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"鉄道フォーラム"代表の伊藤博康氏による鉄道コラム。
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
ダイヤ改正で登場したE7系とスワローあかぎ [No.H081]
JR東日本は、3月15日のダイヤ改正で長野新幹線に新型車E7系をデビューさせました。北陸新幹線が金沢まで開通する来春に向けて新製された車両ですが、このダイヤ改正から、東京~長野間の「あさま」7往復/日に使用しています。
長野新幹線開業以来、同線の主として「あさま」で活躍してきたE2系は8両編成です。それに対して、E7系は12両編成となりました。この結果、定員は630名から934名と5割近く増えています。金沢延伸時に、利用者が増えることを見越してのことなのでしょうね。また、東北新幹線のE5系で話題になった、グリーン車より上級のサービス"グランクラス"もあります。ただし、現状ではシートサービスだけで、アテンダントの乗車は行っていません。
外観は、右上写真のとおり、これまでの新幹線には使われていなかった銅色(カッパー)が目立ちます。日本の伝統工芸をイメージした和を表す色だということです。また、前面中央から天井にかけての空色も目につきます。来春の金沢延伸に向けて今後も増備が続き、4月19日からは4往復/日がE7系となります。その結果、「あさま」は全27往復/日のうち11往復/日がE7系となり、乗車機会が増えます。早く乗ってみたいですね。
3月15日のダイヤ改正では、新しい特急列車も登場しました。「スワローあかぎ」です。平日だけ運転するため、実際には3月17日から走りはじめています。この列車は全車指定席としていますが、従来からある特急券では利用できません。「スワローあかぎ料金券」もしくはJR東日本の会員制度「えきねっと」のチケットレスサービスで料金券を事前購入することになります。消費税率8%となり記念キャンペーンも終わる5月1日以降の料金は、50キロまで750円(チケットレスだと730円)、100キロまで1150円、150キロまで1560円となり、指定席特急料金がそれぞれ1030円、1450円、1860円するのと比べると、300円程度安くなっています。
この列車が変わっているのは、「スワローあかぎ料金券」購入時に座席指定をする必要がないことです。午前の上りは2本だけですが、下りは上野発18:00発~22:50発に9本あり、うち上下1本は新宿発着です。そのいずれにも乗車できるわけですが、乗車列車が決まったときに無料で座席指定を受けられるほか、時間の都合などで座席指定がされていなくても、乗車して空席を利用することができるのです。ただし、「スワローあかぎ料金券」は事前購入しかできず、購入せずに乗車すると通常の指定席特急料金を請求されます。JR東日本が首都圏で走らせている普通列車のグリーン車は、グリーン券の事前購入で安くなるのと同じ考え方のようです。
特急「スワローあかぎ」に使用する車両は、基本的に上の写真にある651系です。常磐線の「スーパーひたち」としてデビューした、JR東日本初の特急用車両ですから、見覚えのある方は多いと思います。常磐線には後継車であるE657系が登場していますので、転属して高崎線系統の通勤特急に使用されるようになったわけです。
ただし、新宿発着となる上下1往復は、従来から「あかぎ」「草津」として活躍してきた185系が使用されます。651系は7両編成が基本で、1往復だけ付属編成がついた11両編成です。一方、185系は10両編成です。
ところで、列車名の「スワロー」は、国鉄時代に使われていた「つばめ」を英語にしたのかなと最初思いました。でも、この件に関する解説が、どうも見当たりません。全車指定席ということから考えると、日本語なのかも知れませんね。「座ろう!」と…
掲載日:2014年03月28日
長野新幹線開業以来、同線の主として「あさま」で活躍してきたE2系は8両編成です。それに対して、E7系は12両編成となりました。この結果、定員は630名から934名と5割近く増えています。金沢延伸時に、利用者が増えることを見越してのことなのでしょうね。また、東北新幹線のE5系で話題になった、グリーン車より上級のサービス"グランクラス"もあります。ただし、現状ではシートサービスだけで、アテンダントの乗車は行っていません。
外観は、右上写真のとおり、これまでの新幹線には使われていなかった銅色(カッパー)が目立ちます。日本の伝統工芸をイメージした和を表す色だということです。また、前面中央から天井にかけての空色も目につきます。来春の金沢延伸に向けて今後も増備が続き、4月19日からは4往復/日がE7系となります。その結果、「あさま」は全27往復/日のうち11往復/日がE7系となり、乗車機会が増えます。早く乗ってみたいですね。
3月15日のダイヤ改正では、新しい特急列車も登場しました。「スワローあかぎ」です。平日だけ運転するため、実際には3月17日から走りはじめています。この列車は全車指定席としていますが、従来からある特急券では利用できません。「スワローあかぎ料金券」もしくはJR東日本の会員制度「えきねっと」のチケットレスサービスで料金券を事前購入することになります。消費税率8%となり記念キャンペーンも終わる5月1日以降の料金は、50キロまで750円(チケットレスだと730円)、100キロまで1150円、150キロまで1560円となり、指定席特急料金がそれぞれ1030円、1450円、1860円するのと比べると、300円程度安くなっています。
この列車が変わっているのは、「スワローあかぎ料金券」購入時に座席指定をする必要がないことです。午前の上りは2本だけですが、下りは上野発18:00発~22:50発に9本あり、うち上下1本は新宿発着です。そのいずれにも乗車できるわけですが、乗車列車が決まったときに無料で座席指定を受けられるほか、時間の都合などで座席指定がされていなくても、乗車して空席を利用することができるのです。ただし、「スワローあかぎ料金券」は事前購入しかできず、購入せずに乗車すると通常の指定席特急料金を請求されます。JR東日本が首都圏で走らせている普通列車のグリーン車は、グリーン券の事前購入で安くなるのと同じ考え方のようです。
特急「スワローあかぎ」に使用する車両は、基本的に上の写真にある651系です。常磐線の「スーパーひたち」としてデビューした、JR東日本初の特急用車両ですから、見覚えのある方は多いと思います。常磐線には後継車であるE657系が登場していますので、転属して高崎線系統の通勤特急に使用されるようになったわけです。
ただし、新宿発着となる上下1往復は、従来から「あかぎ」「草津」として活躍してきた185系が使用されます。651系は7両編成が基本で、1往復だけ付属編成がついた11両編成です。一方、185系は10両編成です。
ところで、列車名の「スワロー」は、国鉄時代に使われていた「つばめ」を英語にしたのかなと最初思いました。でも、この件に関する解説が、どうも見当たりません。全車指定席ということから考えると、日本語なのかも知れませんね。「座ろう!」と…
掲載日:2014年03月28日
●伊藤 博康(いとう ひろやす)
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。