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"鉄道フォーラム"代表の伊藤博康氏による鉄道コラム。
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
タッチパネルで電車情報が得られる岡山電気軌道 [No.H190]
岡山駅前から2系統の路面電車を運行する岡山電気軌道(岡電)は、今年(2016年)3月8日からタッチパネル式「路面電車インフォメーションボード」の運用を始めました。
路面電車やバスは、道路交通の影響で時刻表通りの運行ができないことが多々あるだけに、いったいいつになったら来るのだ? との思いをすることがありますよね。その対応として、昨今、電停やバス停でいつ次の便がやってくるかを確認できるロケーションシステムの導入が増えています。
岡電でも、2002年から路面電車のロケーションシステムを採用しています。
今回、それを大幅にリニューアルして、単に電車の運行状況を提供するだけでなく、タッチパネルを採用することで、利用者が必要な情報を自ら得られるようになりました。
それも、日本語に加えて、英語・韓国語(ハングル)・中国語の繁体字と簡体字の計5原語に対応した優れものです。もちろん、タッチパネル採用は日本初です。
導入されたのは、岡山駅前、城下、県庁通り、東山、郵便局前、清輝橋の6電停です。
左の写真は、「路面電車インフォメーションボード」を拡大し、各機能の様子を示したものです。画像をクリックし、拡大してご覧下さい。
左上にあるのがメイン画面です。「東山行き 18:18」などと表示されていますよね。いわゆる発車案内で、これが通常の状態です。
その画面の上部には、指のマークとともに「画面にタッチしてください!」と記してあります。英語でも「Touch here!」と書かれていますよね。
そのすぐ下にある画面がタッチパネルとなっていて、現在時刻「18:15」の右側にある地球アイコンをクリックすると、5つの原語を選べるようになっています。
続く「?」にタッチすると、左下の乗車案内画面が表示されます。後乗り前降り方式や、運賃支払い方法、各電停までの運賃表が表示されるので、乗り慣れない人に親切です。
「エリアガイド」をタッチすると右上の画面になり、岡電沿線の観光地情報などが見られます。ここでは後楽園近くにある竹久夢二の夢二郷土美術館の案内になっていますが、ご覧の通り、電車を降りたあとの行き方が地図内に赤線で表示されています。
「電車どこ?」をタッチすると右下の画面になります。ここでは英語表記の例を示しましたが、赤線で囲った部分を拡大したものを、その左下に示しています。
電車の現在地が、電車のイラストで表示されています。そのイラストは3種類あるのが判りますよね。左側の清輝橋線に表示されている2つのイラストは、標準的な電車です。対して、右側の東山線に表示されているのは、右が超低床車MOMO、左下がキャラクター電車「たま電車」です。「たま電車」は、ネコ耳も描かれていることが判りますよね。
次の電車がいつ来るかだけでなく、お目当ての電車がいつ来るかも判るので、バリアフリーを必要とされる方はもちろん、電車好きにも実にありがたい仕様です。
タッチパネルで情報…というと、スマホアプリを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私もそう思いましたが、岡電さんもそれは折り込み済みでした。岡電サイトのホームページに、
岡山電気軌道電車ロケーションシステム
MOMOnavi
の案内が出ています。
右の画像がそのアプリのトップページです。取扱説明など読まずにすぐ使える、判りやすいデザインになっています。
内容は、ここまでに紹介してきた「路面電車インフォメーションボード」と同じです。居ながらにして、電停の案内表示を手元に再現できるわけですね。便利な時代になったものです。
アプリのダウンロードは、前記岡電サイトにiphone用とAndroid用のQRコードが出ているほか、Apple Store や Google play で「MOMOnavi」をクリックすることでもできます。
岡山に出かける際には、ぜひ、「MOMOnavi」をダウンロードして行きましょう。何かと役立ちますよ。
掲載日:2016年06月03日
路面電車やバスは、道路交通の影響で時刻表通りの運行ができないことが多々あるだけに、いったいいつになったら来るのだ? との思いをすることがありますよね。その対応として、昨今、電停やバス停でいつ次の便がやってくるかを確認できるロケーションシステムの導入が増えています。
岡電でも、2002年から路面電車のロケーションシステムを採用しています。
今回、それを大幅にリニューアルして、単に電車の運行状況を提供するだけでなく、タッチパネルを採用することで、利用者が必要な情報を自ら得られるようになりました。
それも、日本語に加えて、英語・韓国語(ハングル)・中国語の繁体字と簡体字の計5原語に対応した優れものです。もちろん、タッチパネル採用は日本初です。
導入されたのは、岡山駅前、城下、県庁通り、東山、郵便局前、清輝橋の6電停です。
左の写真は、「路面電車インフォメーションボード」を拡大し、各機能の様子を示したものです。画像をクリックし、拡大してご覧下さい。
左上にあるのがメイン画面です。「東山行き 18:18」などと表示されていますよね。いわゆる発車案内で、これが通常の状態です。
その画面の上部には、指のマークとともに「画面にタッチしてください!」と記してあります。英語でも「Touch here!」と書かれていますよね。
そのすぐ下にある画面がタッチパネルとなっていて、現在時刻「18:15」の右側にある地球アイコンをクリックすると、5つの原語を選べるようになっています。
続く「?」にタッチすると、左下の乗車案内画面が表示されます。後乗り前降り方式や、運賃支払い方法、各電停までの運賃表が表示されるので、乗り慣れない人に親切です。
「エリアガイド」をタッチすると右上の画面になり、岡電沿線の観光地情報などが見られます。ここでは後楽園近くにある竹久夢二の夢二郷土美術館の案内になっていますが、ご覧の通り、電車を降りたあとの行き方が地図内に赤線で表示されています。
「電車どこ?」をタッチすると右下の画面になります。ここでは英語表記の例を示しましたが、赤線で囲った部分を拡大したものを、その左下に示しています。
電車の現在地が、電車のイラストで表示されています。そのイラストは3種類あるのが判りますよね。左側の清輝橋線に表示されている2つのイラストは、標準的な電車です。対して、右側の東山線に表示されているのは、右が超低床車MOMO、左下がキャラクター電車「たま電車」です。「たま電車」は、ネコ耳も描かれていることが判りますよね。
次の電車がいつ来るかだけでなく、お目当ての電車がいつ来るかも判るので、バリアフリーを必要とされる方はもちろん、電車好きにも実にありがたい仕様です。
タッチパネルで情報…というと、スマホアプリを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私もそう思いましたが、岡電さんもそれは折り込み済みでした。岡電サイトのホームページに、
岡山電気軌道電車ロケーションシステム
MOMOnavi
の案内が出ています。
右の画像がそのアプリのトップページです。取扱説明など読まずにすぐ使える、判りやすいデザインになっています。
内容は、ここまでに紹介してきた「路面電車インフォメーションボード」と同じです。居ながらにして、電停の案内表示を手元に再現できるわけですね。便利な時代になったものです。
アプリのダウンロードは、前記岡電サイトにiphone用とAndroid用のQRコードが出ているほか、Apple Store や Google play で「MOMOnavi」をクリックすることでもできます。
岡山に出かける際には、ぜひ、「MOMOnavi」をダウンロードして行きましょう。何かと役立ちますよ。
掲載日:2016年06月03日
●伊藤 博康(いとう ひろやす)
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。