大自然のパワースポット！関東から日帰りで行ける滝15選

華厳の滝がある日光には、他にも40以上の大小様々な滝があります。しかしやっぱりナンバーワンは華厳の滝！と訪れる人誰もが口を揃え、見ごたえのあるその流れは全長97m。和歌山県の那智の滝、茨城県の袋田の滝と並んで、日本三大名瀑に数えられている絶景です。

知名度はもちろん、ごうごうと流れ落ちる水量や落差、どれをとっても迫力満点で、思わずぽっかり口を開けて魅入ってしまうこと間違いなし。秋には鮮やかに色づいた紅葉に囲まれ、ますます感動的な眺めになります。

【所在地】
栃木県日光市中宮祠2479-2

【アクセス情報】
バス停「中禅寺温泉」から徒歩5分

有名な滝が所狭しと集っている日光の中でも、奥日光三名瀑のひとつに数えられている竜頭の滝。大きな岩を挟んで二手に分かれているその流れは豪快で、圧倒的な水量を誇ります。

この岩は標高1,350mの男体山が噴火したときにできた溶岩で、滝の全長は210m。横幅は10mに渡ってごろごろとした溶岩が階段状になっており、その上を勢いよく滝が滑り落ちていきます。秋には燃えるような紅葉が、5～6月にはトウゴクミツバツツジの赤紫色が華を添え、幻想的な雰囲気です。

【所在地】
栃木県日光市中宮祠

【アクセス情報】
バス停「竜頭の滝」から徒歩1分

華厳の滝、裏見の滝と並び、日光三名瀑として親しまれている霧降の滝。江戸時代の浮世絵師 葛飾北斎が「下野黒髪山きりふりの滝」で描いた滝としても有名です。

流れ落ちる水が岩に当たって霧のようになることから霧降の滝と名付けられた滝は、上下2段に分かれており、上段が25メートル、下段が26メートル、全長は75メートルに及びます。

観瀑スポットは、森の中の遊歩道を進んだ先にある展望台。3段作りですので、1段目、2段目、3段目と目の高さを変えて、滝を楽しめますよ。

【所在地】
栃木県日光市所野

【アクセス情報】
バス停「霧降滝入口」から徒歩15分

東京にこんな滝があったなんて！と誰もが驚くスケール感と美しさを誇る払沢の滝。
都内で唯一「日本の滝100選」に選ばれており、4つの段からなる滝の全長は60mに及びます。特に1番下の段から流れ落ちる26mの滝には、かつて大蛇が住んでいたという言い伝えがあり、ひときわ神秘的な雰囲気。

冬になり寒さが厳しくなると、滝の流れが凍ってさらに厳かな空気感に包まれます。夏には滝のライトアップも行われるので、1年を通して見ごたえがありますよ。

【所在地】
東京都西多摩郡 檜原村本宿

【アクセス情報】
バス停「払沢の滝入口」から徒歩15分

「日本の滝百選」や「全国名水百選」にも選ばれている洒水の滝。名前になっている「洒水」は仏教用語のひとつで、浄水で身を清める行為のことなのだとか。

滝の流れは3段に分かれており、あわせると全長115mにもなる大きな滝です。滝の手前には朱色に塗られた橋がかかっているのですが、この橋と滝のコントラストがまた絶妙。神聖な雰囲気に包まれながら、間近で滝を鑑賞することができます。橋の上で滝をバックに記念撮影するのもアリ！

【所在地】
神奈川県足柄上郡山北町平山

【アクセス情報】
山北駅から徒歩37分

飛龍の滝は、箱根の畑宿から芦ノ湯に抜ける「飛龍の滝自然探勝歩道」にある神奈川県最大級の滝。

飛龍という名前は、15メートルの上段と25メートルの下段の2段に分かれている滝の形が、龍の姿のようであることに由来。鎌倉時代には修験者たちの修行場所だったと伝わることから、パワースポットとしても人気があります。

「飛龍の滝自然探勝歩道」は、2.3キロメートルとハイキングにちょうどよい長さですが、急な勾配がありますので歩きやすい服装で出かけるようにしましょう。


【所在地】
神奈川県足柄下郡箱根町畑宿

【アクセス情報】
バス停「畑宿」から徒歩40分

「都心から1時間で訪れることができる秘境」として、今話題になっているのが濃溝の滝です。
濃溝の滝という名前でSNSなど広まりましたが、本当の名前は「亀岩の洞窟」といいます。
滝と聞いてイメージするほどの高さはありませんが、丸いトンネル越しに見える滝の流れはまるで絵画のよう。芸術作品級の優美な景色を楽しむことができます。

時間や天候によって光の差し込み具合も刻々と変わるので、いつまで眺めていても飽きないという濃溝の滝。近くには源泉かけ流しが自慢の濃溝温泉「千寿の湯」もあります。

大自然のパワーを浴びたあとは、温泉でゆっくり癒しのひとときを。

【所在地】
千葉県君津市笹

【アクセス情報】
バス停「清水渓流広場」から徒歩2分

房総半島の秘境 養老渓谷の5つの滝をめぐるハイキングコースで一番初めに現れるのが、粟又の滝。「養老の滝」とも呼ばれています。

粟又の滝は、水流の迫力を体感するというよりも、水が滑り台のような岩肌をゆるやかに流れ下りる様子を楽しむ滝。全長100mと長く、幅も広いため、末広がりに広がった下流は雄大さを感じます。上流で滝を見下ろすだけでなく、下流から滝全体を眺めて穏やかなパワーをいただきましょう。

四季の中でも、特に紅葉の季節が見もの。赤く染まった渓谷と滝のコラボレーションを楽しめます。

【所在地】
千葉県夷隅郡大多喜町粟又１５７

【アクセス情報】
バス停「粟又・ごりやくの湯」から徒歩11分

国内有数の温泉地としても知られる草津にあるのは、一風変わったシルエットを持つ嫗仙の滝。ふっくらと膨らんだ地形に沿って流れる嫗仙の滝は、どこか優しく温もりのある印象です。

嫗仙の滝までハイキングできる遊歩道も整備されており、この遊歩道に沿って歩くと嫗仙の滝まで約30分で到着できます。往復2kmで、ちょっと身体を動かしたいときにも気軽に足を運べますよね。ナラノキやカエデなど、色とりどりの高山植物も必見です。

【所在地】
群馬県吾妻郡草津町草津

【アクセス情報】
草津バスターミナルから徒歩60分

「東洋のナイアガラ」の異名を持つ吹割の滝。高さ7メートル、幅30メートル超の滝で、日本の滝100選に選ばれています。ごうごうと音を立てながら、三方向から勢いよく水が流れ、豪快に水が飛び散る様子は圧巻の一言！

そんな荒々しい水が浸食してできた吹割の滝は、まるで大きな岩が吹き割れたように見えることから吹割の滝と呼ばれるように。

吹割の滝がある吹割渓谷一帯には遊歩道があり、吹割の滝をはじめ鱒飛の滝や般若岩など景勝地をめぐれるコースになっています。1時間程度のコースですので、気軽に挑戦してみてください♪

【所在地】
群馬県沼田市利根町追貝

【アクセス情報】
バス停「吹割の滝」から徒歩10分

これぞ滝の中の王様！という風格を誇る白糸の滝は、今や海外からも熱い視線を注がれている有名な景勝地です。都内からも十分日帰り可能で、繊細な絹糸のような流れは一目見ただけで心癒されること間違いなし。優雅で堂々たるそのたたずまいに、自然の神秘を感じることができます。

独特の地形によって生み出される滝の横幅は150mにも及び、この大パノラマが迫る白糸の滝は一見の価値あり。日本人なら死ぬまでに1度は拝んでおきたい絶景でしょう。

【所在地】
静岡県富士宮市上井出原

【アクセス情報】
富士宮駅からバスで30分

すでにご紹介した華厳の滝とともに、日本三大名瀑のひとつとして全国的に有名な袋田の滝。120mの高さもさることながら、横幅が73mととても大きく迫力のある滝です。

ダイナミックな4段構成で別名「四度の滝」とも呼ばれており、昔々この袋田の滝を見た西行法師が「四季に1度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と言い残し、その美しさを短歌にしたことでも知られています。

実際、季節ごとに表情を変える袋田の滝は、どの季節に訪れても大満足間違いなしですよ。

【所在地】
茨城県久慈郡大子町袋田3−19

【アクセス情報】
バス停「滝本」から徒歩10分

滝の裏に行けることから、「裏見の滝」や「くぐりの滝」とも呼ばれる月待の滝。二筋の夫婦滝ですが、水量が増えると一筋増えて三筋の親子滝になることも。

子滝が現れることから、安産や子育て、開運を祈る二十三夜講の場として、安産の神 二十三夜尊の観音が祀られています。月待の滝の名は、二十三夜の月の出を待って集う「二十三夜講」にちなんでいるんだとか！

高さ17メートル、幅12メートルの滝を観瀑した後は、滝の裏に行ってマイナスイオンを浴びましょう。濡れてもいい服装がマストです。

【所在地】
茨城県久慈郡大子町川山

【アクセス情報】
下野宮駅から徒歩30分

山梨県の西沢渓谷にある七ツ釜五段の滝は、ハッとするほど美しいエメラルドグリーン。
透明度抜群の水の流れが奥行きのある段になっており、「ここまでやってきた甲斐があった！」と思わずガッツポーズしたくなるでしょう。というのも、この絶景を拝むには往復4時間のハイキングが必要。

ハイキングコースとしては初級コースなのですが、ところどころ足場の悪いところもあるため、訪れる際にはアウトドアに適したトレッキングシューズで向かいましょう。

【所在地】
山梨市三富

【アクセス情報】
バス停「西沢渓谷入口」から徒歩2時間

日本観光百選に選ばれた埼玉県中部の景勝地　黒山三滝。2段ある滝の上段の「男滝」、下段の「女滝」、三滝川の下流にある「天狗滝」の3つの滝を合わせた総称です。

山岳仏教の道場として栄えた歴史があり、毎年7月の第一日曜日には滝開きの行事が行われます。

男滝が10メートル、女滝が5メートル、天狗滝が20メートルとどれも大きな滝ではありませんが、男滝と女滝の2段の滝のそばには夫婦橋があり、周辺の緑と滝、夫婦橋が織り成す景色は情緒たっぷりです♪

【所在地】
埼玉県入間郡越生町大字黒山

【アクセス情報】
バス停「黒山」から徒歩15分

滝は大自然のパワースポット。滝壺周りのマイナスイオンを全身に浴びれば、日頃の疲れを忘れて身も心もリフレッシュすることができます。
今回ご紹介した滝は、すべて関東から日帰りで訪れることができるスポットばかり。
ぜひ週末の小旅行気分で気軽に訪れてみてくださいね！