいから仕事に頑張ろう!家族で旅行して家族の気持ちが一つになった、そんな実にさまざまな力が旅にはあると言われています。
バーチャルな世界でも旅の疑似体験はできますがその国に降り立ったときの独特の匂い、風の音、雑踏のざわめきといったものは残念ながらインターネットでは体験することができません。ですから、五感に訴える旅を体験していただき、ぜひ感性を磨いていただきたいのです。素晴らしいクラッシックのCDを聴くよりもコンサートホールでの実際のオーケストラの生の演奏を聴いたときのほうがより感動が大きいのと同じですね。
私自身雨上がりのパリの街が好きとお話ししました。空気が澄みきった凛とした表情をみせてくれるパリの街並みを一人歩いていると、自分自身に勇気が湧いてきてまた頑張ろうという気持ちや新鮮な自分に生まれ変わる感じがするのです。皆さんにもぜひこういった気持ちを味わっていただきたい。そのためにこれからも旅の力を信じていろいろな情報発信をしていきたいと思っています。
ぜひ日本旅行のツアーでヨーロッパの感動大陸に旅立ってくださいね。そして、もし成田空港で私を見かけたら、また雨上がりのパリの街で見かけたら…その時はぜひぜひお声をかけてください。

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