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- 2018年07月13日(金)掲載
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- 2018年07月06日(金)掲載
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- 2018年06月29日(金)掲載
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- 2018年06月22日(金)掲載
- [No.H290] 鉄道の父「井上勝」像でつながる山陰本線萩駅と東京駅
- 2018年06月15日(金)掲載
- [No.H289] 鉄道の父「井上勝」像がある、山陰本線萩駅
- 2018年06月08日(金)掲載
- [No.H288] 大阪市営地下鉄は、民営化して Osaka Metro に
"鉄道フォーラム"代表の伊藤博康氏による鉄道コラム。
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
大阪環状線に巨大な103系電車が現れる!? [No.H085]
大阪をぐるっと一周している大阪環状線が、いま大きく変貌を遂げようとしています。JR西日本が昨年度からはじめた中期経営計画2017のなかにある、「大阪環状線改造プロジェクト」の成果が目に見え始めたのです。
同プロジェクトの目的は、安全快適な駅を提供するとともに、駅構内や高架下などを開発し、さらに車両を新造することで、大阪環状線を「行ってみたい」「乗ってみたい」線区に改造することだそうです。その結果、大阪環状線から、大阪を元気にしようとしています。
その重点施策として3月18日に登場したのが、右上の写真にある商業施設「ビエラ玉造(たまつくり)」です。大阪環状線の主として永らく活躍している103系電車を模した建物で、1階がラーメン店、100円ショップ、フィットネスクラブ、2階は保育施設となっています。インパクトのある外観で、通う子供達にも、さぞ人気なことでしょうね。
さて、ビエラ玉造の屋根のあたりには、大阪環状線の高架があります。そこを走る103系がビエラ玉造と並んだところを撮ってみました。左の写真ですが、できればクリックして、大きな画像でご覧下さい。103系の特徴を捉えて、うまく造られていることが判りますよね。
オレンジ色の建物を造ったら、ふつうは周りの建物から浮いた存在になってしまうものです。しかし、長年にわたり大阪環状線を走ってきた103系を模したものですから、意外なほど抵抗感がないことに驚きます。それでいて、存在感を十分に発揮していますので、まさに秀逸なデザインといってよいでしょう。
103系は国鉄時代にできた車両で、JR東日本やJR東海では既に全廃となり、JR九州でも来年に後継車両を新製するとの報道がありました。一方、JR西日本はこのまま…? と思った方、ご安心下さい。前述の中期経営計画2017にて、JR西日本も後継となる新車を開発するとしています。そのタイミングで103系をモチーフにしたということは、オレンジ色が大阪環状線のイメージカラーであると位置づけて、同様な車体色の車両を投入することになるのでしょうね。
今春、「ビエラ玉造」がオープンしたことで、同施設を含む「ビエラタウン玉造」がグランドオープンしました。玉造駅から南側の、大阪環状線高架下とその隣接地を利用した開発です。その案内板をみると、入居店舗・クリニックの名称が、鉄道車両の側面イラスト内に記されていることに気付きます。こんなところにも、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環であることを感じさせます。
ところで、同プロジェクトは玉造以外でも開発を進めています。森ノ宮駅周辺では、一足早い昨年9月に「ビエラ森ノ宮」がグランドオープンしています。森ノ宮駅では、引き続きホームや改札内コンコースの改良工事を行っています。さらに、環状線の各駅のトイレを順次リニューアルして快適なものにしていくとのことです。また、桃谷駅でも駅と高架下を含めた開発を行うそうです。
2017年度までに、大阪環状線は大きく変化しそうですね。どのように変化していくのか、楽しみながら見守っていこうと思っています。
掲載日:2014年04月25日
同プロジェクトの目的は、安全快適な駅を提供するとともに、駅構内や高架下などを開発し、さらに車両を新造することで、大阪環状線を「行ってみたい」「乗ってみたい」線区に改造することだそうです。その結果、大阪環状線から、大阪を元気にしようとしています。
その重点施策として3月18日に登場したのが、右上の写真にある商業施設「ビエラ玉造(たまつくり)」です。大阪環状線の主として永らく活躍している103系電車を模した建物で、1階がラーメン店、100円ショップ、フィットネスクラブ、2階は保育施設となっています。インパクトのある外観で、通う子供達にも、さぞ人気なことでしょうね。
さて、ビエラ玉造の屋根のあたりには、大阪環状線の高架があります。そこを走る103系がビエラ玉造と並んだところを撮ってみました。左の写真ですが、できればクリックして、大きな画像でご覧下さい。103系の特徴を捉えて、うまく造られていることが判りますよね。
オレンジ色の建物を造ったら、ふつうは周りの建物から浮いた存在になってしまうものです。しかし、長年にわたり大阪環状線を走ってきた103系を模したものですから、意外なほど抵抗感がないことに驚きます。それでいて、存在感を十分に発揮していますので、まさに秀逸なデザインといってよいでしょう。
103系は国鉄時代にできた車両で、JR東日本やJR東海では既に全廃となり、JR九州でも来年に後継車両を新製するとの報道がありました。一方、JR西日本はこのまま…? と思った方、ご安心下さい。前述の中期経営計画2017にて、JR西日本も後継となる新車を開発するとしています。そのタイミングで103系をモチーフにしたということは、オレンジ色が大阪環状線のイメージカラーであると位置づけて、同様な車体色の車両を投入することになるのでしょうね。
今春、「ビエラ玉造」がオープンしたことで、同施設を含む「ビエラタウン玉造」がグランドオープンしました。玉造駅から南側の、大阪環状線高架下とその隣接地を利用した開発です。その案内板をみると、入居店舗・クリニックの名称が、鉄道車両の側面イラスト内に記されていることに気付きます。こんなところにも、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環であることを感じさせます。
ところで、同プロジェクトは玉造以外でも開発を進めています。森ノ宮駅周辺では、一足早い昨年9月に「ビエラ森ノ宮」がグランドオープンしています。森ノ宮駅では、引き続きホームや改札内コンコースの改良工事を行っています。さらに、環状線の各駅のトイレを順次リニューアルして快適なものにしていくとのことです。また、桃谷駅でも駅と高架下を含めた開発を行うそうです。
2017年度までに、大阪環状線は大きく変化しそうですね。どのように変化していくのか、楽しみながら見守っていこうと思っています。
掲載日:2014年04月25日
●伊藤 博康(いとう ひろやす)
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。