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"鉄道フォーラム"代表の伊藤博康氏による鉄道コラム。
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
トーマスの世界を楽しむ、大井川鐵道の夏 [No.H147]
大井川鐵道では、昨年、本物の蒸気機関車を使った「トーマス号」が走って、大いに話題となりました。その好評をうけて、今年も「トーマス号」が6月7日から走りはじめています。さらに、今年は「ジェームス号」が加わり、7月11日から走りはじめました。
青い車体のトーマスに対して、真っ赤な車体のジェームスは、誰の目にもその違いが分かります。
そのジェームス号の運転に先だって、大井川鐵道では報道公開が行われ、筆者も参加してきました。右の写真は、その際に千頭駅構内にあるトーマスフェア会場で、地元園児たちとトップハム・ハット卿がポーズをとっている様子です。
一番左の蒸気機関車は、日本生まれの「ヒロ」。かつてソドー島にやってきて、森の中で忘れられていたところに、トーマスがやってくるという役柄です。トーマスフェア会場では動きませんが、声を出します。どんなことをしゃべるのかは、現地に行ってのお楽しみです。
「トーマス号」「ジェームス号」どちらかが運転される日に、千頭駅でこのトーマスフェアが開かれています。入場料は小学生以上650円ですが、大井川鐵道で千頭駅まで行くと入場券がいりませんので、入場料が500円となります。
先の写真には写っていない「ヒロ」の左側には、「パーシー」もいます。トーマスの親友で、ジェームスとともに今年登場しました。がんばりやのトーマス、うぬぼれやのジェームスなど、それぞれのキャラクターに合わせた“顔”の様子を、ご覧の通りに楽しめます。
「トーマス号」と「ジェームス号」は、どちらか一方が一日一往復しています。ところが、10月12日までの走行期間のうち、7月11日(土)、12日(日)、8月27日(木)、28日(金)の4日間は両方が走ります。そのような日には、千頭駅でこの4両の並びが見られるわけです。
すでに期間中の全席が売り切れとなっていますが、キャンセル席を再販売する二次申込が大井川鐵道のホームページで行われています。
さらに、原作出版70周年を記念して、今年はクリスマス特別運転が12月19日(土)~25日(金)に予定されています。そのうち、12月19日(土)、20日(日)、23日(水)の3日間は、「トーマス号」と「ジェームス号」がともに運転となるスペシャルデーです。こちらはまだ乗車受付をはじめる前です。乗車を希望される方は、大井川鐵道のホームページをチェックして、発売案内が出るときを待つことをお勧めします。
「トーマス号」「ジェームス号」は、大井川本線の新金谷駅~千頭駅間の運転ですが、千頭駅で乗り換えて井川線で一駅・川根両国駅には、トーマスとなかまたちの「ラスティー」がいます。昨年は千頭駅のトーマスフェア会場にいたのですが、その場を「パーシー」に明け渡して、ひと駅先に来ているのです。
「パーシー」は小型の高山機関車で、すぐ横を走る井川線の小型車両達との相性もバッチリです。後方に客車がありますが、来訪者の休憩用として開放されています。
井川線の列車は1日5往復と限られているので、訪問時には時刻表確認が必須です。でも、駅間距離がわずか1.1kmですから、片道歩くという手があります。特に、川根両国駅から千頭駅への道は判りやすく、途中、歩道も整備されていますからお勧めです。。
大井川本線の終点となる千頭駅構内ばかりが注目される「トーマス号」「ジェームス号」ですが、戻ってきた新金谷駅でも穴場的な見どころがあります。それが転車台。
大井川鐵道の蒸気機関車は、新金谷駅と千頭駅の両方に転車台があるため、往復とも前を向いて走ることができます。千頭駅では、トーマスフェア会場の端部に転車台があるため、トーマスやジェームスが転回するときには人だかりとなり、背の低いお子さん達はその様子を見にくい状況となります。また、到着から転車台に載るまでには、後続の定期列車を待つために40分ほどを要します。
それに比べて、新金谷駅では、到着するとすぐに入れ換え作業がはじまりますので、下車してからまっすぐに転車台に向かうと、ちょうど良いくらいの時間となります。
新金谷駅の転車台には、展示用のC12 164が載っていますが、千頭から戻ってきた蒸気機関車が転回するため、まずはC12 164を引き出して別の場所に留置します。その後に、自身が転車台に載って転回することになります。その度に、蒸気機関車が行ったり来たりする様子を見られるわけです。
通常、「トーマス号」「ジェームス号」の後を「SLかわね路号」がやってきますので、その牽引機関車が転車台で転回したあと、C12 164を転車台上に戻す作業を担当します。
一日、蒸気機関車を楽しんだ最後に、この転車台での入れ換え風景をみてから帰途に就くのはお勧めです。
©2015 Gullane (Thomas) Limited.
掲載日:2015年07月17日
青い車体のトーマスに対して、真っ赤な車体のジェームスは、誰の目にもその違いが分かります。
そのジェームス号の運転に先だって、大井川鐵道では報道公開が行われ、筆者も参加してきました。右の写真は、その際に千頭駅構内にあるトーマスフェア会場で、地元園児たちとトップハム・ハット卿がポーズをとっている様子です。
一番左の蒸気機関車は、日本生まれの「ヒロ」。かつてソドー島にやってきて、森の中で忘れられていたところに、トーマスがやってくるという役柄です。トーマスフェア会場では動きませんが、声を出します。どんなことをしゃべるのかは、現地に行ってのお楽しみです。
「トーマス号」「ジェームス号」どちらかが運転される日に、千頭駅でこのトーマスフェアが開かれています。入場料は小学生以上650円ですが、大井川鐵道で千頭駅まで行くと入場券がいりませんので、入場料が500円となります。
先の写真には写っていない「ヒロ」の左側には、「パーシー」もいます。トーマスの親友で、ジェームスとともに今年登場しました。がんばりやのトーマス、うぬぼれやのジェームスなど、それぞれのキャラクターに合わせた“顔”の様子を、ご覧の通りに楽しめます。
「トーマス号」と「ジェームス号」は、どちらか一方が一日一往復しています。ところが、10月12日までの走行期間のうち、7月11日(土)、12日(日)、8月27日(木)、28日(金)の4日間は両方が走ります。そのような日には、千頭駅でこの4両の並びが見られるわけです。
すでに期間中の全席が売り切れとなっていますが、キャンセル席を再販売する二次申込が大井川鐵道のホームページで行われています。
さらに、原作出版70周年を記念して、今年はクリスマス特別運転が12月19日(土)~25日(金)に予定されています。そのうち、12月19日(土)、20日(日)、23日(水)の3日間は、「トーマス号」と「ジェームス号」がともに運転となるスペシャルデーです。こちらはまだ乗車受付をはじめる前です。乗車を希望される方は、大井川鐵道のホームページをチェックして、発売案内が出るときを待つことをお勧めします。
「トーマス号」「ジェームス号」は、大井川本線の新金谷駅~千頭駅間の運転ですが、千頭駅で乗り換えて井川線で一駅・川根両国駅には、トーマスとなかまたちの「ラスティー」がいます。昨年は千頭駅のトーマスフェア会場にいたのですが、その場を「パーシー」に明け渡して、ひと駅先に来ているのです。
「パーシー」は小型の高山機関車で、すぐ横を走る井川線の小型車両達との相性もバッチリです。後方に客車がありますが、来訪者の休憩用として開放されています。
井川線の列車は1日5往復と限られているので、訪問時には時刻表確認が必須です。でも、駅間距離がわずか1.1kmですから、片道歩くという手があります。特に、川根両国駅から千頭駅への道は判りやすく、途中、歩道も整備されていますからお勧めです。。
大井川本線の終点となる千頭駅構内ばかりが注目される「トーマス号」「ジェームス号」ですが、戻ってきた新金谷駅でも穴場的な見どころがあります。それが転車台。
大井川鐵道の蒸気機関車は、新金谷駅と千頭駅の両方に転車台があるため、往復とも前を向いて走ることができます。千頭駅では、トーマスフェア会場の端部に転車台があるため、トーマスやジェームスが転回するときには人だかりとなり、背の低いお子さん達はその様子を見にくい状況となります。また、到着から転車台に載るまでには、後続の定期列車を待つために40分ほどを要します。
それに比べて、新金谷駅では、到着するとすぐに入れ換え作業がはじまりますので、下車してからまっすぐに転車台に向かうと、ちょうど良いくらいの時間となります。
新金谷駅の転車台には、展示用のC12 164が載っていますが、千頭から戻ってきた蒸気機関車が転回するため、まずはC12 164を引き出して別の場所に留置します。その後に、自身が転車台に載って転回することになります。その度に、蒸気機関車が行ったり来たりする様子を見られるわけです。
通常、「トーマス号」「ジェームス号」の後を「SLかわね路号」がやってきますので、その牽引機関車が転車台で転回したあと、C12 164を転車台上に戻す作業を担当します。
一日、蒸気機関車を楽しんだ最後に、この転車台での入れ換え風景をみてから帰途に就くのはお勧めです。
©2015 Gullane (Thomas) Limited.
掲載日:2015年07月17日
●伊藤 博康(いとう ひろやす)
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。